浦和レッズ再生と修士(卒業)論文執筆に向けての留意点

「もう一回ゼロから」などと考えるのをやめること。


それは一見、潔い選択のように思えるかも知れない。
しかし、そうではない。
それは、目の前の現状から目をそむけ、全てをリセットしようとする、安直で虫のいい考えに過ぎない。
考えてみるといい。どれほど「ゼロ」と言ったところで、チームを解散してJ1から撤退し、埼玉県リーグからやり直すわけにもいかないだろう。今まで集めてきた資料や組み立ててきた構想を全てゴミ箱に捨てて、何もかも新しく始めるわけにもいかないだろう。


もう一度始めるとしたら、「ここ」から始めるしかない。
惨めなほどにグチャグチャになって、どうやったら打開できるのか容易には見えてこない「ここ」から、それこそ嘲笑されながらであっても泣きながらであっても、手を付けるしかないのである。


だとしたら、審判の判定や指導教員の指導にケチを付けたり、周囲に責任をおっかぶせて文句をたれている場合ではないだろう。まずは、悲惨な現状の責任を自ら引き受け、自らの意思と判断で動き出すことから。あなた自身がそうやって自ら汗をかくことから、始めてはどうだろうか。