【津山の風景】作陽音楽大学があった場所

まだ訪れたことのなかった津山という都市をふと意識した時、蘇ってきた昔の記憶。

津山の音大にいた知り合いのこと。

その人は、遠方から津山に出て来て、学生寮に入っていた。

音大が倉敷に移転する前のこと。あれからもうずいぶん経つ。

話で聞いたことしかないその場所に、初めて来てみた。



そう、ここだったはず。テレホンカード片手に寮生が電話に並んでいた時代の痕跡。

人生の一時期をそこで過ごした人たちが確かにいたこと、忘れていたようでも私は覚えていた。

その記憶の痕跡が、跡形なく消えていたとしたら、きっと寂しかった。けれども、こうして廃墟になって残っているのもまた切ない。

見るのも辛いが、来たからには見ておかないといけない。いつ消えてしまってもおかしくはない。


思い入れのある場所や記憶が朽ちていく。そのことを受け入れて抱えて、ここからまた歩いていく。

あの人は、元気でいるだろうか。

津山から倉敷へ 移転の経緯 - くらしき作陽大学 作陽音楽短期大学
約束の地を経由して東京へ | 赤松敏弘Vibraphone Connection・談話室
津山の金さん漫遊記: 【作陽音楽大学・作陽短期大学】卒業生方々に贈る思い出のセレナーデ
ruins-cat.com

日大フェニックスのラフプレー問題:日大選手・父母会の動き

この事件と一連の事態について、当のフェニックスの選手たちがどう見ているか。断片的には漏れてきていたものが、徐々にはっきりした形になってきました。

日大フェニックスは、当該選手を含む選手・父母会と、彼らを踏みつけて逃亡を図る大学当局・監督・コーチ陣とに分裂した、と言ってもいいでしょう。事態はすでに、「日本大学関西学院大学」という図式からはみ出しつつあります。

日大選手「声明文」出す意向 タックルした選手守るため
2018年5月24日23時49分

f:id:bluetears_osaka:20180525132019j:plain
会見する日大アメリカンフットボール部父母会の会長と副会長=東京都港区

 アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦(6日、東京)で、日大選手が関学大選手に悪質なタックルをして負傷させた問題で、日大アメフト部の選手たちが、タックルした選手を守るために「声明文」を作成する意向であることが24日わかった。関係者が明らかにした。

 声明文には、23日に緊急会見した内田正人前監督らの発言と、選手たちの見解の相違点などを明記する予定という。選手の一人は「次のスタートを切るための一歩。今ここでモヤモヤしていても、うまくいかない。どうなるか分からないけど、前に進んでいきたい」と語った。

 また、この日、同部の保護者ら約110人が東京都内で父母会を開き、選手を支援することを決めた。

 同会会長は、4年生の選手代表から連絡があったことを明らかにし、「選手としても一致団結したい、声明を上げたいと言っているので、それを支援したい」と語った。父母会、選手はそれぞれ代理人を立てることも検討しているという。

 また、会長は内田前監督らの会見には、「大学の対応に憤りを覚えた。(タックルした)守備選手の発言が正しいのではないか」と私見を語り、けがをさせる指示のあったことについては「(他の父母からも)聞いたことがあります」と話した。

https://www.asahi.com/articles/ASL5S73Q7L5SUTQP043.html

しかも、アメフト界から前監督らを追い出すか、もしくは日大を丸ごと追い出すか、といった処分が実現したとしても収まりきらない問題が、そこには見え隠れしています。アメフト界はともかく、日本社会から追放するにはデカすぎる日本大学のスケールが、こうして効いてきているわけですねえ。

日大アメフト部選手ら集会「箝口令あった。内田前監督は学校から去ってほしい」近く声明も
2018.5.25 11:59 dot.

f:id:bluetears_osaka:20180525132211j:plain
日大の選手は退場したあと、負傷者用のテントの中で、声を上げて泣いていた(c)朝日新聞社

 日本大学アメリカンフットボール部の選手が関西学院大学選手へ危険タックルした問題が迷走している。

 宮川泰介選手が「指示された」と名前をあげた日大の内田前監督と井上奨前コーチが23日、会見し、宮川選手の証言を否定。「指示はしていない」「怪我をさせろとは言っていない」などと弁明し、お互いの主張が対立している。

 そんな中、日大のアメフト部の選手らが24日、緊急ミーティングを開催した。

 参加した宮川選手の同級生の現役選手はこう打ち明ける。

「宮川一人を悪者にして保身に走る内田前監督、井上前コーチの記者会見があまりにひどい、許せないという批判が多数あった。内田前監督、井上前コーチが辞めたからと言ってもチーム、学校を信頼できないという思いです。そこで、宮川が戻ってくるまで、練習には参加しないという結論に達しました」

 そして、問題の危険タックルに対する、内田前監督、井上前コーチの「指示」の有無については、こう話す。

「多くの選手が、内田前監督や井上前コーチの言葉を聞いており、宮川の言った通り、指示があったのは間違いない。危険タックル問題が騒ぎになって、部員たちに『マスコミにしゃべるな』と箝口令が言い渡された。危険タックルへの指示がなければ、箝口令なんて、必要がない」

 この日のミーティングでは、宮川選手がアメフト部でプレーをするにはどうすればいいかという話題も話し合われたという。

「僕たち部員らが声をあげて、内田前監督らから危険タックルの指示があったと証明して、宮川をどう助けられるか、アメフト部の父兄会にも相談しています。このままなら、宮川のフットボール、いや人生まで奪われかねません」

 また、アメリカンフットボールの関東学生連盟1部リーグに加盟する16大学の緊急監督会が24日、開催。

「現状のままで、秋のリーグ戦も日大と試合をできない」との見解で一致した。

「秋のリーグ戦に参加できなければ、4年生はもう終わり。日大のイメージが悪くなって就職もやばい。就活した友人が『あの日大とイメージが悪く、企業から変な目で見られて困っている』と愚痴ってました。昨日のミーティングでも『参加できないなら日大でアメフトをやっていても仕方ないと意見もあった。また、廃部ともウワサされており、下級生は『他の大学に移ってアメフトをしたい』と言っている選手もいます。本当なら、自分も実名で内田前監督らの指示のことやうちの部の実情を訴えたい。けど、それができない事情があるのです」

 先の現役選手がこう打ち明けるには理由がある。

 その一つは、内田前監督が日大の常務理事で人事担当というポジションについていることだ。田中英寿理事長に次ぐ、ナンバー2ともいわれている。

「内田前監督は学校の人事を握っている。選手の中には将来、教員として日大の関連の学校でとの思いの選手もいる。就職に関しても、内田前監督からにらまれて、就職担当者を通じて『あの学生はダメだ』とひとこと、企業側の耳に届くともうアウト。大企業でアメフトを続けることはまず無理ですよ。内田前監督には、日大から去ってほしい」

 混迷する日大の危険タックル問題。日大教職員組合文理学部支部は24日、声明文を出し、田中理事長の記者会見、関係者への謝罪と再発防止、組織改革の具体案を示すこと、理事会から独立した第三者委員会の設置などを求めている。

 一方、関学は25日、日大の再回答について記者会見を予定している。だが、先日の内田前監督らの会見通り、「指示」を否定しているようだ。また、スポーツ庁も調査に乗り出した。混迷は当面、続きそうだ。(取材班)

https://dot.asahi.com/dot/2018052500023.html

ともあれ、質の悪い人間が権力を抱え込んでいる状況は、実に厄介です。

日大フェニックスのラフプレー問題:日大監督・コーチの記者会見

昨日、急に開かれた記者会見でしたが…。

いや、ひどかった。とにかく「ひどかった」としか言いようがありません。

日大指導者は選手になすりつけ、全否定で遠のく解決
[2018年5月24日9時3分 ]

f:id:bluetears_osaka:20180524150657j:plain
騒動の経緯を懸命に語る日大アメフト部井上コーチ(左)の隣でほおをかく内田前監督(撮影・横山健太)

 アメリカンフットボールの反則問題がふりだしだ。6日の定期戦で関学大QBを負傷させた日大の内田正人前監督(62)と井上奨DLコーチ(30)が、23日に都内の大学本部で会見。反則した3年DL宮川泰介選手(20)が前日22日に「監督、コーチにケガさせるよう指示された」と説明したが、2人は「指示はしていない」など真っ向否定した。内田前監督は常務理事を謹慎し、その後は学内の第三者調査委員会に従うとしたが、問題は再び平行線で解決は先延ばしになった。

