承前・ボリビアの大統領信任投票

ボリビア大統領のリコール否決へ 国内の分裂は鮮明に

2008年8月11日10時29分
 【ラパス(ボリビア中部)=石田博士】南米ボリビアで10日、モラレス大統領と大半の県の知事のリコール投票があった。地元メディアの集計によると、モラレス氏の支持票は62%で、リコールは否決される見通しだ。

 モラレス氏は大統領府で「ボリビアの民主主義にとって歴史的な勝利だ」と勝利宣言した。同氏はこの結果を追い風にしたい考えだが、国内9県中5県では不信任が上回ったほか、反モラレスのリーダー的存在である東部サンタクルス県のコスタ知事は70%の支持を獲得。民族や経済格差などで同国民の間に深い溝があることが鮮明となった。

 先住民として同国初の大統領となったモラレス氏は格差是正を掲げ、大統領の権限強化や同国西部のアンデス山脈に多く暮らす先住民の権利拡大を定めた憲法改正を進めている。これに対し、欧米からの移民が多く農工業が盛んな同国東部を中心に「自治拡大」を求める動きが高まり、大半の知事が反モラレスを掲げていた。

 この日は大統領とともに国内9県のうち、6月に知事選があった1県を除く8県の知事についても投票があった。反モラレスの6知事のうち、大統領府があり先住民が多く暮らすラパスと、モラレス氏の支持基盤であるコカ栽培農民が強いコチャバンバの2県の知事がリコールされる見通しだが、東部4県の知事は信任されるとみられる。

http://www.asahi.com/international/update/0811/TKY200808110074.html

さて、この後どうなることやら。両陣営ともそう簡単に思い切った強行突破はできないようにも思うが…。

なお、この件に関しての詳細は、下のブログも参照のこと。

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