スポーツブラを何と見るか
この記事を読んですぐに思い出したのは、草太が薫姉ちゃん(たち)にドギマギしたこの場面なのですが。
- 作者: 愛染五郎
- 出版社/メーカー: 竹書房
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「レイプカルチャー」なんてものが論外の外なのは当然として、これはカルチャー内でのコンセンサスの形成過程の一幕と見ればいいのではないかと。
クロスカントリー部もアメリカンフットボール部も、そして大学当局も「そういうもんだ」となれば、そういう認識や取り扱いになっていくんではないですかね。
あとは、スポーツブラメーカーの意見を聞いておきたいところです。「スポーツブラ」と言ってもいろいろあるわけですし、陸上部であれば高機能なハイサポートタイプのものだったでしょうし、そのへんの見解は確認しておいても損はないと思いますよ。
米国の大学で起こったスポーツブラ問題
谷口輝世子 | スポーツライター
11/16(金) 11:11スポーツブラを着けて運動するとき、上からシャツを着なければいけないものか。それとも、スポーツブラだけでトレーニングしてよいものか。
米国ニュージャージー州のローワン大学が、陸上競技の一種であるクロスカントリー部の女子部員たちと、スポーツブラを巡って対立した。
ことの発端は、女子クロスカントリー部の練習が、男子アメリカンフットボール部の練習と同じ場所で行われたこと。練習場所がかち合ってしまい、揉めているうちに、男子アメリカンフットボール部側から「シャツを着ないで、スポーツブラだけで練習されると、気が散る」と苦情が出た。クロスカントリー部の選手たちは、スポーツブラを着け、シャツを着ないでトレーニングしていた。
ローワン大学は、明文化された規則はないものの、スポーツブラを着けているときでも、シャツを着て練習するよう、口頭で伝えていたという。アメリカンフットボール部とクロスカントリー部が練習場を巡って揉めた後、大学運動部の統括責任者であるアスレチック・ディレクターが女子部員らと話し合いの場を持った。大学側は改めて、スポーツブラを着けていても、シャツを着て練習するように選手たちに求めた。
しかし、女子部員側にも言い分はある。一人の選手がブログで次のように反論した。
「男性の気を散らすために、スポーツブラで走っているわけではない」
「陸上のエリート選手はクロップトップを着用することを認められている。我々のチームは練習用ユニフォームを支給されていない」
「女性がチームにいることが問題なのではない。女性がスポーツブラをしていることが問題なのではない。女性の体が問題なのではない。レイプカルチャーが問題」
スポーツブラの上にシャツを着るようにと、強く求めるのに、レイプを防ぐことには、それほど力を入れていないのではないか、と抗議した。
ブログでの反論した効果があったのか、最終的に、大学側が全面的に学生側の主張を聞き入れた。米メディアの報道によると「練習着として、シャツなしでスポーツブラを着用することは制限しない。これは、学校の正式なポリシーとする」と決定した。スポーツブラを、「下着」ではなく、機能を追求した練習ウェアとして認めたということだろう。
1999年のワールドカップの米国代表だったブランディ・チャスティンはPKを決めた後、ユニフォームを脱ぎ、黒いスポーツブラだけの状態になって喜びを爆発させた。この時の写真は、世界中に報道されて、賛否を巻き起こした。あれから、19年が経ち、スポーツブラの位置づけにも変化が出てきたのかもしれない。この記事を書くにあたって、スポーツブラで写真を検索したところ、上記のようにスポーツブラだけで外を走っている写真が多数あった。タンクトップをクロップドした、短くカットしたものと見なされるようになったのかもしれない。
グラウンドでの練習がかち合ったことを発端に、アメリカンフットボール部は「スポーツブラで練習されると気が散る」と苦情を言った。いやはや、喧嘩の売り文句としては、なんともお粗末な言い草だったように思う。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kiyokotaniguchi/20181116-00104329/
クロスカントリー部の女子部員が堂々と反論したのは立派だと思いますし、「気が散る」というアメリカンフットボール部の苦情がいささか自分勝手なものであったのは認めますが、「喧嘩の売り文句としては、なんともお粗末な言い草だった」という言い草は、何だかちょっとかわいそうな気がします。
コンセンサスが取れてない状況では、そら戸惑ってもしゃあないと思います。
そして、上でドギマギしてた草太は、レイプとは無縁です。