映画「海峡を越えた野球少年」を観る。
うまく都合がついたので、十三・第七芸術劇場の初日上映を観てきました。座席の8割方が埋まる盛況でした。
韓国高校野球史における「在日同胞」チームの存在 - 大塚愛と死の哲学
第七芸術劇場で映画を見たのはいつ以来かと思ったら、前回はペドゥナとハジウォンの「コリア」でした。
それはさておき、これは、脚色なしの完全なる事実をもとにした、純然たるドキュメンタリー映画です。
途中で出てくる明徳‐箕島戦は1982年のセンバツ大会の名勝負。この箕島を準々決勝で破ったPL学園がエース・榎田健一郎を擁してセンバツ2連覇を果たした年です。その時の決勝戦の相手があの二松学舎大付、そして夏は最終学年だった荒木大輔の早稲田実を撃破した畠山準・水野雄仁の池田高校が優勝してました。
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そうかー、皆さん、あの時の選手やってんな。
なんだか怪しげな取材依頼から始まって、思い出話が徐々に花開き、30年振りの同窓会が実現して、追憶の蚕室野球場に立つまでのストーリーをメインに据えながら、「在日同胞」チームの歴史が掘り下げられていきます。
「忘れられていた歴史の発掘」という重いテーマを、50近い関西のおっさんの同窓会のノリに乗せてテンポよく編み上げ、笑いあり涙ありの映画作品になっています。よく考えたら他人様の同窓会を見せられているだけとも言えますが(苦笑)、観て損はなかったですね。
いい映画でした。