休日の過ごし方

お散歩お散歩 うれしいな
あなたと二人で 散歩道
お手々をつないで 歩きましょ


上の鼻歌はすべて事実である。
ただし、「あなたと」は「あたしが」の、「二人で」は「一人で」の、「お手々を」は「ペダルを」の、「つないで」は「踏みこみ」の、「歩きましょ」は「走りましょ」の、それぞれ間違いである。
しかし、それ以外のことはすべて事実である。


一人では生きていけないけれども、一人でいられないと生きていけない。
そんなことを堤防の風を切りながら思った、秋晴れの休日だった。

Blue Marbles

Blue Marbles

近くに 住んでいる?
ああ それとも 遠いところから?
君に 会えるような そんな 気がして
自転車 こいでみた


名前を知らない 君に恋をしても
探しても 会えなくて ただ
引きかえすのも なんだか さびしいから
君のこと 考えて 窓の外


偶然が 君をつれてきて
でも 君は僕を知りはしない


名前も知らない 君は通り過ぎる
僕のこと 見ていない ただ
いつもの道を君は通り過ぎてく
窓越しじゃない君は はじめてだ


名前も知らない 君に恋をしてる
追いかけて ゆけるけど あの
後ろ姿に 今もみとれているよ
窓越しじゃない君は 誰のもの

「名前も知らない君に」恋をしているわけではないけれど。
「いつまでもかわいい人だね」。
隣を歩いていい? お話していい?
足音ふたつ鳴らして
おもいっきり、歩こうよ。