任実護国院へ

予定より少々寝坊してしまったが、それでもソウル南部バスターミナルから全羅北道の임실(任実)に向かったのである。料金は13000ウォン。本来、直行便があるはずなのだが、指定されたのは전주(全州)行きのバス。全州で任実行きのバスに乗り換えろとのことであった。

そこで、全州の市外バスターミナルで任実経由남원(南原)行きのバスに乗り換える。任実の共用バスターミナルで降りるときにチケットをめぐって少しもめた*1が、何とか無事に任実に着くことができた。


ここからは、청웅・강진・순창方面行きの郡内バスで護国院に向かうことになる。料金は1300ウォン。バスターミナルからならチケットを買って乗り込むことになる*2
バスに乗ってしまえば護国院までは案外遠くない。時間にして15分から20分くらいだろうか。左手に護国院が見えてきたところで降車ボタンを押さないとスルーされかねないので、そこだけは要注意である*3



さて、全羅道の6.25(朝鮮戦争)や越南戦(ベトナム戦争)参戦者を主な安葬対象とするこの任実護国院は、基本的な施設については他の護国院と同じものを備えていると言える。



ただ、納骨堂については、あるにはあるのだが、永川護国院やソウル顕忠院とは違って普段は施錠されており、一般には入ることができない。

職員の方に無理を言って中を見せてもらったが、建物自体を現在リモデル中ということで、ここが本格的に利用されるのはまだしばらく先のようだ。

実際、すでに満杯状態の永川とは違い、この任実護国院は一般墓域にまだまだ余裕があるし、見たところまだ造成・拡張の余地も残している。

同時並行的に開院したはずの永川護国院と任実護国院。だがその現状には若干の差が出てきているようだ。利川護国院と併せ、これらの施設にはもうしばらく継続的な観察を加えていきたい。

*1:韓国の市外バスはしばしば乗車時に何のチェックもないので、こういう揉め事が起きることもある。今回の場合、行き先だけを聞いて飛び乗った私にも責任の一端があるわけで、乗車時に乗り換えの件をちゃんと確認しておけばよかったのである。

*2:ちなみに護国院からの帰りは乗車時に現金払いであった。

*3:もちろん、あらかじめ運転手に行き先を伝えておいて知らせてもらうように頼んでもよい。