神戸元町高架下の歴史遺産

いやーこれ、凄いですね。こんなのがこんな風に残ってたとは知りませんでした。直書きで達筆やし、どんな人がどんな商売をしてたのか、いろいろ想像したくなります。

2020/6/10 15:00神戸新聞NEXT
解体進むモトコーの柱に闇市の記憶 華僑の屋号名が続々出現

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JR神戸線の高架橋に書かれていた「隆昌洋行」などの文字。戦後にあった会社や商店名とみられる=神戸市中央区元町高架通

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「化粧品」「雑貨」などの文字も書かれる=神戸市中央区元町高架通

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JR神戸線の高架橋の耐震補強工事で、店舗の退去が進む「元町高架通商店街」。次々と店舗が解体され、戦後に書かれた商店名があらわになった=神戸市中央区元町高架通

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JR神戸線の高架橋の耐震補強工事で、店舗の退去が進む「元町高架通商店街」。店舗が解体され、戦後に書かれた商店名があらわになった=5月26日、神戸市中央区元町高架通

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昭和20年代の元町の省線(現JR)と高架下模様(神戸観光局提供)

 新装に向けた解体工事が進む神戸市中央区JR神戸線元町-神戸間の高架下にある「元町高架通商店街」(通称・モトコー)で、高架橋の柱に書かれた古い漢字があらわになった。記されていたのは、「隆昌洋行」など華僑の流れをくんだとみられる会社名。辺りに闇市があった戦後に書かれたとみられるが、経緯は不明。突如現れた昭和の“遺産”に、商店街の関係者は驚き、懐かしさも口にする。(辰巳直之、秋山亮太)

 文字が書かれた柱があるのは「元高3番街」の南側。「隆昌洋行」や「南勢物産公司」と読める書体がある。中国語で会社や商社を意味する「公司」「洋行」が入った屋号のほか、「化粧品」「雑貨」「卸」などの文字も見られる。

 同商店街は終戦直後、食料品などを販売した闇市が起源。中国人の行商人がまんじゅうを売ったことが発祥とされる。昭和50年代に高架下に店舗が建てられて、柱は長い間人目に触れなかったという。

 元町高架通商店街振興組合によると、同組合の前身組織が設立したのは1946(昭和21)年で、当時の資料は残されていないという。同組合事務長の舩戸(ふなと)美恵子さん(69)は「戦後の混乱期、高架下に売り場を確保しようと、早い者勝ちのように書いたのでは」と推測。さらに「当時を知る人から様子を聞いたことがあったので、懐かしい気分」とも話す。

 同商店街では、土地を所有するJR西日本が耐震化や防火対策などを目的に再整備を計画。同社は店舗に退去を求め、3番街と7番街で工事を進めている。

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202006/0013412612.shtml