女子サッカーU-17ワールドカップからWKリーグへ

日韓で決勝戦を戦い、PK戦で決着のついた女子サッカーU-17ワールドカップ

下の記事にもあるように、韓国の女子サッカーは日本・中国・北朝鮮に比べて後発の存在でした。同級生に女子サッカー選手がいたのである程度は知っていますが、日本の女子サッカーもここに至るまではいろいろ苦難を経験しています。歴史の浅い韓国女子サッカーもまた、様々な苦難を抱えています。

こういうニュースでもないとマイナーな女子サッカーがこんなに取り上げられることはないでしょう。貴重な記事なのでクリップしておきます。

ちなみに、WKリーグについては、過去に書いたことがあります。

WKリーグ開幕へ

記事入力 : 2010/09/27 09:45:06
サッカーU17W杯:韓国女子、今後の課題は?
元サッカー韓国女子代表の任銀珠氏に聞く

 韓国の女子サッカーは20年前まで、有名無実な存在だった。サッカー女子韓国代表チームが結成されたのは1990年。同年9月に開催された中国・北京でのアジア大会に出場するため、5月に急きょ結成された。

 元国際審判の任銀珠(イム・ウンジュ)氏は、当時選手の募集に志願し、「第1世代の国家代表」となった。任氏は、「当時はサッカーをする女子が非常に少なかったため、ホッケーやバレーボール、バスケットボールなど、ほかの種目の選手らを対象に国家代表が選出された」と語った。加えて「わたしもホッケーから転向して代表になったが、主に男子が行うサッカーをするのはとても恥ずかしかった。代表選抜戦に出場する際も、会社に内緒で参加した」と述べた。

 韓国代表は4カ月間の練習を経て、1990年9月6日に東大門運動場で日本と親善試合を行った。これが初の国際試合だった。結果は1−13で惨敗。その三日後に行われた日本との第2戦でも、0−5で完敗した。サッカー関係者らは、あまりの実力の違いにショックを受けた。任氏は「“いたずらにアジア大会に出場し、国辱をさらすだけ”という批判を受けた」と話した。

 実際に、アジア大会での結果は、北朝鮮に0−7、日本に1−8、中国に0−8と惨敗を重ねた。香港に1−0の勝利を挙げるまでの6試合で実に48点を献上し、奪った得点はわずか2点だった。

 その後も事情はこれといって改善しなかった。韓国は、女子サッカーの強豪といわれる中国、北朝鮮、日本に囲まれているが、アジアではわき役に過ぎなかった。2003年には初めて女子ワールドカップ(W杯)本大会出場を果たしたが、3戦3敗だった。任氏は「経験不足で力を発揮できずに敗れる後輩らを見て残念で仕方なかった」と語った。続けて「W杯本大会では、ようやく経験を積むことができたという感じだった。潜在力はあったが経験不足のため、大会では手も足も出なかった」

 そんな韓国女子代表が今回、U17(17歳以下)W杯で優勝した。アジアサッカー連盟の(AFC)の関係者でもある任氏はマレーシアで試合を観戦し、「その実力からすれば奇跡が起こったといえる。AFCの関係者からは、『韓国はいったいどうしたのだ。いつからこんなに強くなったのか』という声が聞かれた。20年前までは世界で最下位だったのに、頂点に登りつめたということ」と語った。

 加えて「ユースの成功をフル代表で活かすためには、サッカー協会が積極的に支援する必要がある」と述べた。北朝鮮の場合がよい例だ。北朝鮮は、第1回U17W杯(2008年)で優勝を果たしたが、その戦力がフル代表では活かされなかった。

 任氏は、「女子選手は20歳を前後して心理的、体力的に大きな変化を経験する。緻密なプログラムを構成し、ユースチームの戦力をフル代表でどう活かしていくのかが課題」と指摘した。

キム・ドンソク記者

http://www.chosunonline.com/news/20100927000024

記事入力 : 2010/09/28 12:24:24
韓国女子サッカーを育てた「現代ファミリー」
鄭夢準鄭夢準FIFA副会長が高校・大学・実業団チームを相次ぎ創設
実を結んだ土台作り、世界大会で頂点に

 今月26日に行われたサッカーのU17(17歳以下)女子ワールドカップ(W杯)決勝戦で、日本を相手に劇的な同点ゴールを挙げたイ・ソダム、準決勝のスペイン戦で決勝ゴールを決めたチュ・スジンは、共に現代情報科学高校(以下、現代情科高)に在学している。同高は、今回の代表チーム(21人)に6人の選手を送り出し、韓国が世界の頂点に立つのに大きな力となった。

