国家有功者認定

以前にも書いたことはあるが(ここ参照)、国家有功者認定は単なる名誉の問題ではない。したがって、こういう裁判沙汰にもなるのである。

無人島の軍勤務でそううつ病、国家有功者認定が妥当
ソウル高裁が判断

 無人島で軍勤務を行い、ストレスで精神疾患にかかった予備役の海軍中士(33、曹長に相当)が国家報勲処を相手取り、恩給の対象となる国家有功者に認定するよう求めた訴訟の控訴審で、ソウル高裁は24日、精神疾患と軍勤務に因果関係を認めなかった一審判決を破棄し、原告勝訴の判決を言い渡した。

 原告は1995年に海軍下士(軍曹に相当)として入隊し、中士に昇進した直後の98年に仁川から船で4−5時間かかる最前線の牛島で海軍のレーダー部隊に勤務した。原告は牛島での勤務開始から1年9カ月経過した00年8月から軍犬がほえるなどといって、犬に腹を立てるなど神経質な様子を見せ、一人で笑うなど異常行動があったため、01年2月にそううつ病と診断され、除隊した。原告は国家有功者への認定を申請したが、拒否されたために提訴した。

 一審は「職務遂行に関連するストレスで疾患が生じたと認定する証拠はない」として、原告の主張を退けた。

 しかし、控訴審は「本土から遠く離れた無人島の施設が整っていない部隊に長期勤務すること自体がストレスとなる可能性があり、そううつ病の要因になったと認められる」と判断した。

クァク・チャンリョル記者

http://www.chosunonline.com/news/20090625000042