五代さまの折田先生化…

すみません。そこだけに反応して笑ってしまいました。

折田先生像 - Wikipedia

折田先生を讃える会

折田先生像の輝かしい仮装の変遷(2014-2-27更新) - NAVER まとめ

【京大・折田先生像】我こそ自由の体現者
2012年3月1日


屋内に展示されている今現在の折田先生の胸像=竹花徹朗撮影

 「自由」の話をしよう。

 ノーベル賞受賞者が輩出する京都大の「自由の学風」。その礎を築いた人物像に落書きし、パロディー化する行為は、自由か、甘えか。

 像は、折田彦市(1849〜1920)。薩摩に生まれ、米プリンストン大に留学、キリスト教の洗礼を受けた。帰国後、旧制三高(現・京大)などの校長を30年間務めた。

 生徒をさん付けで呼び、一人一人校長室で将来を聞く。「放任でなく見守り」の人格重視の姿勢が、京大流「自由」の源流となる。三高同窓会は40年、胸像で偉業を顕彰した。

 が、時代はくだり、胸像は権威の象徴と化す。大賢者やヘルメットレーニンに変装させられ、工事用赤コーンやハトが頭に乗った。

 過激さが一線を越えたと目されているのが、94年のヤキソバンだ。体は赤と黄、顔が肌色で、頭に焼きそばの容器。セーラームーン太陽の塔ウルトラマンが後に続き、同窓会はカンカン。当局は97年「いたずらにしても限度がある」「批判精神があれば議論の余地があるが、メッセージが感じられない」と像を台座ごと撤去した。

 だが、人間の創作活動は無限だ。

 02年、折田先生像と書かれた台座にナウシカが乗り、王蟲(おうむ)もいた。驚いたのが、京大放射性同位元素総合センターの角山雄一助教(43)だ。

 本物はない。制作者が名乗り出ることも、ない。なのに、この情熱。「変なことが起きている」。そう感じ、「折田先生を讃(たた)える会」というサイトを作ったら、学内外から写真や情報が寄せられた。別に「前略 折田彦市先生」というサイトも作り、折田の業績を紹介し始めた。

 ハリボテは、その後も精巧になっていく。ゴルゴ13、スッパマン、永沢君と来て、08年のてんどんまんで頂点を極める。「アンパンマン」の著作権を持つ企業が「撤去要求はしないが、イメージを損なわないように」と京大に言ってきたのだ。

 秀逸なのは、この要請を受け、「京大高等教育研究開発推進機構」がホームページに掲げた見解だ。

 「風物詩として見守っています」と優しく語りかけ、ハリボテが毎年何者かに壊されることを「創作物を壊す行為は下劣で野蛮」と非難。「今年は、無事折田先生像が役目を全うされることを望んでいます」と続ける。え、先生像? ゴルゴもてんどんまんも、なの?

 それに、「役目」って?

 毎年、ハリボテが建立されるのは入試日。今年は25日だ。「それで折田氏に興味を持てば、自由の重みが分かる」

 そう話す角山助教を訪ねるボランティア志願の学生が、3・11後に増えた。放射線を学ぶためだ。「みな自分の意思で来る。自由だからこそだ。自由には時代にあった表現がある。それができる子がいるうちは日本は大丈夫」

 本物は、学内の三高記念館設置準備室で展示中だ。雨露をしのげる場で、自由を問い続ける。(中塚久美子)

    ◇

■推薦

折田彦市のひ孫・折田泰宏弁護士(67)

一族、怒っていません

 「てんどんまん」は生で見ました。折田一族全員、落書きや現状を知っています。誰も怒っていません。ここまで続けば文化。大学が微妙な形で許容しているのが、自由な気風の伝統でいい。折田がつくった文化だと思います。風刺やユーモアを大事にして欲しい。私は京都・市民・オンブズパースン委員会の共同代表をしています。権威に抵抗するところに関心がある。折田が残した気風とつながっています。


ヤキソバン(94年)=折田先生を讃える会提供


太陽の塔(96年)=折田先生を讃える会提供


ナウシカ(2002年)。折田先生像が撤去された後のハリボテ像=折田先生を讃える会提供


てんどんまん(2008年)=折田先生を讃える会提供


絵・グレゴリ青山


折田泰宏弁護士

http://www.asahi.com/kansai/travel/kansaiisan/OSK201202290075.html

大阪市立大学のこれもたぶん、日本における銅像の歴史の一頁となっていくのでしょう。東大の某先生の銅像のように廃棄処分とされないことを祈っています。

大阪市立大 五代友厚銅像を新設へ
毎日新聞2016年2月23日 10時24分(最終更新 2月23日 11時53分)


富山県高岡市の工房で制作中の五代友厚像=大阪市立大同窓会提供

 大阪市立大杉本キャンパス(大阪市住吉区)に3月、NHK連続テレビ小説「あさが来た」で注目を集める実業家、五代友厚銅像が新設される。大学の前身・大阪商業講習所の創設に関わるなど、近代の大阪経済の発展に寄与した功績をたたえ、大学同窓会が2年前に企画した。3月19日に除幕式がある。

 五代は、大阪商法会議所(現大阪商工会議所)や大阪株式取引所(現大阪取引所)を設立するなど大阪経済の礎を築いた。昨年は大学創立135周年で、今年は五代の生誕180周年。同窓会は2014年6月、二つの記念事業として銅像設置の検討を始めた。事業費約3000万円は卒業生からの寄付で集めた。同窓会は「ドラマでのブームと重なり、タイミングがいい」と喜ぶ。

 銅像は台座を合わせて高さ約3.4メートル。五代が遠くを見据え、右手に書物を広げている。商学部棟と文学部棟の間の植え込みを改装した広場に建てられ、周辺にベンチやテーブルも設置する。同窓会の羽原顕三副会長(76)は「五代の進取の精神と志を若い人たちに感じ取ってもらえればうれしい」と話している。【大島英吾】

http://mainichi.jp/articles/20160223/k00/00e/040/178000c