 2人は関学大QB、関学大フットボール部、宮川選手のそれぞれに対し、謝罪の言葉を口にして頭を下げた。その後は「責任」の言葉は繰り返したが、あとはことごとく宮川選手の前日会見での説明を否定し続けた。前夜に日大がファクスで出したコメントをなぞっただけだった。

 問題の最初の反則はパス失敗後の無防備なQBへケガをさせたタックル。宮川選手は「試合前日に井上コーチから監督にお前を試合を出せるか聞いたら、QBを1プレー目でつぶせば出してやると言われた」と言っていた。内田前監督は「信じてもらえないかもしれないが、私の指示ではありません」。真っ向否定で始まった。

 井上コーチも「QBをつぶせと言ったのは事実だが、ケガをさせてこいと指示していない」と否定した。宮川選手が井上コーチから「定期戦はなくなっていい。QBがケガして秋出られなければこっちの得」と言われていた。井上コーチは「過激なことは言った。一言一句覚えていないがケガさせる目的でない。思い切りやらせるためにいろいろと言ったが」と話した。

 宮川選手が日大豊山高2年時に井上コーチが監督になって以来の関係がある。その恩師は「優しい子で成長が止まっていた。レベルを上げたかった。それが重圧になり、(反則は)前が見えなくなったのか。私の人間性、未熟さと反省している」と言った。さらに突っ込まれると言葉に詰まり、考え込む場面もあった。

 昨年は27年ぶりで大学王者になった。内田前監督は原因を「4年がよくやった。みんなついていき、受け継いだと思ったが…。宮川も日本代表になれる選手だが」と指導の甘さと言いながら、宮川選手に責任を負わせるような説明だった。

 内田前監督は1度会見したが、関学大への謝罪帰りに空港で臨時対応だった。謝罪、会見など対応の遅さには「相手の監督から電話が来ると思った。文書が来たのでこうやるのかと。これも私の責任」とした。宮川選手の会見同席には「お誘いがなかった」。

 会見の最後に内田前監督は常務理事職は謹慎すると表明した。その後の進退については学内に設置された第三者調査委員会に委ねるとした。日大職員の井上コーチはコーチ辞任を「考えている」。宮川選手の真摯(しんし)な会見で解決に向かうかと思われた騒動。再び平行線で日大の幕引きの思惑が見え隠れする会見だった。

 ◆アメフト悪質反則問題 日大の宮川選手が6日に東京都調布市で行われた関学大との定期戦で、パスを試みた後で無防備だった関学大QBの背後から激しくタックルして腰などを負傷させた。内田前監督は19日に負傷した選手らに謝罪し、責任は自身にあるとしてアメフト部監督を辞任した。負傷選手の父親は大阪府警に被害届を提出し、警視庁が捜査。宮川選手は22日に記者会見を開いて謝罪し、反則については内田氏と井上奨コーチからの指示に従って行ったと説明した。

https://www.nikkansports.com/sports/news/201805240000189.html

とにかく、ハッキリしたのは、日本大学サイドには、当該選手はおろか、その他の部員も、コーチも、アメリカンフットボール部そのものも、守る気が全くないということです。守りたいのは、内田正人監督兼常務理事のみ。

記者会見を大荒れにするのも、大学のブランドを毀損するのも、当人をさっさと入院させるのも、日大当局の勝手ですけど、そこで残されたフェニックスを、一体どうするつもりなんですか。このままでは、秋のシーズンはおろか、来年以降も対外試合できんやないですか。

そのことを気にする素振りは、全くなかったといってもよかったのではないでしょうか。これはつまり、「フェニックスが消滅しても構わない」という態度に他ならないと思いますよ。フェニックスを殺してでも、逃げ切る算段をしているようにしか見えません。

まあ、逃げ切れるかもしれませんね。日本大学の学生・教職員・関係者に甚大な被害を与えながら、ではありますが。

記者団は失笑、日大ブランドは「落ちません」と断言
[2018年5月24日8時48分 ]

f:id:bluetears_osaka:20180524151622j:plain
会見の司会を務めた日大広報部の米倉久邦職員(撮影・野上伸悟)

 6日の定期戦で関学大QBを負傷させた日大アメリカンフットボール部の内田正人前監督(62)と井上奨DLコーチ(30)が、23日に都内の大学本部で会見した。

   ◇   ◇

 日大の会見には200人近くの報道陣が詰めかけ、質問を求める挙手が収まらない中、司会を務めた日大広報部の米倉久邦職員が何度も会見を打ち切ろうとして、報道陣と衝突した。

 開始から1時間30分が経過した午後9時30分ごろ、米倉氏は「もう十分聞きました。もうやめてください。これだけ聞いたら。もうしゃべらないでください。あなたはしつこい」などと発言。報道陣の1人から「そういった姿勢が日大のブランドを落とすことになる」と言われると「落ちません」と断言。記者団から失笑が漏れた。

 その後も日大の対応は後手に。広報担当は会見後、早々と会場を後にした。その際、米倉氏は名前や役職も名乗らず退席。残された他部署の職員が、後から調べて報道陣に伝達した。会見に同席した弁護士の名前を尋ねても「そういうことは答えるなと言われている」と明かさなかった。

https://www.nikkansports.com/sports/news/201805240000196.html

しかし、こうなってくると、日本の学生アメリカンフットボール界の立て直しのためには、日本大学および日大フェニックスを追放して切り離し、それ以外のところで知恵と力を集めるしか、道はなくなってきているかもしれません*1

「とても恥ずかしい」アメフト監督会も日大批判
[2018年5月24日8時45分 ]

f:id:bluetears_osaka:20180524151807j:plain
必死に弁明する日大アメフト部の井上コーチ。手前は内田前監督(撮影・横山健太)

 6日の定期戦で関学大QBを負傷させた日大アメリカンフットボール部の内田正人前監督(62)と井上奨DLコーチ(30)が、23日に都内の大学本部で会見。反則した3年DL宮川泰介選手(20)が前日22日に「監督、コーチにケガさせるよう指示された」と説明したが、2人は「指示はしていない」など真っ向否定した。

   ◇   ◇

 日大の内田前監督、井上コーチの会見を受け、関東学生アメフト連盟1部チームの監督で構成される「監督会」で議長を務める日体大の大山茂監督は「とても恥ずかしい」と話した。

 前日22日に宮川選手が発した証言を否定するような2人の態度に対し「何のためにコーチをしているのか。大学って何のためにあるのだろうかと思った。学生のためにあるもの。それが伝わってこなかった」。また、内田前監督が今回問題になっている反則プレーについて、井上コーチからすぐに報告を受けておらず、動画も数日たってから確認した点について「あり得ない」と批判。「どのチームも、問題があるプレーがあれば監督に報告をしている」と部の組織自体にも疑問を呈した。

 今日24日に監督会は都内で緊急会合を開く。この会では関東学生連盟に申し入れていた第三者委員会立ち上げをあらためて要求することに加え、日大部員の“救済案”も議題にあがる可能性もある。東大の関根恒ディレクターは「極論ですが」と前置きした上で「日大の選手たちがプレーするのが難しくなった場合、例えば他校に移籍するなども考えられると思う。その場合、他校がどう受け入れるか。そのあたりも、話し合うだろう」とした。日体大の大山監督は「日大との練習試合や秋のリーグ戦についても議題にあがるだろう」と話した。

https://www.nikkansports.com/sports/news/201805240000199.html

いやでもホンマ、酷すぎですよ。もぉこれ以上、日大サイドに何か「善処的なもの」を期待してもあかんと思います。

関学大QB父、日大指導者会見「酷すぎます」
[2018年5月24日9時17分]

f:id:bluetears_osaka:20180524152432j:plain
21日、会見を行った奥野康俊氏

 日大とのアメリカンフットボール定期戦で負傷した関学大2年生QBの父親である奥野康俊大阪市議会議員が、日大の内田正人前監督(62)と井上奨コーチ(30)が開いた会見の内容について、「酷すぎます」と批判した。

 内田前監督と井上コーチは、日大選手が悪質な反則で関学大選手を負傷させた問題について、23日に都内の同大本部で会見を開いた。負傷したクオーターバック(QB)や関係者へ謝罪の言葉を何度も繰り返したが、反則プレーの指示については否定。そのほかにも、日大選手が前日に開いた会見で語った内容を否定する発言が相次いだ。

