うーん。それは残念ですけど、現状ではそういう話が出てきても仕方ないですかね…。大学側の実力をどうこう言う以前に、社会人の側の環境や実力が以前とはぜんぜん違ってきてますから。
初期のライスボウルでは、京大ギャングスターズが何度となく社会人を破って日本一になったりもしたんですけどね。
ricebowl.americanfootball.jp
gangsters-web.com
最後の学生勝利は2009年。2000年代はまだ拮抗していたんですが、2010年代に入って差がついた印象です。
ただまあ、あんまり言いたかないですが、今回を入れて社会人26勝のうち、半分の13勝を1チームで供給しちゃってるところがありましてですね…そこが2010年代の学生の黒星の大半(2011-2020年の10個中7個)を独占してるんですよ。
おまえがもっと頑張ってたら続いてたんとちゃうか、関西学院大学ファイターズ!*1
ともあれ、惜別のライスボウルということになりそうですが、振り返ってみてライスボウルの学生ベストマッチはやはり、2004年の立命館大学パンサーズではないでしょうか。中継カメラマンまで完璧に騙された高田鉄男のあのアイアンマウスの印象は、今でも強烈に残っています。
現行の「ライスボウル」今年で幕、実力差を考慮
2021/01/07 11:44
3日に行われたアメリカンフットボールの日本選手権「ライスボウル」=西孝高撮影アメリカンフットボールの日本選手権「ライスボウル」で、1984年から続く社会人代表と学生代表が対戦する現行形式が今年で終了する見通しとなったことが7日、わかった。主催する日本協会の関係者が明らかにした。社会人と学生で実力や体格の差が広がり、大けがの危険性が高まってきた現状もふまえ、判断した。日本協会は今月末に臨時理事会を開き、決定する方針。
48年から始まったライスボウルは、84年から現在の形式で毎年1月3日に行われるようになった。アメフト界では正月の風物詩として定着しており、来年以降は、日本社会人Xリーグの優勝決定戦に移行する方向で議論が進んでいる。
74回目を迎えた今年は、オービックが関学大を35―18で退け、社会人の12年連続勝利となった。通算対戦成績で26勝12敗と大きく勝ち越している社会人は近年、米国出身選手が増えてレベルが上がっている。接触を伴う競技のため、学生側から安全面を不安視する声が出るようになった。日本協会では昨夏から、社会人と学生の関係者や医療の専門家らによる作業部会を設置し、改革を協議していた。
*1:冗談ですごめんなさい怒らないで。