【天安の風景】国立望郷の丘を訪れる・3:慰霊塔と三つの墓域

昨日の続きです。

【天安の風景】国立望郷の丘を訪れる・2:望郷弘報館 - 大塚愛と死の哲学

国立望郷の丘には、三つの墓域があります。無窮花墓域・牡丹墓域・薔薇墓域です。

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入り口から入っていちばん手前にあるのが、無窮花墓域です。大韓航空機撃墜事件慰霊塔と望郷の丘の慰霊塔とを結ぶ直線上に、ソウルや大田の顕忠院を思わせるような整然とした墓域が広がっています。

顕忠院との違いとして指摘できるのは、圧倒的大多数の墓碑銘が漢字表記であること、また刻銘のない墓碑が少なからずあることです。後者は、安葬対象者で70歳以上の人は予約ができるらしいので、それに関連してのことだと思われます。

埋葬予約安葬 | National Mang-Hyang Cemetery, Republic of Korea

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この墓域を抜けると、まず「帰正閣」と名付けられた葬礼式場があり、その先の突き当りに慰霊塔があります。

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この慰霊塔の文字「望郷의동산」が、「朴正煕大統領閣下の御真筆」なわけです。気に入らない人はいるでしょうが、これもまた時代の空気を伝える貴重な記録です。

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この慰霊塔に向かって立つと、背中に無窮花墓域、右手に牡丹墓域、左手に薔薇墓域が広がっています。

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まずは牡丹墓域から見ていきましょうか。こちらは「在日学徒義勇軍墓域」と性格づけられており、国家報勲処も関わる特別墓域となっています。立ち並ぶ墓碑にはほぼ漏れなく「国家有功者」の文字が刻まれています。

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いっぽう、反対側の薔薇墓域は、三つの墓域の中ではたぶんいちばん歴史の浅いところです。印象としては、牡丹墓域よりも明るく開けた墓域です。

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下調べを怠ったために直接見ることはできなかったのですが、1991年に日本軍の慰安婦であったことをカミングアウトしたことで知られる金学順さんのお墓は、この墓域にあります。望郷の丘には現在、40名ほどの元慰安婦の方のお墓があるはずで、いずれもこの薔薇墓域にあるものと思われます。


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위안부 피해 김경순 할머니 망향의 동산 안장
송고시간 | 2016/02/22 16:49

(천안=연합뉴스) 김용윤 기자 = 일본군 '위안부' 피해자 김경순 할머니가 22일 천안 망향의 동산에서 영원한 안식에 들어갔다.

지난 20일 지병으로 서울아산병원에서 90세를 일기로 타계한 김 할머니는 이날 유족들과 한국정신대문제대책협의회(이하 정대협), 천안 평화의소녀상추진위원회 관계자 등 20여명이 지켜보는 가운데 천안시 서북구 성거읍 국립 망향의 동산 묘역에 묻혔다.

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'영면에 든 김경순 할머니'
(천안=연합뉴스) 일본군 '위안부' 피해자 김경순 할머니가 22일 천안 망향의 동산에 묻혀 영원한 안식에 들어갔다. 2016.2.22. <<천안 평화의소녀상건립추진위원회>>

김 할머니는 일제 강점기 일본 히로시마 위안소로 강제동원돼 병을 얻어 귀국했다.

1992년 정대협에 위안부 피해 사실을 신고한 할머니는 이듬해 7월 일본 정부 조사단에 피해자 10여명과 함께 직접 피해 사실을 증언해 그해 8월 '고노담화'를 발표하게 하는데 한몫을 했다.

김 할머니는 지난해 7월 유희남 할머니와 함께 아키히토 일왕과 아베 신조 총리를 비롯한 일본 정부 주요인사, 미쓰비시, 도요타, 산케이신문 등 20여개 기업을 상대로 강제동원 피해와 민사 손해배상소송(명예훼손)을 제기했다.

2016/02/22 16:49 송고

http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2016/02/22/0200000000AKR20160222158800063.HTML

昨年の報道では、今年3月にも元慰安婦の方のための特別墓域の区画造成が完成する計画だと言われていました。ですが、5月下旬に訪問した時点ではそれらしいものは何もありませんでした。

「国立望郷の丘」に「慰安婦被害者特別墓域」を造成へ - 大塚愛と死の哲学

ただ今後、何らかの整備事業が進められる可能性は高いものと思います。この件については、再訪の必要ありですね。

ちなみに現状でも、この薔薇墓域にはいくつか付随した施設や墓域があるのですが、これについてはまた改めて。