 奥野氏は24日、自身のフェイスブックを更新。日大指導者の会見に「前監督は一切の関与を否定。これでは宮川君が、可哀想でなりません。酷すぎます。親の立場で我が息子と重ねると宮川君は、加害者ではありますが、指導者2人に対して、体の震えが止まりません」と憤った。

 さらに、21日に警察に提出した被害届について「被害届、告訴も含めて内田前監督、井上コーチの2人だけの名前では受理できないと警察から回答を頂いております。そこで、宮川君の減刑、と内田前監督、井上コーチに対する厳重処分の嘆願書も出そうと思います。フォームはまた、アップいたします」と説明。最後に「息子は大丈夫です。たくさんの激励のメールありがとうございます」と感謝の言葉をつづった。

https://www.nikkansports.com/sports/news/201805240000248.html

日大内田前監督が入院、心身の疲労と広報部明かす
[2018年5月24日10時56分]

f:id:bluetears_osaka:20180524152615j:plain
日大・内田前監督

 アメリカンフットボール部の選手が悪質な反則行為を行った問題で批判されている日本大の内田正人前監督が心身の疲労を訴えて東京都内の病院に入院したと24日、日大広報部が明らかにした。

https://www.nikkansports.com/sports/news/201805240000333.html

*1:現段階では妄想に過ぎませんが、日大の当該選手の今後の人生を考え、反省と更生の可能性を探ろうとすれば、「関西学院大学が身元を引き受けて預かる」という選択肢も、真面目に考慮すべきな気がしますよ。というか、ここまでの事態になってしまった以上、もぉそれ以外になくないですか?

日大フェニックスのラフプレー問題:日大選手の記者会見

所用で会見の中継は見ることができなかったのですが、ネットで流れてくる情報を拾っているだけでも、胸が苦しくなりました。

その場に立つ辛さもさることながら、そこに至るまでの経緯の辛さを思うと、ふさわしい言葉がちょっと思いつきません。

2018/5/22 16:43神戸新聞NEXT
日大選手 陳述書全文

f:id:bluetears_osaka:20180523090559j:plain
報道陣に囲まれ質問に答える日本大学アメリカンフットボール部の宮川泰介さん(壇上左)=22日午後、東京・日本記者クラブ(撮影・勝沼直子)

 アメリカンフットボールの定期戦で日本大の選手が悪質な反則行為で関西学院大の選手を負傷させた問題で、日本大の選手が22日午後、東京都内で会見した。会見後、会場で日大選手の「陳述書」が配布された。

 全文は次の通り。

   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇◇◇ 

陳述書

1 はじめに

 平成30年5月6日に調布市アミノバイタルフィールドで開催された日本大学アメリカンフットボール部(以下「日大アメフト部」といいます。)と関西学院大学アメリカンフットボール部(以下「関学アメフト部」といいます。)との定期戦において、私が関学アメフト部のクオーターバックの選手に対してタックルをして怪我をさせてしまった件(以下「本件」といいます。)について、述べさせていただきます。

 最初に、本件で怪我をさせてしまった関学アメフト部のクオーターバックの選手及びそのご家族、関学アメフト部及び関西学院大学関係者の皆様並びに日大アメフト部のチームメイトに対し、この度のことでご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。

 ただ、本件は、私の独断で行ったことではありません。以下に、本件の経緯を詳しく述べることにします。

2 5月3日

 今年度の試合は、本件までに、4月22日、同月29日の2回行われています。そのいずれについても、私はスターティングメンバーで出場しました。

 5月3日の実戦形式の練習でプレーが悪かったということでコーチから練習を外されました。これまで同じようなことはありませんでしたが、このころは、監督、コーチから「やる気が足りない。闘志が足りない。」という指摘を受けるようになっていたので、このプレーをきっかけに外されたのだと思います。その後全体のハドルの中で監督から、「宮川なんかはやる気があるのか無いのかわからないので、そういう奴は試合に出さない。辞めていい。」。井上コーチからは「お前が変わらない限り、練習にも試合にも出さない。」と言われました。

3 5月4日

 練習前に監督から「日本代表にいっちゃダメだよ。」と、当時選抜されていた今年6月に中国で開催される第3回アメリカンフットボール大学世界選手権大会の日本代表を辞退するように言われました。監督に理由を確認することはとてもできず、「わかりました。」と答えました。

 この日は今年度初めて全体で行うディフェンスインディーの日でした。未経験の1年生がいたので、副キャプテンがタックルをして私が受けるかたちでメニューをやってみせるために私がダミーを持ちました。すると、コーチから「なぜ最初にダミーを持つんだ。」と言われてグラウンド10周走らされました。「その日の実戦練習は、練習前に井上コーチに確認したところ「宮川は出さない。」と言われて外されました。

4 5月5日

 この日も実戦練習は外されました。

 練習後、井上コーチから「監督に、お前をどうしたら試合に出せるか聞いたら、相手のQBを1プレー目で潰せば出してやると言われた。『QBを潰しに行くんで僕を使ってください。』と監督に言いに行け。」と言われました。続けて井上コーチから「相手のQBと知り合いなのか。」、「関学との定期戦が無くなってもいいだろう。」、「相手のQBが怪我をして秋の試合に出られなかったらこっちの得だろう」、「これは本当にやらなくてはいけないぞ。」と念を押され、髪型を坊主にしてこいと指示されました。ポジションの先輩■■から、井上コーチに「宮川に『アラインはどこでもいいから、1プレ一目からQBを潰せ』と言っとけ。」と言われた旨を告げられました。

 相手を潰すくらいの強い気持ちでやってこいという意味ではなく、本当にやらなくてはいけないのだと追い詰められて悩みました。

5 5月6日(本件当日)

(1)いろいろ悩みましたが、これからの大学でのフットボールにおいてここでやらなければ後が無いと思って試合会場に向かいました。

 試合のメンバー表に私の名前はありませんでした。その後の試合前のポジション練習時に井上コーチに確認したところ、「今行ってこい」と言われたので、私は、監督に対して直接「相手のQBを潰しに行くんで使ってください。」と伝えました。

 監督からは「やらなきゃ意味ないよ」と言われました。

 戻った私は、井上コーチに、監督と話しをしたこと、監督から「やらなきゃ意味ないよ」と言われたことを伝え、さらに、井上コーチに対して「リード(DLの本来のプレーのこと)をしないでQBに突っ込みますよ。」と確認しました。井上コーチからは「思い切りいってこい。」と言われました。このことは、同じポジションの人間は聞いていたと思います。

 「その後、試合前の整列の時に、井上コーチが近づいてきて「できませんでしたじゃ、すまされないぞ。わかってるな。」と念を押されました。

(2)本件直後は、何も考えられない状態でした。そのため相手のQBが怪我をして代ったことにも気づいていませんでした。普段の試合で、こんなことはあり得ません。

 本件で問題になっている1プレー目の反則行為の後、2プレー目が終わり、コーチに呼ばれてサイドラインに戻った時に、井上コーチから「キャリア(ボールを持っている選手)に行け」と言われましたが、散々「QBを潰せ」と指示をされていたので、井上コーチの発言の意味が理解できず、再びパスをしてボールを持っていない状態の相手チームのQBにタックルをして倒し、2回目の反則をとられました。

 3回目の反則は、相手に引っ張られて尻餅をついた後、相手のオフェンスの方に行こうとした際に、正面から向かってきた相手選手を突いた行為に対して取られました。この反則は、普段から「相手が掴んできてもおとなしすぎる」などとコーチらから指摘されていましたし、「やる気がない」として外されていたので、むかってきた相手選手にやられっぱなしにできないと思って、意識的に行った行為でした。

 退場になりテントに戻った後、ことの重大さに気づき泣いていたところを井上コーチに見られていました。 

(3)試合後、スタメンと4年生が集められたハドルの時に、監督から「こいつのは自分がやらせた。こいつが成長してくれるんならそれでいい。相手のことを考える必要はない。」という話がありました。

 その後、着替えて全員が集まるハドルでも、監督から「周りに聞かれたら、俺がやらせたんだと言え。」という話がありました。

 「井上コーチからは、私が退場になった後、■■というDLの上級生リーダーが、私に相手QBに怪我させる役割をさせたことを済まなく思って、「自分にもやらせてほしい」と申し出たという話を紹介して、「■■は自分にもやらせてくれと言ったぞ。お前にそれが言えるのか。」「お前のそういうところが足りないと言っているんだ。」と言われ、退場後に泣いていたことについても「優しすぎるところがダメなんだ。相手に悪いと思ったんやろ。」と責められました。さらに気持ちを追い詰められました。

