【松山の風景】愛媛県護国神社・その1:アクセスと「祈念史料室みゆき」

松山の旅の続きです。松山市街に戻ってきました。

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松山駅前から市内電車で移動し、赤十字病院前で降ります。

目の前には、赤十字病院と、向かい合わせに愛媛大学。いちおう立ち寄りましたけど、そんなに時間はなかったので、愛媛大学ミュージアムだけをさらっと…。けっこう力が入っていて、見て回るのにそれなりに時間のかかる、展示の充実した総合博物館でした。

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ただ、ここに来た目的は、日赤と愛媛大とを通り過ぎた先の突き当り、愛媛県護国神社の見て回りです。

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まず参拝を済ませて、次に向かうのは「記念史料室みゆき」。本殿隣の建物にあります。

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www.miyukikaikan.jp

靖国神社遊就館のようなこうした展示施設は、各地の護国神社に(あるところには)あるのですが、いろいろ見てると、よくも悪くも統一感がなく、護国神社ごとの個性が出ていることに気付かされます*1

といったことを思いながら足を踏み入れた史料室は、一階の一室、このワンフロアです。開館してまだ二年足らず(当時)、明るくてきれいなところです。

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多くの資料や遺品が寄せられていると思うのですが、モノや書籍の展示は最小限にとどめられ、壁面の説明パネルと中央部の遺影パネル、あとはデジタルアーカイブの閲覧設備が設置されています。パネル展示の内容は、まあ「靖国史観」的なところもないではありませんが、基本的には日本近代史や郷土部隊に関する事実関係を中心とした、教科書的な書き方が採用されています。

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遺影パネルの作製は、確か遊就館が始めたものと記憶していますが、護国神社にも波及していて、他でもこうしたものを見たことがあります。キャスター付きなので、気軽に移動や増設が可能ですね。

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全体として、護国神社の戦争展示としてはかなりモダンでスマートな印象の施設です。終戦70年の記念事業の一環とのことですが、これが今後どう「育っていく」のか、再訪の機会にまた見てみたいと思います。

平和の大切さ伝えよう 愛媛県護国神社に「祈念史料室みゆき」開館
2018.4.1 15:35

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寄贈した史料から、ひ孫の涼大君に平和の尊さを伝える白石世津子さん=松山市

 戦没者の遺品などを展示し、平和の大切さを未来に伝えていこうと、愛媛県護国神社松山市)の御幸殿に「祈念史料室みゆき」が開設された。一般公開は2日から。入場無料。

 同神社の終戦70年記念事業の一つとして企画され、これまでに約2200人の遺影、約600通の戦地からの手紙をはじめ軍服などの遺品約2千点の寄贈を受けた。史料室では、このうち約200点を公開し、整理されたものから定期的に入れ替える。史料はアーカイブ方式で記録するため、映像でも閲覧が可能という。

 県護国神社英霊顕彰会(関谷勝嗣会長)の関係者ら約80人が3月30日、開設を祝う式典を行った。白石世津子さん(77)は、父が輸送船で沖縄に向かう途中、徳之島沖で魚雷攻撃を受け戦死。「家で戦争のことを話す機会がない」と、遺影や家族写真などを提供した。式典にはひ孫の白石涼太君(11)とともに出席し、「みんなで頑張って生きていこう」と、涼太君に遺影について説明していた。

 開館は午前9時~午後4時。12月25日~1月15日は休館。無料の駐車場がある。

https://www.sankei.com/west/news/180401/wst1804010034-n1.html

*1:その点、過去に見てきた中でいちばん印象的だったのは徳島県護国神社なのですが…まだ記事にしてませんでした。いずれまた、記事にしないと。