駅から急な坂を登ること十数分で、神戸市立の墓地の中でも筆頭に名前の挙がる鵯越墓園の入り口に着きます。
が、ここ、全体はとんでもなく広いので、一度訪れたくらいでは(まして徒歩では)まったく回りきれません。
なので、今回はいちばん手前の手前、旧墓地と呼ばれるエリアのみを回ることにします。
旧墓地というだけあって、それなりに古いお墓もあります。
奥に進むと、谷間に降りていく感じになります。その途中、しばしば無縁墳墓改葬の広告が掲げられたお墓が目につきます。
その行き着く先、奥の奥。谷底の川沿いの細長い狭隘な場所。
江戸時代のものから平成のものまで、無数の無縁の墓石が、この光景を形成しています。