6 5月8日

(1)井上コーチから午後5時ころにグランドに呼び出されました。私がグランドのクラブハウスで待っていると先輩が来て、私の様子を心配してくれました。先輩に「もうアメフトをやりたくない。」と伝えると、先輩も「そうだよな」 と応じてくれました。その後、学生のスタッフが来て、監督が待っているコーチ部屋に行くように言われました。

(2)当初、コーチ部屋には監督ひとりでした。

 私と監督が話し始めると、遅れて井上コーチと鈴木コーチが来て監督との話しを聞いていました。

 私が監督に対し、「もうフットボールをやりたくない。」と言うと、監督は、「お前の罰はあの時、罰退になってるから、お前の処罰は終わってるんだからいい。」「世間は監督を叩きたいだけで、お前じゃない。気にするな。」と言われました。

 その後、監督は練習に出て行ったので、井上コーチと鈴木コーチの3人で話すようになりました。当然、二人のコーチからは事実関係の確認は無く、「お前が辞める必要はないだろう」「むこうとの試合がなくなろうと別にいいだろう。」というような話をして、退部を申し出た私を引き留めようとしてきまし た。しかし、私としては、あんなプレーをしてアメフトを続けるということはとても考えられませんでした。

 結局、その日は、監督やコーチ、先輩たちと、7時間程度クラブハウス等で話をしました。

7 5月9日

森ヘッドコーチから三軒茶屋のキャンパスに呼び出されて、「やめるべきじゃない。フットボールで返していくしかない。」「監督が厳しくいったことをそのままお前に伝えたコーチに責任がある。」と言われました。

8 その後

(1) 5月11日、前日の謝罪文公表を受けて、こちらから井上コーチに連絡をして、本部にある監督の部屋で、監督と井上コーチ、私と両親で面会しました。

 父から「個人的にでも相手方選手と家族に謝りに行きたい。」と申し入れたところ、監督から「今はやめてほしい」と言われました。

 父から、「監督・コーチから選手に対して対戦校のQBに怪我を負わせろと指示を出し、選手はそれに従っただけ」である旨の公表を求め、そのメモを先方に渡しましたが、「公表できない」と拒絶されました。

 面会のあと、井上コーチから父に連絡があり、理由の説明もなく「関学アメフト部の監督に謝りに行く。」と言われました。父がアポイントを取って欲しい旨を求め、アポイントを取ろうとしたようですが、先方から断られたと連絡がありました。しかし、夜中に再度井上コーチから父に連絡があり、「謝りに行く、息子さんを行かせて下さい。」と言われて、関西学院大学に行くことになりました。

(2)5月12日、謝罪のために私と井上コーチと関西学院大学を訪れましたが、再度先方から面会を拒絶されたため、関学アメフト部の監督にお会いすることはできませんでした。

(3)5月14日、井上コーチから父に連絡があり「三軒茶屋のキャンパスに来て欲しい。」と呼び出され、父と二人で訪問しました。■■■■■■

 その日は、その後、私と父が、関東学生アメリカンフットボール連盟の規律委員会で聞き取り調査を受けました。

(4)5月16日、私は日本大学本部の体育局に、チームの幹部とともに呼ばれましたが、先方がどう出てくるかわからない不安が強く、体調もよくなかったため、私は行きませんでした。

(5)5月18日に、私と父で関学アメフト部クオーターバックの選手及びご両親を訪問し、直接謝罪の意を伝えました。

9 最後に

本件は、たとえ監督やコーチに指示されたとしても、私自身が「やらない」という判断をできずに、指示に従って反則行為をしてしまったことが原因であり、その結果、相手選手に卑劣な行為で怪我を負わせてしまったことについて、退場になった後から今まで、思い悩み、反省してきました。そして、事実を明らかにすることが、償いの第1歩だとして決意して、この陳述書を書きました。

 相手選手、そのご家族、関西学院大学アメリカンフットボール部はもちろん、私の行為によって大きなご迷惑をお掛けした関係者の皆様に、改めて深くお詫び申し上げます。

以上

平成30年5月21日

住所■■

氏名■■

※■は人名など非公開部分

https://kobe-np.co.jp/news/sports/201805/0011281079.shtml

日本大広報部コメント全文
2018/5/22 22:22

 22日の日本大選手の記者会見を受けて、同日夜に日大広報部が発表したコメント全文は以下の通り。

アメリカンフットボール部・宮川選手の会見について

2018年5月22日

 本日、本学アメリカンフットボール部の宮川泰介選手が、関西学院大学フットボール部との定期戦でルール違反のタックルをし、相手選手にけがを負わせた件につきまして、心境を吐露する会見を行いました。厳しい状況にありながら、あえて会見を行われた気持ちを察するに、心痛む思いです。本学といたしまして、大変申し訳なく思います。

 会見全体において、監督が違反プレーを指示したという発言はありませんでしたが、コーチから「1プレー目で(相手の)QBをつぶせ」という言葉があったということは事実です。ただ、これは本学フットボール部においてゲーム前によく使う言葉で、「最初のプレーから思い切って当たれ」という意味です。誤解を招いたとすれば、言葉足らずであったと心苦しく思います。

 また、宮川選手が会見で話されたとおり、本人と監督は話す機会がほとんどない状況でありました。宮川選手と監督・コーチとのコミュニケーションが不足していたことにつきまして、反省いたしております。

日本大学広報部)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30837230S8A520C1CC1000/

ここまで注目されたがゆえに、会見とそれを受けた現時点での論点は各種報道などですでに出尽くしていると思われます。次は日大サイドの対応です。今の路線をあくまで押し通すならそれもよし(どうなっても知らん)、途中で折れるとしたらどこでどこまで折れるのか、今回以上に注目されるはずです。

アメフット 再三圧迫、追い込まれ 日大選手が実名で証言
毎日新聞2018年5月22日 21時59分(最終更新 5月23日 00時06分)

f:id:bluetears_osaka:20180523092615j:plain
多くの取材陣が詰めかけた会見場=東京都千代田区で2018年5月22日午後3時11分、小座野容斉撮影

 東京都内の日本記者クラブで22日にあった日本大アメリカンフットボール部3年生の宮川泰介選手(20)の記者会見では関西学院大の選手を負傷させた悪質なタックルに及ぶまでの心理が生々しく語られた。「やらなければ後がないと思った」。内田正人前監督(62)=19日付で辞任=らは選手を定位置から意図的に外し、厳しい言葉で追い込んだ。20歳の若者は謝罪のため、悲壮な覚悟で実名と顔を公表した。真相をあいまいにしてきた大学と指導者の責任は重い。【松本晃、倉沢仁志】

 関学大との定期戦(6日、東京都調布市)での悪質なタックルはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で映像が拡散した。プレーが終わっても、日大選手がボールの動きを無視してQB(クオーターバック)を追い回す衝撃の光景は、こんなやり取りから生まれた。「リード(ボールを追う動き)をしないで、QBに突っ込みますよ」。日大選手が試合前に確認すると、井上奨コーチからはこう念を押された。「できませんでしたじゃ、すまされないぞ」

 フェアプレーを逸脱した行為のきっかけは試合の3日前だった。「闘志が足りない」とコーチから練習を外された。大学生の日本代表の辞退も申し渡された。頭の丸刈りも命じられ、試合前日に井上コーチから今回の核心が伝えられた。「監督にお前をどうしたら試合に出せるか聞いたら、相手のQBを1プレー目で潰せば出してやると言われた」。「潰す」は乱暴な言葉だが日大に限らず、アメフット界で激しいプレーをするときに使う。だが、井上コーチの一言は心に刺さった。「相手のQBがけがをしたらこっちの得だろ」。日大選手は相手に厳しいタックルを浴びせることではなく「けがをさせる意味と認識した」と振り返る。

 「何も考えられない状態だった」と追い込まれた。関学大選手の負傷退場を重く見たのだろう。井上コーチは悪質タックルのあと「キャリアー(ボールを持った選手)に行け」と表現を和らげたが、日大選手は「散々QBを潰せと指示されたので理解できなかった」と歯止めがかからずに反則を繰り返した。

