【高校野球】公立校の快進撃

この夏は各地で公立校の健闘が目立つ高校野球。大阪も例外ではなかった。
ただ、戦前に予想されていた桜宮などではない、意外な学校が快進撃を続けている。地元的に話題性充分だったのが、この両進学校対決。この試合、勝てば次の相手は泣く子も黙る昨年の甲子園優勝校・大阪桐蔭

「茨木がこんな快進撃を見せたのっていつ以来だ?」と思ったら、34年振り。知るわけがない。
21年前には今中慎二を擁する大阪桐蔭を破ったこともある茨木が、果たしてどこまで健闘するだろうか。

茨木、34年ぶり16強!進学校対決制す…大阪大会


11回を1失点に抑えた茨木・冨田は、34年ぶりの16強入りに貢献

 ◆高校野球選手権大阪大会 ▽4回戦 北野1―4茨木=延長11回=(26日・万博)34年ぶりの16強入りを決めた瞬間、茨木のエース右腕・冨田真吾(3年)は、捕手の円子(まるこ)弘喜(3年)と抱き合った。「味方の守備を信じて投げました」。11安打を浴びながら1失点に抑え、延長11回、150球を一人で投げ抜いた。

 大阪府第1学区の公立進学校対決を制した。「野球が強い学年の方が成績もいい」と池永徹監督(59)が言うように、ベンチ入りメンバー数人が、約320人の学年で20位以内に入る。冨田は京大志望で、週に6日、学習塾に通っている。

 授業がある日の練習は1時間程度だが、教科書通りの野球を展開した。攻めては10犠打、守っては無失策。延長11回に藤田洸樹(3年)の適時二塁打などで3点を奪った。

 次の相手は大阪桐蔭。夏の府大会では、1988年に対戦し、今中慎二(元中日)を擁するチームを2―1で破った。「最高です! こんな幸せなことはない」と昨夏の日本一チームとの対決に、冨田は興奮を隠せない。ノーベル文学賞作家の川端康成らを輩出した名門が、再び大金星を目指す。

http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/baseball/hs/news/20090727-OHO1T00115.htm