【南揚州の風景】牡丹公園・2017夏の残り
牡丹公園の訪問記、ちょっとした小ネタが残っているので、それを片付けておきます。
blue-black-osaka.hatenablog.com
これまでは入り口近くの墓域を見るのみだったのですが、今回は少し上まで行ってみることにしました。
こうした上の方にも烈士のお墓はあるのですが、見るからにしんどそうだったんで、行ってなかったんですよね…。
で、牡丹公園でおそらくいちばん高いところにあるのが、この追慕館。まあ納骨堂ですね。納骨堂だとすると、なかなか「素敵」な作りの建物です。
この外観から予想できるかもしれませんが、内部の納骨壇はこんな感じです。
どう見ても金属製のロッカーです。「1990年代以前の納骨堂」感が溢れ出でています。
空きはあるものの、そこそこ埋まっています。このうち、花輪や写真などで飾られているのはおおむね、2000年代以後に納骨されたところです。
1990年代に納骨された遺骨は、基本的には「葬事等に関する法律」の期限設定の規定を受けないはずです。ただし、ここは私設墓地ですから、「15年」という葬事法に準じた期限を独自規定で設けているようです。なお、再契約は可能ですし、返却を受けて他所に移動させることもできます。
ここはまだ空きがあるので数年前に期限が切れているものが放置されているみたいですが、そうした手続きを遺族がとらない場合には、最終的には無縁遺骨として処理されることになるでしょうね。
ニーズの高まりに応じて、2000年代以降の葬墓文化の変容に適応したきれいな納骨堂も公営私営問わずにあちこちで見られますし、こうした古い納骨堂が現代的にリノベーションされたりする例もあります。でも、火葬率がまだまだ低かった時代の風情を残すこうしたレトロな納骨堂も、全国探せばまだまだあるような気もします。
悉皆調査は難しいかもしれませんが、自分で行ける範囲で今後もいろいろ見ていくことにします。