 今回明らかになった経緯で内田前監督が選手に直接言ったのは「やらなきゃ意味ないよ」だけだ。日大はコーチや上級生が監督の意向をくんで動く。日大OBによると、内田前監督が日大本部の人事担当常務理事の要職についてからは、その傾向がより強まった。

 日大選手は反則行為を後悔し、退場となった直後にベンチに戻って泣いた。その姿に井上コーチは「優しすぎるところがダメなんだ」と突き放した。期待する選手に負荷をかけて成長させるのも日大のやり方だが、正常な判断を失わせるほど追い込むことが人格形成を目的にした大学スポーツの姿だろうか。日大選手は「厳しい環境に身を置き、徐々にアメフットが好きではなくなった」と打ち明けた。

日大、訴え取り合わず

 実名を公表した記者会見は、大学側の対応が後手だったことへの日大選手と、その父の危機感だった。代理人は父が15日に「このままでは本人が勝手に突っ込んでけがをさせたことになってしまう」と初めて相談に訪れた心境を明らかにした。

 10日に関学大が日大に申し入れ書を送った翌日の11日に選手は両親と内田前監督を訪ね、個人として負傷した選手に直接謝罪する意向を伝えた。しかし、内田前監督から「今はやめてほしい」と止められた。指示に従ったことを公表するよう求めても、拒絶された。

 その後も日大はアメフット部としては事情を聞かず、関学大に対して、15日付で「指導方針はルールに基づいた『厳しさ』であり、指導者による指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きた」と書面で回答。原因は選手の意思だとの見解を示した。内田前監督が関学大の関係者に謝罪し、騒動後、初めて取材に応じたのは試合から約2週間後の19日だった。そこでも「文書を出す」と言及を避けた。

 関学大選手から警察に被害届が提出され、大学もアメフット部も守ってくれないことを悟ったうえでの会見だった。記者会見で日大選手は前監督らへの思いを問われ「指示だったと、最初から(表に)出してほしいという気持ちはあった」と、沈黙の後、はっきりとした口調で答えた。

 日大は22日に発表した文書で指示そのものは認めたが反則に至った経緯は「誤解を招いたとすれば、言葉足らずであったと心苦しく思います」と従来の主張を踏襲した。大学は幹部職員を守るためにあるのか、学生のためにあるのか。教育機関の姿勢が問われる。

監督らの刑事責任「可能性ある」

 日大選手が犯した悪質な反則タックルを巡って、前監督やコーチは刑事責任を問われることになるのか。

 元東京地検公安部検事の落合洋司弁護士は「タックルをした選手の陳述書を見ると、監督やコーチが傷害罪の共犯に問われる可能性は十分ある」と指摘する。落合弁護士は「選手の話だけで事実の認定はできない」としつつも、「選手が監督やコーチに逆らえない強い主従関係があったことは明らかだろう。監督が試合後も選手をとがめていない点からも問題のタックルを肯定していたと受け取れるし、前後の文脈から『潰せ』との指示に相手にけがをさせる趣旨があったと解せる」と話した。

 元東京地検特捜部検事の高井康行弁護士は、「相手を潰せ」と指示されたとの証言について「捜査ではそれがどういう趣旨だったのかを明らかにする必要がある。仮にルールを破ってでもけがをさせろという趣旨だったのであれば、傷害罪の教唆に問われる可能性はある」と指摘。ただ「潰すくらいの気持ちでやれという趣旨だったと監督らに弁明されてしまえば、立件は難しくなるのではないか」との見方を示した。【春増翔太】

https://mainichi.jp/articles/20180523/k00/00m/050/148000c

2018.05.22.
日大広報「法人としてお話しすることはない」日大選手が監督指示認める会見するも…

 アメリカンフットボールの定期戦で、日大選手の悪質な反則行為によって関学大選手が負傷した問題で、反則タックルを行った日大DL選手が22日、都内で会見を行い、内田前監督から反則行為の指示があったことを認めた。「選手の受け止め方に乖離があった」とする監督側の主張と食い違いが出た。

 千代田区にある日大本部には多くの報道陣が詰めかけ、日大側のコメントを求めたが、古賀千晴広報課長は「こちらとしては何もお話しすることはありません。お引き取りください」と、撤収を求めた。会見については「見ている職員もいた」とした上で、大学としての記者会見の開催も未定のまま。「法人としてお話することはない」と、繰り返した。

https://www.daily.co.jp/general/2018/05/22/0011281005.shtml

日大選手の直接謝罪、会見まで公表せず 関学側の見解は
2018年5月22日22時32分

 アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦(6日、東京)で、日大の選手が関学大の選手に悪質なタックルをして負傷をさせた問題で、タックルをした日大選手が、関学大の被害選手に直接、謝罪していた。22日に会見した日大選手らが明らかにしたが、この事実はこれまで公表されていなかった。

 関学大アメフト部も22日、謝罪があったことを認めた。部の書面でのコメントによると、謝罪は18日にあり、日大選手とその両親が、関学大の被害選手とその両親と対面して行われたという。公表しなかった理由について、関学大アメフト部は「日大選手は最初から謝罪に来ようとしていながら(日大アメフト)部に止められていたこと、謝罪に来たことを明らかにすると日大選手が何らかの不利益を被る可能性がある」ためだったとしている。

https://www.asahi.com/articles/ASL5Q6WK9L5QPTQP00Q.html

2018.5.22
関学大監督、日大選手の告白に「愕然」 会見出席の勇気はたたえ「立派な態度」

f:id:bluetears_osaka:20180523102342j:plain
選手の会見を受けて取材に応じる鳥内秀晃監督=兵庫県西宮市

 大学アメリカンフットボールで、関学大との定期戦で悪質な反則タックルを仕掛けた日大の当該選手・宮川泰介(20)が22日、都内の日本記者クラブで会見を開いた。これを受け、被害を受けた側の関学大関係者がコメントを発表。鳥内秀晃監督は「愕然としている」と、日大の内田正人前監督ら指導者から指示を受けた旨を宮川が告白したことに驚きを表した。

 鳥内監督は「日大選手が話してくれた内容は非常に具体的だったので真実を語ってくれたと感じた」と内容を評価。「愕然としている。このようなことがスポーツの場で起きたこと自体が信じられない」と思いをつづった。

 その上で「この事案はアメリカンフットボールあるいはスポーツの範疇を超えているものだと改めて感じた。今後は警察の捜査にも委ねられることになるだろう」との見方を示した。

 日大側からは24日に文書で回答が寄せられる予定で、「(関学大の)部としては24日の日大からの回答を待って対応を決定するつもりだ」とした。

 さらに、宮川自身に対しては「行為そのものは許されることではない」としつつ、「勇気を出して真実を語ってくれたことには敬意を表したい。立派な態度だった」との言葉を送った。

https://www.daily.co.jp/general/2018/05/22/0011281216.shtml

thepage.jp

私立大学入試の志願者数、延べ人数と実数

なるほど。というか、まあそうですよね。

別に、両方とも公表すればええんやないですか。どっちも嘘の数字やないんですし、このへんの上位有名大学の評価がそんなことくらいでどうこうなるもんでもないでしょう。

この手の話が深刻な死活問題になる大学は、もっと別にあります。

私大「志願者数」競争待った 実数との開き、5倍以上も
峯俊一平 2018年5月22日06時59分

f:id:bluetears_osaka:20180522205927j:plain
2018年度入試の志願者の延べ数と実数

 入試の志願者を「延べ人数」だけでなく、「実数」として公表する私立大学が増えている。2018年度入試では延べ志願者の上位10大学(大学通信調べ)が全て、実数も公表した。これまで各大学は延べ志願者数を元に「過去最高」などとアピールしてきたが、1回の試験で複数の学部や学科を併願できる入試が増えたこともあり、「実態を反映していない」と批判が出ていた。

 18年度の一般入試で延べ志願者数が最も多かった10大学に朝日新聞が確認したところ、近畿、法政、日本、中央、千葉工業の5大学は今年度から実数を公表するようになった。明治、早稲田両大も昨年度から実数を明らかにしている。5年ほど前から公開する東洋大の加藤建二入試部長は「志願者の延べ数と実数は実態が少し違い、以前から実数を公開すべきだとの声があった」と話す。