 今年7月に行われたU20(20歳以下)女子W杯ドイツ大会でベスト4に進出した代表チームには、GKムン・ソリ蔚山科学大の選手3人が名を連ね、仁川現代製鉄のチョン・ヘインもFWとして大活躍を見せた。現代情科高−蔚山科学大−仁川現代製鉄とつながる女子サッカーの中心軸は、いずれも「現代ファミリー」が創設し、育て上げたチームだ。

 韓国の女子サッカーが、歴史が浅く底辺が弱いにもかかわらず世界の頂点に立てたのは、現代ファミリーはもちろん、その中でも鄭夢準チョン・モンジュン国際サッカー連盟FIFA)副会長の関心と投資が土台となっている。鄭副会長は、学校法人現代学院の理事長を務めていた1993年、大韓サッカー協会の会長に就任し、不毛の地に等しかった女子サッカーの可能性に注目した。当時、現代学院の事務局長として鄭副会長を支えていた権五甲(クォン・オガプ)韓国実業サッカー連盟会長は、「鄭副会長は『韓国サッカーは男子より女子のほうが、早い段階で世界の頂点に立てる。15−20年もすれば、世界の強豪と対等になるはずだ』と話し、中学・高校に女子サッカーチームの創設を指示した」と語った。

 鄭副会長は、選手たちの進学や就職問題を解決するため、93年の蔚山現代清雲中を皮切りに、現代情科高、蔚山科学大、仁川現代製鉄に相次いで女子サッカーチームを創設した。チーム創設費用はもちろん、運営費も全額支援し、選手を集めた。鄭副会長はさらに、女子サッカーを全国体育大会の正式種目とすることを目指し、必要な登録チーム数を満たすため、すでに解散したソウル現代高女子サッカーチームの再結成を決めた。

陳仲彦(チン・ジュンオン)記者

http://www.chosunonline.com/news/20100928000055

記事入力 : 2010/09/28 11:59:10
女子サッカー:観客わずか400人、発展のカギとは(上)
女子実業団の「WKリーグ」チャンピオン決定戦、観客席ガラガラ
チーム数の減少も問題だが、本拠地への定着も課題

 サッカーのU17(17歳以下)女子ワールドカップ(W杯)で、韓国が世界制覇を成し遂げた翌日の27日、WKリーグ(女子実業団サッカーリーグ)チャンピオン決定戦の第1戦が行われた。U20(20歳以下)代表とU17代表の最近の目覚ましい活躍ぶりが、観客動員の好材料になると期待されたが、九徳運動場(釜山市)に集まったのは、無料で入場したファン約400人にとどまり、実に寂しい雰囲気となった。それでも、「こんなに集まったのは、U20女子W杯で3位の主役となった池笑然チ・ソヨン)やムン・ソリらが試合前にサイン会を行ったため」との声が聞かれるほどだった。

■本拠地定着が急がれるWKリーグ

 WKリーグは昨年、「美しいサッカー」をスローガンに掲げスタートし、現代製鉄、水原FMC、高陽大教、忠南一和、ソウル市庁、釜山尚武の6チームが参加している。登録選手は、外国人選手5人を含め155人。各チームが20試合を行い、上位2チームがチャンピオン決定戦に進出する。

 この日対戦した現代製鉄と水原FMCの本拠地は、それぞれ仁川と水原だ。だが、試合は釜山で行われた。試合を観戦していたパク・チョンイルさん(54)は、「U17女子W杯を見て女子サッカーに興味が沸き、観戦に訪れたが、両チームとも地元チームではないので残念」と話した。

 サッカー関係者はWKリーグについて、本拠地定着を通じたホーム・アンド・アウェー方式のリーグ運営を目指すべきと指摘する。だが、現実は理想とはほど遠い。各チームとも費用などの問題で、本拠地の競技場を使用できないケースがほとんどだからだ。

 水原FMCのイ・ソンギュン監督は、「水原はどの地域よりもサッカー熱が高いが、われわれは地元では試合ができない。本拠地を確立し、地域の人々と心を通わせることが第一の課題」と語る。今シーズン、WKリーグの正規リーグは、本拠地に関係なく高陽、唐津、富川、華川などで行われた。

http://www.chosunonline.com/news/20100928000052

記事入力 : 2010/09/28 12:00:01
女子サッカー:観客わずか400人、発展のカギとは(下)

