大学構造改革・さらに続き

ここのところ追いかけているネタです。政府の動きもバタバタしていますが、名指しされた大学の方も慌ただしく対策に追われているようです。

記事入力 : 2011/09/08 10:57:47
大学構造改革に各校動揺、総長辞任や定員削減も
祥明大は総長など一斉辞任、コンドン大は入学定員を半数削減へ

 政府による大学構造改革の発表に伴い一部の大学名が公表されたことを受け、名指しされた各大学は動揺を隠せない様子だ。5日に発表された「政府による財政支援中断大学」の43校に名前が挙がったコンドン大学(慶尚北道安東市)に対し、教育科学技術部(省に相当)は7日付けで、来年から入学定員を半分以上減らすよう命じた。また、ソウル市内にある祥明大学は、総長(学長)、副総長、処長らが一斉に辞任する意向を明らかにした。今回の政府発表で祥明大学も財政支援中断大学として名前が挙がったからだ。

 教育科学技術部は6日に監査結果を発表したが、汚職など深刻な問題が明らかになった明信大学(全羅南道順天市)と成和大学(全羅南道康津郡)に対し、同部は学校閉鎖戒告を通知した。同部では早期の認可取り消し対象として、この2校以外の大学名も挙げているようだ。

■総長以下17人が辞任を表明

 円光大学、慶南大学などと同様に、知名度が高いにもかかわらず構造改革対象として名指しされた祥明大学は7日「イ・ヒョンチョン総長は今回の責任を取って辞任する意向を理事会に伝えた」と発表した。また祥明大学の副総長4人と、ソウルキャンパス・天安キャンパスに所属する処長12人も、辞任する意向を前日までに総長に伝えた。

 祥明大学は財政支援制限大学に指定されたことに大きな衝撃を受けているようだ。来年度から行われる新入生向けの授業料融資制限対象は免れたが、授業料負担の軽減に関連する政府からの公的な支援は受けられなくなる。祥明大学は「開校以来、政府から一度も制裁を受けたことはなく、負債のない堅実な財政運営を行ってきたにもかかわらず、今回、財政支援制限大学に指定された。これには大きな問題があると訴えたい」とコメントした。

■コンドン大学は定員を半数以上削減へ

 教育科学技術部はこの日「行政制裁審議委員会は先日、コンドン大学の2012年度新入生定員を従来の340人から182人(53.5%)少ない158人に削減することを決め、大学の母体である学校法人白岩財団に通知した」と発表した。

 コンドン大学は「学資金融資制限大学」の中で、新入生が授業料の30%までしか融資を受けられない「最小融資大学」に2年連続で指定されるなど、大学経営に大きな問題があるとの指摘を受けてきた。

 教育科学技術部行政制裁審議委員会は、コンドン大学に入学定員の削減を命じた理由について「大学設立認可の条件として定められた教員充足率を満たしていないため」と説明している。08年にこの委員会が発足して以降、大学が強制的に定員削減を命じられるのはコンドン大学が初めてだ。コンドン大学は「06年に総合大学となったばかりで、新設校にとって不利な指標が評価に反映された」と反論している。

 こうした中、すでに対策を発表した大学もある。融資制限大学に挙げられた牧園大学は、授業料のうち30%は学校が保証人となって融資を受けられるようにするとの案内文を学生に配布した。また、財政支援中断大学に指定された慶南大学(慶尚南道昌原市)は、今後300億ウォン(約22億円)以上の資金を追加で投入し、教育指標を改善させると発表した。

兪碩在(ユ・ソクチェ)記者

http://www.chosunonline.com/news/20110908000037

記事入力 : 2011/09/08 10:59:11
【記者手帳】大規模な大学構造調整、機を逃すな

 成和大学1年生と名乗るある学生は7日、ネット上にこんな書き込みを寄せた。「よい大学ではありませんが、大学そのものに価値がないとは思わないでください。教授と学生は一生懸命勉強に励んでいますが、上の人たちが学校をこんな状況に追い込んだだけです」

 全羅南道康津郡にある専門大学(短大に相当)の成和大が6日、教育科学技術部(省に相当)から閉鎖戒告を通達された。経営不振と不正問題が深刻化しており「これ以上大学として機能できない」と宣告された形だ。同大学のA教授は「今日の授業では1日中、学生に顔を上げられなかった。過ちを犯した設立者は病気を理由に釈放され、教職員と学生が被害を受けることになった」と話した。成和大が実際に閉鎖された場合、教授と教職員130人は職を失い、学生1200人余りはそれぞれ近隣の学校に編入することになる。

 現在、韓国には成和大のように危機に直面している大学がほかにもある。政府内では、閉鎖戒告が通達された明信大(全羅南道順天市)と成和大、入学定員を半分以上減らすよう命じられた乾同大(慶尚北道安東市)のほか、地方のある四年制私立大学にも「特段の制裁」が加えられるとの話が飛び交っている。

 政府は以前にも、国立大学の統廃合など大学構造調整を試みたが、相次いで失敗した。だが、今回は経営不振の大学に迅速に制裁が下されており、大学側も緊張を高めている。

 しかし一部では、今回も政府が最初だけ強腰で推し進め、次第にうやむやになるのでは、との見方もあり、すでにそうした兆候も表れ始めている。教育科学技術部は5日に大学構造調整計画を発表した際、財政支援を中断する43大学のリストを非公開にする予定だったが、夜になってリストを公開した。また、43校のうち、実際に整理する可能性を残した大学は17校にとどまる。これらの大学に対する整理の有無、整理の時期に対しても、政府はあいまいな態度を示している。

 言うことは威勢がいいが、実際には既存の構造調整計画とさほど変わってはいない。さらに、来年には国会議員総選挙と大統領選挙を控えており、政府の大学改革の推進力が弱まることも考えられる。

 今回の大学構造調整計画は、国全体が行方を懸念する「大学授業料半額化」をめぐる論争の末に出されたもので、経営不振に陥った大学を大胆に整理するチャンスとなる。万が一、このチャンスを逃せば、韓国は高い学費を取って延命に汲々(きゅうきゅう)とする「ゾンビ大学」と、こうした大学を卒業した高学歴の失業者であふれる状況から抜け出せなくなるだろう。

兪碩在(ユ・ソクチェ)社会政策部記者

http://www.chosunonline.com/news/20110908000038

まあ、こっちの大学には関係のない話です。間違いなく。

“学歴撤廃”?…高位公務員の半分がソウル・高麗延世大学出身
2011年09月07日11時30分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

韓国政府の1〜3級高位公務員の出身大学中、ソウル大学高麗コリョ)大学、延世(ヨンセ)大学の卒業者が今年初めて50%を超えた。

行政安全部が6日、国会行政安全委員会に所属しているハンナラ党の朴大海(パク・デヘ)議員に提出した「高位公務員団の出身学校現況」(6月末基準)によると47カ所の政府機関に在職中の1〜3級公務員1319人のうち、半分以上の685人(51.9%)がソウル大学高麗大学延世大学を卒業した。これら3校の大学出身者の比率が50%を超えたのは今年が初めてだ。同3校の出身者が占める高位公務員の割合は毎年増えて続けてきた。国政監査の時公開された資料によると2006年には36.5%、2007年に39.4%だった。続いて2008年には41.6%、2009年42.9%、2010年46.7%で年々増加の傾向を見せている。

http://japanese.joins.com/article/575/143575.html