 実際、延べ人数と実数には開きがある。各校の状況を見ると、延べ人数の実数に対する割合が最も小さいのは明治の1・96倍。7大学は2倍から3倍の間で、近畿、千葉工業は5倍以上だった。近畿大は「受験生の要望を受け、1回の試験で複数の学部を併願できる制度を整えてきた」、千葉工業大は「総合大学と違って、理系の関連した学科ばかりなので、そもそも併願しやすい」とする。

 これほどの開きがある理由は、入試制度の変化にある。かつては学部・学科ごとに受験をしなければならなかったが、この20年ほどで一つの試験を受ければ複数の学部・学科を志願できる入試が広まっている。例えば、千葉工業大の場合は1回の試験で最大17学科を併願できる。また、複数学部を併願すれば受験料を割り引く大学もあり、併願をする受験生が増えているとみられる。

 受験の状況に詳しい大学通信の安田賢治常務は「延べ志願者の増加は宣伝効果が大きく、各大学が競い合っている」と指摘する。「実数も分かれば、受験生は冷静に志望校を分析できるのではないか」と話す。

 ただ、各大学が積極的に実数を公表しているとは限らない。朝日新聞が確認した10大学のうち6大学は「聞かれれば答える」対応で、ホームページなどに載せているのは延べ人数だけだ。大学関係者によると、公表の判断にあたっては他の大学の状況を確認し、足並みをそろえた大学もあり、神経をとがらせている様子がうかがえる。(峯俊一平)

https://www.asahi.com/articles/ASL5C647DL5CUTIL04M.html

慰安婦問題の研究所と追悼空間の設置

ふむ。とりあえず、関係資料を収集して資料集にでもまとめてもらえれば、研究者としては助かります。

あと、国立望郷の丘の追悼空間は、完成したら再訪して見に行くとしましょう。

慰安婦問題の研究所 韓国政府が8月開所
2018/05/17 10:33 KST

【ソウル聯合ニュース】韓国政府が今年下半期に慰安婦に関する研究所を発足させ、慰安婦問題に対する体系的調査を進めることが、17日までに分かった。

f:id:bluetears_osaka:20180522205117j:plain
鄭鉉栢長官(資料写真)=(聯合ニュース

 鄭鉉栢(チョン・ヒョンベク)女性家族部長官は、16日開かれた記者懇談会で「軍慰安婦研究所を8月に開所する予定だ」とし、「戦争と女性の人権弾圧に関する問題としては韓国がメッカにならねばならない」と述べた。

 鄭長官は「資料が非常に散在しており、ドイツなど欧州や米国の関連論文収集も行われていない」とし、「軍慰安婦研究所を通じて事業を進める」と説明した。

 当局は旧日本軍の慰安婦被害者に関するさまざまな記念事業を準備しており、8月中旬には中部・忠清南道天安市にある国立墓地「国立望郷の丘」に慰安婦被害者を追悼する空間をオープンする予定だ。

 国立望郷の丘には、異郷に暮らし亡くなった人や日本による植民地時代の強制徴用被害者が眠っており、慰安婦被害者らの墓もある。

 女性家族部は、慰安婦被害者を支援する市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」が8月15日に開く慰安婦関連の展示会も支援する計画だ。

 鄭長官は2015年の韓日慰安婦合意を受けて設立された「和解・癒やし財団」について、「外交問題が絡んでおり女性家族部が単独で決定するのは難しいが、理事5人が辞任して事実上機能を果たしていない」とし、「日本から受け取った10億円は政府が(同額を)準備した。(韓国政府予算の)予備費として特別編成し、一つの官庁に置くことを決定した状態だ」と説明した。

 また鄭長官は性差別・性暴力問題について、女性家族部が政府のコントロールタワーとして根絶対策を行うと強調。雇用差別問題が最も重要だとして、解雇や昇進での不利益に対し雇用労働部と共同で労働監督を強化する方針を示した。

 過去のセクハラや性暴力の被害を告発する「♯Me too(私も)」運動に対しては、平等な職場文化が生まれなければならないとして、性平等教育が形式的に行われないよう教育部と共に点検すると述べた。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/pgm/9810000000.html?cid=AJP20180517001200882

ちなみにこの記事、聯合ニュースは日本語だけでなくフランス語にも翻訳してますね。

정현백 장관 "군 위안부 연구소 8월 출범"
송고시간 | 2018/05/17 09:00

"한국을 전쟁과 여성 인권 메카로…성평등 문화 확산해야"

f:id:bluetears_osaka:20180522205257j:plain
정현백 여성가족부 장관 [연합뉴스 자료사진]

(서울=연합뉴스) 강종훈 기자 = 정부가 하반기에 군 위안부 연구소를 열고 위안부 문제에 대한 체계적 조사에 속도를 낸다.

정현백 여성가족부 장관은 16일 열린 기자간담회에서 "군 위안부 연구소를 오는 8월 개소할 예정"이라며 "전쟁과 여성 인권 탄압 관련 이슈로는 한국이 메카가 돼야 한다"고 말했다.

정 장관은 "자료가 너무 산재해 있고 독일 등 유럽과 미국의 관련 논문 수집도 이뤄져 있지 않다"며 "군 위안부 연구소를 통해서 사업을 진행하겠다"고 설명했다.

당국은 일본군 위안부 피해자와 관련해 다양한 기념사업을 준비 중이다.

8월 중순 천안 망향의 동산에 위안부 할머니들을 추모하는 공간을 열 예정이다.

망향의 동산은 해외동포들을 위한 국립묘원으로, 위안부 피해자들의 유해도 안치돼 있다.

여가부는 한국정신대문제대책협의회를 지원해 오는 8월 15일 군 위안부 관련 전시회도 열 계획이다.

정 장관은 한일 위안부 합의로 설립된 화해·치유재단에 대해서는 "외교 문제가 걸려 있어 여가부 단독으로 결정하기는 어렵지만 이사 5명이 사임해서 사실상 제대로 기능이 이뤄지고 있지 않다"며 "일본에서 받은 10억 엔은 정부가 마련할 예정이며, 예비비로 특별 편성해서 어느 부처에 둘지는 관계부처 간 협의를 진행 중인 상태"라고 설명했다.

정 장관은 성차별·성폭력 문제에 대해 여가부가 범정부 차원의 컨트롤타워로서 근절 대책을 시행하겠다고 강조했다.

그는 "고용상 차별 문제가 제일 중요하다"며 "해고, 승진 불이익과 관련해 고용노동부와 함께 근로감독을 강화하고자 한다"고 말했다.

이어 "미투 운동을 하면서 법과 제도만으로는 절대 안 된다고 느꼈다"며 "평등한 직장 문화가 생겨나야 하며, 교육부와는 성평등 교육이 형식적으로 이뤄지지 않도록 점검하겠다"고 덧붙였다.

'홍대 누드모델 몰카사건'과 성차별 수사 논란에 대해서는 여성들의 신고에 대한 신속한 대처를 당부했다.

정 장관은 "이번에는 경찰이 신속하게 대처를 잘했는데, 여성들의 신고에 대한 늑장 대응이 반복되지 않는 게 중요하다"며 "과거 경찰과 법원의 단호하지 못한 대처가 문제이며, 남녀 대립으로 가져가는 것은 적합하지 않다"고 말했다.

정 장관은 이번 사건과 관련해 법무부 장관, 경찰청장을 만나 여성들의 좌절감을 전하고 신속하게 법적, 제도적 집행을 해달라고 요청할 예정이라고 밝혔다.

취임 10개월째인 그는 "새 정부는 성폭력 근절을 국정 기조로 삼았고 촛불집회 이후 등장한 정부라 기대감이 크다 보니 부담감도 크다"며 "문재인 정부의 지난 1년간 여성 정책에서도 많은 성과가 있었다"고 말했다.

정 장관은 공공 부문 여성 대표성은 연도별 목표를 이미 달성했으며, 교장과 교감의 여성 비율도 목표치를 달성했다고 소개했다.

그는 "미투 운동 관련해 범정부 협업이 이뤄진 것은 큰 성과"라며 "젊은 20대 여성들이 미투 운동 이후 많이 변화가 이뤄졌다고 해 고맙게 생각한다"고 말했다.

