旧橋本遊郭。話には聞いたことありますし、京阪電車で通りかかることもありますけど、いつも通過するばかりで降りたことはありません。
改めて見てみると、けっこう痕跡が残ってるんですね。
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そんな中にこれができた、というわけですか。宿泊しなくても中に入れてもらえるみたいですし、これはちょっと、見学してみたいっすね。
旧遊郭の古民家、女性ほれ込み旅館に再生 ステンドグラスに透かし彫り...「つぶすのもったいない」
2020年11月7日 12:00
昭和初期の古民家を旅館として再生させた政倉さん。玄関付近はタイルや透かし彫りなど豪華な装飾が施されている(八幡市橋本)
建築当時のステンドグラスが各所にあしらわれている
旅館の外観。1階の窓上部には「客よ来い(コイ)」と掛けてコイの透かし彫りが施されている京都府八幡市橋本で、かつて遊郭の一角をなした昭和初期の古民家が旅館としてオープンした。中国出身の経営者が「こんなに日本文化が残る建物をつぶしてはもったいない」と間取りや建具を残して再生させた。ステンドグラスやタイルなど豪華に装飾された遊郭建築の魅力を多くの人に伝えたいと見学者の受け入れも始め、希望者も増えつつある。
建物は、昭和10年代の最盛期には一帯に86軒が並んだ貸座敷の一つ。木造2階建てで1935(昭和10)年の建築とされる。中国の伝統療法「火療」を手がける政倉莉佳さん(55)が改修して今年6月に火療のサロンを設けた。10月には同じ建物で旅館業の許可を得た。
政倉さんは中国東北部に生まれ、30年前に日本国籍を取得した。この建物を紹介され、「日本の文化が感じられて、すごく気に入った」と大阪府枚方市から引っ越した。
ただ、取得当時は、雨漏りがして、ほこりだらけ。畳99枚を運び出し、かまどがあった場所をトイレにする一方、大正期を思わせる建具や色ガラス、照明器具などはそのまま再利用した。
道路に面した2階の窓。色とりどりのガラスが目を引く
客室の一つ客室は12部屋ある2階の10室を充て、3500~5千円(素泊まりのみ)。にぎやかだった橋本の歴史を感じさせる建物の雰囲気を香りに見立て、旅館は「橋本の香(かおり)」と名付けた。「有料の方が入りやすい」との助言を受けて500円で見学だけもできるようにした。
部屋ごとに色が違う窓のガラスや欄間の透かし彫りなど独特の装飾を「きれいで、かわいい。みんなびっくりしてくれます」と語る政倉さん。「(遊郭の)歴史は歴史として大事な物は残さないといけない。この一帯だけでも古い建物を残していきたい」と話していた。