柳寛順の銅像をめぐるソウル市の言い訳

別にどっちの味方もする気はないんですが、ソウル市側の言い訳は、苦しいですねえ。

「だったら、光化門広場の李舜臣の銅像は何なんですか?」って話になりますから。

同じ「金世中作・愛国先烈彫像建立委員会建立」のこの李舜臣像を大々的に改修して、光化門広場の地下でいま、その様子を写真入りで展示しているのは、他ならぬソウル市ではなかったでしたっけ?


記事入力 : 2010/03/01 14:07:51
40年間放置され腐食した柳寛順の銅像

 3・1節(独立運動記念日)91周年を翌日に控えた先月28日、ソウル・奨忠壇公園にある柳寛順(ユ・グァンスン)=独立運動で逮捕され獄死=の銅像は、ずさんな管理によってかなり腐食が進んでいた。銅像は高さ3メートル、周囲2.8メートルの規模で、愛国烈士彫像建立委員会が作り、1970年10月にソウル市へ寄贈された。彫刻家の故・金世中(キム・セジュン)氏の作品だ。

 柳寛順の銅像は右腕と右肩、左腕と左ひざ、スカートの下の左太もも、結んだ鉢巻き、上着の前身ごろなど、全体的に色あせ、肉眼でも銅像内側の金色部分が見えた。

 柳寛順の像を支える、高さ6.8メートルの台座部分に添えられている小さな銅像五つのうち、太極旗をマントのように巻いている男性の像も、腐食の跡があちらこちらに見え、足の周辺の一部は、崩れ落ちていた。手を合わせてひざまずき祈る女性の像は、右腕の部分に穴が開いており、刃物で刻まれた落書きも目に付いた。

 ソウル市の青い都市局・中部青い都市事業所は、「毎年2回ずつ銅像を洗浄し、周辺の整備も行っているが、現行の法律上、銅像を作った愛国烈士彫像建立委員会との相談なしに、本格的な整備や補修工事はできない」と話した。しかし彫像建立委員会は、すでにずいぶん前になくなっており、ソウル市は管理を怠り、愛国烈士の銅像を放置しているという批判を免れるのが難しくなってきた。ソウル市の関係者は「民間団体によって建てられ補修がきちんと行われていない銅像は、公園の管理機関の代表者が管理できるようにする、という内容の条例改定を進めている」と話している。

李衛栽(イ・ウィジェ)記者

http://www.chosunonline.com/news/20100301000054

とは言うものの、ソウル市の立場もわからないではありません。

朴正煕政権がポコポコ建てまくったこの手の銅像を、どれもこれも全部なんて面倒見てられるかぁー!?」

「だったら偉そうに批判垂れてるお前らがやれ!」

…とは、言えないでしょうからね。

いっそ、奨忠壇公園から、ソウルの超一等地であるこの建物前あたりに移設してみたらどうでしょう?そのあふれ出す愛国精神をもってすれば、まさか放置するなんてことはないでしょう。