2018/05/17 09:00 송고

http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2018/05/17/0200000000AKR20180517035400005.HTML

日大フェニックスのラフプレー問題:辞任したからといって解決にはならない。

話題から離れている間にちょっとした動きがあったようですが。

日大フェニックスの監督が辞任したからといって問題の解決にはならない。私はそう思いますし、そう思うのは私だけではないと思います。

肝心なのは、その前提です。そこはまだ手付かずです。

アメフット 日大・内田監督が辞意 悪質タックルは再回答
毎日新聞2018年5月19日 20時56分(最終更新 5月20日 00時31分)

f:id:bluetears_osaka:20180521174715j:plain
質疑応答を打ち切り、大勢の報道陣に囲まれながら退出する日本大学アメリカンフットボール部の内田正人監督(中央)=羽田空港で2018年5月19日午後7時11分、丸山博撮影

 アメリカンフットボール関西学院大との定期戦(6日、東京)で、守備選手が相手に悪質なタックルをして負傷させたことを受け、日本大の内田正人監督(62)が19日、大阪(伊丹)空港と羽田空港で報道陣の取材に応じ、監督を辞任する意向を明らかにした。内田監督は「問題は全て私の責任。弁明はいたしません」と述べた。同日、兵庫県西宮市内で関学大の鳥内秀晃監督(59)や負傷した選手、保護者らと面会して謝罪した。悪質なタックルを生んだ指示の有無は24日に関学大にする再回答で経緯を伝えるとしている。

 空路で帰京した内田監督は、羽田空港で待ち構えた報道陣に対して一連の騒動を改めて陳謝。無数のカメラのフラッシュがたかれる前で、深々と頭を下げた。質問に答える口調ははっきりとしていた一方、「指示」の有無に質問が及ぶと「文書を出す」「ここでは控えたい」と繰り返した。日大の常務理事などの大学内の役職辞任の可能性については「それは違う問題ですので」と言及しなかった。

 複数の関係者は悪質なタックルについて「内田監督の指示があった」としている。しかし、日大は関学大への回答書(15日付)で、「意図的な乱暴行為などを選手へ教えることはない。指導方針は『厳しさ』を求めるものだが、選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きた」と答えていた。具体的な経緯や見解などは事実関係を確認し、24日までに再回答する意向を示している。内田監督は「いろいろな臆測などに対応しきれないところがある」と語った。日大によると、後任監督は未定だという。

 また、関学大は19日、日大から謝罪を受けたこととともに、日大が所属する関東学生連盟の規律委員会から事情聴取を受けたことも明らかにした。いずれも詳細は後日明らかにするとしている。関学大は17日に開いた記者会見で、直接の謝罪や指導内容などの具体的な回答を要望。再回答に納得しない場合は定期戦を打ち切る意向を示している。

 日大の春季オープン戦は今月20日以降に予定されていた全6試合が中止となる異例の事態となっている。関東学連は規律委の報告を受け月内にも最終的な処分を決める方針を示した。

 両校は大学日本一を決める毎日甲子園ボウルで最多の29回対戦し、定期戦も今回が51回目だった。【倉沢仁志】

https://mainichi.jp/articles/20180520/k00/00m/050/081000c

アメフット 日大監督辞意「これが区切りではない」
毎日新聞2018年5月19日 21時15分(最終更新 5月20日 02時19分)

f:id:bluetears_osaka:20180521112320j:plain
記者の取材に応じ、関西学院大学の選手に対し謝罪する日本大学アメリカンフットボール部の内田正人監督=羽田空港で2018年5月19日午後7時5分、丸山博撮影

 アメリカンフットボールの名門、日本大フェニックスの内田正人監督(62)が19日に辞意を表明した。関西学院大との定期戦(6日・東京)で相手を負傷させた守備選手の悪質タックルを呼んだ指示の有無は明言していない。公の場に現れなくなり約2週間。姿を見せると同時の突然の辞任表明にアメフット関係者は驚きを持って受け止めながらも、不信感は払拭(ふっしょく)できていない。【田原和宏、松本晃】

 日大との春季オープン戦実施を相次いで見送った関東学生連盟のライバル校。東大の森清之ヘッドコーチ(HC)は「辞任は報道で知った。内田さんが辞めても状況は何も変わっていない。タックルの指示をしたのかどうかなど事実関係を明らかにすることが大切。謝罪も辞任も、そのための第一歩にはならない」と厳しく指摘した。法政大の有沢玄HCも「辞めるのは内田監督の判断だが、これが区切りではない。アメフット界全体で再発防止を考える必要がある」と強調した。

 一方、関東大学1部リーグに所属する別の監督は「ここまで問題が大きくなると辞任はやむを得ない。常務理事という大学の要職でもあり判断が難しかったのかもしれないが、(試合があった6日以降の)初期の対応に疑問が残る」と述べた。

 関東学連の柿沢優二理事長は「辞任する、しないに関わらず、全力を挙げて(連盟の)規律委員会で全容解明するというのは変わらない」と強調。日大への処分を含めて「スピード感を持って結果をとりまとめたい」と述べ、今月中に結論を出す考えを示した。

日大側の対応に疑問の声
 2008年、柔道教室の指導者にかけられた過度な投げ技で次男(21)に重い意識障害が残った沢田佳子さん(47)=長野県松本市=は今回の問題について「(内田監督の)謝罪までに時間がかかったのは、日大側がこんな騒ぎになるとは思っていなかったからではないか」と指摘。「今回は映像があまりにも衝撃的だったので、一般の常識と日大側の意識の差が明確になったのだと思う。スポーツの指導者に『勝つためだから』と言われれば、不合理な指示であっても、選手も保護者も何も言えなくなってしまう。こうした図式を改めなければ、安全が確保されない」と話した。

 インターネット上でも、日大側の対応に疑問の声が上がった。記者会見で内田監督が関西(かんせい)学院大を「かんさいがくいん」と何度も間違えて発言したことについて、ツイッターでは「謝罪先の名前を不正確に言うのは誠実さに欠ける」といった書き込みが相次いだ。【花牟礼紀仁】

日本的な責任の取り方で残念
 友添秀則・早稲田大教授(スポーツ倫理学) 何も説明せずに全て自分が悪かったというのは日本的な責任の取り方で残念だ。選手と監督の関係はどうあるべきか、行き過ぎた勝利主義をいかに克服するかなど大学スポーツを取り巻く問題を考えるいい機会になる。関学大が求めているのも監督の辞任ではなく、なぜこういうことが起きたのか。ただし今回、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)によって問題提起できたことはよかった。

関学大、発言控える
 関学大アメリカンフットボール部の選手たちは19日、兵庫県西宮市のグラウンドで午後4時半から同7時半ごろまで非公開で練習した。日大の内田正人監督と面会した鳥内秀晃監督(59)や小野宏ディレクター(57)は姿を見せなかった。

 内田監督の辞任表明について、練習後にチーム関係者は報道陣に対して「練習中で知らなかった。(感想は)特にない」とほとんど答えず、選手たちも「すみません」と発言を控えていた。【長宗拓弥】

https://mainichi.jp/articles/20180520/k00/00m/050/087000c

追記:下記の記事に出ているコメントは、保護者の方だけのものではありません。とりあえず24日の再回答待ちですね。。

アメフット 負傷選手の父「釈然とせず」 日大監督謝罪に
毎日新聞2018年5月21日 00時27分(最終更新 5月21日 00時27分)

 アメリカンフットボールの日本大と関西学院大との定期戦(6日、東京)で、日大の守備選手が関学大の攻撃選手に悪質なタックルをして負傷させた問題で、関学大は20日、日大の内田正人監督(62)から謝罪を受けた負傷選手の父親のコメントを発表した。

 父親は「日大選手がどうしてあのようなプレーをしたのか説明がなかったし、指示があったのかも(日大の内田監督が)話されなかったので釈然としない」とコメント。さらに、「(日大が所属する)関東学生連盟にしっかり調査して真実を明らかにしてもらいたい」と調査を求めた。

 関学大は日大に対し、具体的な経緯や見解などを求めており、日大は24日までに再回答する意向を示している。【長宗拓弥】

https://mainichi.jp/articles/20180521/k00/00m/050/137000c

日大フェニックスのラフプレー問題:関学の記者会見を受けて注目される日大の対応

関学が出した抗議書に対する日大の回答書を受けた関学の反応は明らかになりました。きちんとした回答を一週間先延ばしする形を選択した日大サイドは、さてどうするのでしょうか。

この間、ずっと姿を見せてこなかった内田正人監督が、ついに表に出てくるのではないかという報道も出てきました。

アメフット 日大の内田監督ら「責任者」、関学大に謝罪へ
毎日新聞2018年5月17日 21時39分(最終更新 5月17日 23時25分)

f:id:bluetears_osaka:20180518084306j:plain
アメリカンフットボール関西学院大学日本大学」第51回定期戦で、戦況を見る日大の内田正人監督(中央・サングラスの男性)=東京都調布市アミノバイタルフィールドで2018年5月6日、小座野容斉撮影

