日大フェニックスのラフプレー問題:関学の記者会見を受けて注目される日大の対応

関学が出した抗議書に対する日大の回答書を受けた関学の反応は明らかになりました。きちんとした回答を一週間先延ばしする形を選択した日大サイドは、さてどうするのでしょうか。

この間、ずっと姿を見せてこなかった内田正人監督が、ついに表に出てくるのではないかという報道も出てきました。

アメフット 日大の内田監督ら「責任者」、関学大に謝罪へ
毎日新聞2018年5月17日 21時39分(最終更新 5月17日 23時25分)

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アメリカンフットボール関西学院大学日本大学」第51回定期戦で、戦況を見る日大の内田正人監督(中央・サングラスの男性)=東京都調布市アミノバイタルフィールドで2018年5月6日、小座野容斉撮影

時期は「できるだけ早く」 負傷選手と保護者にも謝罪の意向

 日大は17日、アメフット部の加藤直人部長名で談話を発表し、内田正人監督ら「責任者」が関学大を訪問してアメフット部、悪質タックルで負傷した選手と保護者に謝罪する考えを明らかにした。

 日大企画広報部によると、訪問するのは内田監督と加藤部長を念頭に関学大と日程調整している。日大アメフット部は15日付の関学大への回答書で、事実関係を解明して24日をめどに再回答する意向を示したが、謝罪については「それ以前に、できるだけ早く」(企画広報部)という。

 部長名の談話では冒頭で負傷した選手と保護者、関学大アメフット部に改めて謝罪した。しかし、反則行為については「指導方針はルールに基づいた『厳しさ』を求めるものであり、指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きた」と15日付の回答書を踏襲した。【村上正】

https://mainichi.jp/articles/20180518/k00/00m/050/105000c

ただ、謝罪するのはいいとして、事実関係の説明が先日に日大の回答書の沿ったもの(「指導陣の意図が選手に誤解された」ために「当該選手が勝手にやってしまった」という筋立て)になるとしたら、とても納得のできるものとはならないでしょう。関西学院サイドが疑念を呈したのはまさにその部分なわけですし、日大の回答書とは対立する証言や状況証拠が隠しようもなく存在するわけですからねえ。

あくまで個人的な想像ですが、フェニックスおよび日本大学の側の当該関係者はいま、相当に追い込まれていると思います。ただ、いろいろ事情があるのは理解するとしても、何を認めて何を守るべきか、そこを見極めて決断することからは、もはや逃れられないのではないでしょうか。

このまま突っ張り続ければ、日大フェニックス自体の除名や解散も、現実味を帯びてきますよ。

日大“現役”部員が証言「内田監督の指示はあった」
2018年5月17日 木曜 午後5:52

関西学院大学アメリカンフットボール部の選手が、日本大学の選手の悪質なタックルを受けて、けがをした問題。

日大アメフト部のグラウンド前から、木村拓也アナウンサーがお伝えします。

柵の向こうの、日本大学アメリカンフットボール部のグラウンド。

17日午後5時ぐらいまでは、各部員がおのおの自主練習をしていたが、午後5時10分現在は、どの部員もいない状況。

アメフト部員15人ほどに話を聞いたが、無言、あるいは何も答えられないという答えが多い中、ある部員は「でも、内田監督が指示したんで」と、その指示を認める発言をした。

そして、ほかの学生にも影響が出ているようで、取材を続けている中、就職活動中の4年生は、「今週末、面接を控えているが、100%胸を張って、日本大学と言えない」、あるいは「大学の対応の悪さが私、学生にもわかる」などの声もあり、大学全体のイメージにも関わる問題になってきている印象を受けた。

内田正人監督は、17日に取材をしている中ではグラウンドに姿は見えず、学内にいたという情報も入ってきていない。

ただ、内田監督の母が取材に応じ、本件について話はしていないが、「うちの子は優しい子なのでそういった指示はしていないと思う」と答えている。

事実の究明はもちろん、同時に大学、監督に真摯(しんし)な対応が求められる。

https://www.fnn.jp/posts/00392240CX

日大、謝罪訪問の意向=内田監督と加藤部長-アメフット問題

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個人練習でランニングする日大アメフット部員=17日午後、東京都世田谷区