 試合前、WKリーグの各チームの監督は、目の前の成績よりも、底辺の縮小を懸念していた。現代製鉄のイ・ムンソク監督は、「高校チームが16チームあるのに比べ、大学チームは6チームしかない。そのうち2チームは、これ以上新入生を選抜しないとのことだ。大学に進学できないほとんどの選手たちは、サッカーをやめざるを得ない」と語った。さらに、「女子サッカー部のある小学校が、昨年より4校減った。これでは、最近の成果が一瞬にして消えてしまう可能性がある」と話した。

■ WKリーグが女子サッカー発展の起爆剤

 チャンピオン決定戦らしく、試合では熱い接戦が繰り広げられた。水原FMCは国家代表のチョン・カウルとブラジル人のカリーナを中心に攻撃を展開し、現代製鉄は正規リーグで得点ランク3位(9ゴール)のパク・チヨンが攻撃をリードした。男子の試合にもひけを取らない激しい競り合いに加え、見事なパスワークで観客の目を楽しませた。観客はまばらだったが、歓声とため息が何度も交錯した。

 WKリーグ専門のキム・デギル解説委員(KBS N放送)は、「まだ不十分な面も多いが、WKリーグの存在価値は高い。昨年リーグが発足して以来、小・中・高校の選手たちの表情が変わった。自身が活躍できる舞台があるのとないのとでは全く違う」と語った。

 効果として見逃せないのが、競技力の向上だ。これまで単一トーナメント大会にしか出場していなかった女子サッカー選手は、WKリーグの発足で、毎年6カ月にわたり20試合をこなしながら持続的に試合感覚を磨けるようになった。体系的なコンディション管理も、長期間のリーグ戦で得たものだ。キム・デギル解説委員は、「男子の場合、1983年にプロサッカー(スーパーリーグ)が発足して以降、W杯本大会出場を逃したことはない。WKリーグの存在は、女子代表の戦力強化につながるはずだ。今シーズン、選手たちはシュートやパスなどすべての部分で、昨年より目に見えて上達した」と語った。

 この日の第1戦では、現代製鉄が水原FMCを1−0で下した。今シーズンのチャンピオンが決まる第2戦は、30日午後7時から、蔚山総合運動場で行われる。

釜山=チャン・ミンソク記者

http://www.chosunonline.com/news/20100928000053

例えば女子バスケットボールのWKBL(6チーム)などは、ホームアンドアウェイが徹底されていますが、その分、チームの所在地は九里・富川・安山・龍仁というソウル近郊都市に春川・天安を加えるという形で首都圏に集中しています。女子バレーボールのVリーグ(5チーム)はと言えば、ソウル・大田・水原・天安・亀尾と、WKBLよりは「全国展開」しているように見えますが、これはいずれも男子Vリーグ(7チーム)と抱き合わせで展開しているわけで、女子単独の興行ができているわけではありません。

韓国の女子スポーツリーグが全国展開してなおかつホームアンドアウェイを徹底させるには、どの種目であれ、越えるべきハードルはまだまだあるようです。




국민 3명중 2명, 여자 축구리그 있는지도 몰라

17세 이하 여자 축구대표팀이 월드컵 우승을 하면서 여자 축구에 대한 관심이 높아지고 있지만, 국내 여자 축구리그인 WK리그 인지도는 정작 매우 낮은 것으로 나타났다.

여론조사 전문기관 리얼미터(대표: 이택수)가 WK리그에 대한 인지도를 조사한 결과, ‘알고 있었다’는 응답자는 33.3%에 불과했고, 나머지 66.7%는 여자 축구리그 WK리그를 ‘모르고 있었다’고 응답했다.

연령별로는 20대의 인지도가 가장 낮아 23.2%만 알고 있었고, 40대가 32.6%, 50대가 33.9%, 30대가 41.2%로 나타났다.

성별로는 남성이 35.0%, 여성이 31.6%로 남성이 상대적으로 인지도가 높았다. 지역별로는 전북이 25.4%로 인지도가 가장 낮았고, 서울이 27.5%, 대구/경북이 33.2% 순으로 낮게 나타났다.

작년에 출범한 WK리그는 인천 현대제철, 수원FMC, 경남 대교, 서울시청, 충남 일화, 부산 상무 등 6개 팀으로 구성되어 있으나, 낮은 인지도와 무관심 속에 경기가 진행돼 국민들의 많은 성원이 필요한 상황이다.

이번 조사는 9월 27일, 전국 19세 이상 남녀 700명을 대상으로 전화로 조사했고, 표본오차는 95% 신뢰수준에서 ± 3.7%였다.

[박경헌 - 기자 특별취재부 본부장 뉴스21 ] 2010.09.28 15:42:18

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