時期は「できるだけ早く」 負傷選手と保護者にも謝罪の意向

 日大は17日、アメフット部の加藤直人部長名で談話を発表し、内田正人監督ら「責任者」が関学大を訪問してアメフット部、悪質タックルで負傷した選手と保護者に謝罪する考えを明らかにした。

 日大企画広報部によると、訪問するのは内田監督と加藤部長を念頭に関学大と日程調整している。日大アメフット部は15日付の関学大への回答書で、事実関係を解明して24日をめどに再回答する意向を示したが、謝罪については「それ以前に、できるだけ早く」(企画広報部)という。

 部長名の談話では冒頭で負傷した選手と保護者、関学大アメフット部に改めて謝罪した。しかし、反則行為については「指導方針はルールに基づいた『厳しさ』を求めるものであり、指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きた」と15日付の回答書を踏襲した。【村上正】

https://mainichi.jp/articles/20180518/k00/00m/050/105000c

ただ、謝罪するのはいいとして、事実関係の説明が先日に日大の回答書の沿ったもの(「指導陣の意図が選手に誤解された」ために「当該選手が勝手にやってしまった」という筋立て)になるとしたら、とても納得のできるものとはならないでしょう。関西学院サイドが疑念を呈したのはまさにその部分なわけですし、日大の回答書とは対立する証言や状況証拠が隠しようもなく存在するわけですからねえ。

あくまで個人的な想像ですが、フェニックスおよび日本大学の側の当該関係者はいま、相当に追い込まれていると思います。ただ、いろいろ事情があるのは理解するとしても、何を認めて何を守るべきか、そこを見極めて決断することからは、もはや逃れられないのではないでしょうか。

このまま突っ張り続ければ、日大フェニックス自体の除名や解散も、現実味を帯びてきますよ。

日大“現役”部員が証言「内田監督の指示はあった」
2018年5月17日 木曜 午後5:52

関西学院大学アメリカンフットボール部の選手が、日本大学の選手の悪質なタックルを受けて、けがをした問題。

日大アメフト部のグラウンド前から、木村拓也アナウンサーがお伝えします。

柵の向こうの、日本大学アメリカンフットボール部のグラウンド。

17日午後5時ぐらいまでは、各部員がおのおの自主練習をしていたが、午後5時10分現在は、どの部員もいない状況。

アメフト部員15人ほどに話を聞いたが、無言、あるいは何も答えられないという答えが多い中、ある部員は「でも、内田監督が指示したんで」と、その指示を認める発言をした。

そして、ほかの学生にも影響が出ているようで、取材を続けている中、就職活動中の4年生は、「今週末、面接を控えているが、100%胸を張って、日本大学と言えない」、あるいは「大学の対応の悪さが私、学生にもわかる」などの声もあり、大学全体のイメージにも関わる問題になってきている印象を受けた。

内田正人監督は、17日に取材をしている中ではグラウンドに姿は見えず、学内にいたという情報も入ってきていない。

ただ、内田監督の母が取材に応じ、本件について話はしていないが、「うちの子は優しい子なのでそういった指示はしていないと思う」と答えている。

事実の究明はもちろん、同時に大学、監督に真摯(しんし)な対応が求められる。

https://www.fnn.jp/posts/00392240CX

日大、謝罪訪問の意向=内田監督と加藤部長-アメフット問題

f:id:bluetears_osaka:20180518085154j:plain
個人練習でランニングする日大アメフット部員=17日午後、東京都世田谷区

 アメリカンフットボールの試合で日大選手が極めて悪質なタックルで関学大選手を負傷させた問題で17日、関学大が日大から受けた説明と謝罪に不満を表明したことについて、日大広報課はアメフット部の加藤直人部長名で「近日中に負傷した選手と保護者、関学大に謝罪する」との文書を報道各社に送った。関学大が日大の内田正人監督からの事情説明と謝罪を求めていることを受け、内田監督と加藤部長が関学大を訪問する予定。

 また、24日の回答に向けて引き続き学内調査を行うが、関学大の対応を受けて監督らを再び聴取するかについて日大広報課は「分からない」と述べた。17日の時点で記者会見などを開く予定も立っていないという。

 東京都内にある日大の練習グラウンドでは部員が代わる代わる訪れ、個人練習を行った。内田監督は現在指導を自粛しており、コーチらの姿もなかった。部員によると、今週に入ってから全体練習は行われていないという。部員の一人は「何も言うことはできない。そう言われている」とだけ口を開いた。 (2018/05/17-23:40)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051701092

日大アメフト部員が自主トレ…「監督の指示あった?」質問にうなづく部員も
2018年5月17日21時45分 スポーツ報知

f:id:bluetears_osaka:20180518085332j:plain
日大アメフト部は数人の部員が入れ替わりで自主トレするのみ。グラウンドは静まり返っていた

 日大のアメリカンフットボール部の選手が、関学大との定期戦で悪質なタックルにより相手選手を負傷させた問題で17日は、都内の専用グラウンドで、十数人の部員が自主トレを行った。

 部員にはかん口令が敷かれており、ほとんどの部員は「コメントできない」と口を閉ざした。ただ、集まった報道陣からの「監督からタックルに関して指示はあったのか」「部員だけの責任になっている状況には納得いかないのでは」という問いに対してうなずく部員もいるなど、選手にも複雑な思いがあることをうかがわせた。

 また、別な部員はタックルした選手に対し「何かしてあげたいとも思う」と、同情を寄せた。本格的な練習再開のメドは立っておらず、試合は次々と中止になる異常事態。「今後の練習? 分からない。試合が出来ずモヤモヤしたものがある? そうですね」と、複雑な心中を吐露した。

http://www.hochi.co.jp/sports/ballsports/20180517-OHT1T50246.html

日大チームにかん口令、試合中止相次ぎ1校残すのみ
[2018年5月18日4時58分]

f:id:bluetears_osaka:20180518085514j:plain
都内の日大の練習場では、各選手が自主練習を行っていた

 アメリカンフットボールの日大は17日、都内の練習場で一部の部員が自主練習を行った。練習後、ある選手は「自分たちは何も言えません」とし、チームにかん口令がしかれていることを明かした。別の選手は日大側の対応に納得がいかないのではとの問いに「そうですね」と不満をにじませた。

 また、予定されていたオープン戦が、新たに3試合中止となった。27日の明大、6月3日の近大(非公開合同練習)、16日の成蹊大戦。これで日大戦の中止は法大、立大、東大に続いて6試合となり、残りは6月17日の桜美林大戦のみ。桜美林大の関口監督は「学校とも話し合い、現在は関東学生連盟の正式処分を受けて決めることにしている」と話した。桜美林大のホームページには、ある大学OBからの「なぜ中止にしない」という投書があり、学校へも中止を要望する電話があったという。

https://www.nikkansports.com/sports/news/201805170001007.html

追記:ついに桜美林大も中止を発表しました。このままだと、春はおろか、秋のリーグ戦の成立自体が不透明な状況になってきていると言えます。関東学連、そして日大の対応はいかに。

アメフット 日大とのオープン戦、全6校が中止に
毎日新聞2018年5月18日 12時31分(最終更新 5月18日 12時31分)

 関東学生アメリカンフットボール連盟は18日、日大と桜美林大が6月17日に東京・アミノバイタルフィールドで予定していた春季オープン戦の中止を発表した。日大の選手による悪質なタックルで関学大の選手が負傷した問題を受け、桜美林大が申し入れた。

 日大のオープン戦は既に法大、東大、立大、明治大、成蹊大との試合の中止が決まっており、これで今月20日以降に予定されていた日大のオープン戦6試合が全て中止となる異例の事態となった。

 桜美林アメフット部は公式ブログで「関東学生連盟の規律委員会による調査が継続しており、同理事会による最終的な処分の決定がなされていないため」と説明した。

 日大が所属する関東大学アメリカンフットボール1部リーグは17日夜、東京都内で日大を除く15校が参加して監督会を開き、日大との試合再開の条件について「真相究明と再発防止策の2点が明確になった時点」と話し合った。【小林悠太】

http://mainichi.jp/articles/20180518/k00/00e/050/244000c