 アメリカンフットボールの試合で日大選手が極めて悪質なタックルで関学大選手を負傷させた問題で17日、関学大が日大から受けた説明と謝罪に不満を表明したことについて、日大広報課はアメフット部の加藤直人部長名で「近日中に負傷した選手と保護者、関学大に謝罪する」との文書を報道各社に送った。関学大が日大の内田正人監督からの事情説明と謝罪を求めていることを受け、内田監督と加藤部長が関学大を訪問する予定。

 また、24日の回答に向けて引き続き学内調査を行うが、関学大の対応を受けて監督らを再び聴取するかについて日大広報課は「分からない」と述べた。17日の時点で記者会見などを開く予定も立っていないという。

 東京都内にある日大の練習グラウンドでは部員が代わる代わる訪れ、個人練習を行った。内田監督は現在指導を自粛しており、コーチらの姿もなかった。部員によると、今週に入ってから全体練習は行われていないという。部員の一人は「何も言うことはできない。そう言われている」とだけ口を開いた。 (2018/05/17-23:40)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051701092

日大アメフト部員が自主トレ…「監督の指示あった?」質問にうなづく部員も
2018年5月17日21時45分 スポーツ報知

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日大アメフト部は数人の部員が入れ替わりで自主トレするのみ。グラウンドは静まり返っていた

 日大のアメリカンフットボール部の選手が、関学大との定期戦で悪質なタックルにより相手選手を負傷させた問題で17日は、都内の専用グラウンドで、十数人の部員が自主トレを行った。

 部員にはかん口令が敷かれており、ほとんどの部員は「コメントできない」と口を閉ざした。ただ、集まった報道陣からの「監督からタックルに関して指示はあったのか」「部員だけの責任になっている状況には納得いかないのでは」という問いに対してうなずく部員もいるなど、選手にも複雑な思いがあることをうかがわせた。

 また、別な部員はタックルした選手に対し「何かしてあげたいとも思う」と、同情を寄せた。本格的な練習再開のメドは立っておらず、試合は次々と中止になる異常事態。「今後の練習? 分からない。試合が出来ずモヤモヤしたものがある? そうですね」と、複雑な心中を吐露した。

http://www.hochi.co.jp/sports/ballsports/20180517-OHT1T50246.html

日大チームにかん口令、試合中止相次ぎ1校残すのみ
[2018年5月18日4時58分]

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都内の日大の練習場では、各選手が自主練習を行っていた

 アメリカンフットボールの日大は17日、都内の練習場で一部の部員が自主練習を行った。練習後、ある選手は「自分たちは何も言えません」とし、チームにかん口令がしかれていることを明かした。別の選手は日大側の対応に納得がいかないのではとの問いに「そうですね」と不満をにじませた。

 また、予定されていたオープン戦が、新たに3試合中止となった。27日の明大、6月3日の近大(非公開合同練習)、16日の成蹊大戦。これで日大戦の中止は法大、立大、東大に続いて6試合となり、残りは6月17日の桜美林大戦のみ。桜美林大の関口監督は「学校とも話し合い、現在は関東学生連盟の正式処分を受けて決めることにしている」と話した。桜美林大のホームページには、ある大学OBからの「なぜ中止にしない」という投書があり、学校へも中止を要望する電話があったという。

https://www.nikkansports.com/sports/news/201805170001007.html

追記:ついに桜美林大も中止を発表しました。このままだと、春はおろか、秋のリーグ戦の成立自体が不透明な状況になってきていると言えます。関東学連、そして日大の対応はいかに。

アメフット 日大とのオープン戦、全6校が中止に
毎日新聞2018年5月18日 12時31分(最終更新 5月18日 12時31分)

 関東学生アメリカンフットボール連盟は18日、日大と桜美林大が6月17日に東京・アミノバイタルフィールドで予定していた春季オープン戦の中止を発表した。日大の選手による悪質なタックルで関学大の選手が負傷した問題を受け、桜美林大が申し入れた。

 日大のオープン戦は既に法大、東大、立大、明治大、成蹊大との試合の中止が決まっており、これで今月20日以降に予定されていた日大のオープン戦6試合が全て中止となる異例の事態となった。

 桜美林アメフット部は公式ブログで「関東学生連盟の規律委員会による調査が継続しており、同理事会による最終的な処分の決定がなされていないため」と説明した。

 日大が所属する関東大学アメリカンフットボール1部リーグは17日夜、東京都内で日大を除く15校が参加して監督会を開き、日大との試合再開の条件について「真相究明と再発防止策の2点が明確になった時点」と話し合った。【小林悠太】

http://mainichi.jp/articles/20180518/k00/00e/050/244000c