韓国の大学の就職率と奨学金
大学のレベルや知名度と就職率が必ずしも連動しない、というのは、日本でも韓国でも同じようなものです。
もっとも、就職率第1位だというソウル産業大は、名前の日本的な連想には反して、れっきとした国立大学です。日本的には東京工業大学に相当すると言えばいいのでしょうか*1。
ただし、2010年9月1日をもって「ソウル科学技術大学校」と改称したとのことです(こちら参照)。このニュースの統計時点では旧称のままですが、今後はこちらの名前で報道されることになるはずです。
ともあれ、こういう記事を見ていても、この大学が就職支援に熱心そうなところはよく伝わってきます。
[서울산업대학교][서울과학기술대학교 / ◆둥지◆] 난 취업박람회가서 지문찍는다?
2010/10/01 21:51 KST
大卒者の就職率平均55%、ソウル産業大がトップ
【ソウル1日聯合ニュース】教育科学技術部は1日、全国の四年制大学・専門大学の就職率、奨学金支給額などを分析した結果を発表し、大学別の現況を政府公示サイトに掲載した。
それによると、全国524の高等教育機関卒業者53万9996人を全数調査した結果、就職した人は26万7003人で、就職率は55.0%だった。専門大学卒業者の就職率は55.6%で、四年制大学(51.9%)より高かった。就職率が最も高かったのは、医学(94.1%)、歯科医学(84.5%)、韓医学(77.0%)、薬学(75.8%)などの医学系だった。専門大学では、農水産(77.1%)、リハビリテーション(75.3%)、金属(74.8%)、幼児教育(74.1%)などの就職率が高い。
卒業者3000人以上の四年制大学では、ソウル産業大学の就職率が69.4%と、昨年に続き1位をキープした。2位以下は成均館大学(65.2%)、高麗大学(64.6%)、延世大学(64.0%)、漢陽大学(60.8%)と続く。
一方、昨年における四年制大学の1人当たり平均奨学金は132万2000ウォン(約9万7400円)だった。KAISTが1522万ウォンで1位、次いで蔚山科学技術大学(823万ウォン)、金剛大学(742万ウォン)、中央大学(649万ウォン)、浦項工科大学(566万ウォン)と続く。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2010/10/01/0200000000AJP20101001003400882.HTML
いっぽう、記事の最後に付け足しで書かれている奨学金の記述も目を惹きます。給付なのか貸与なのかによってかなり評価は変わってきますが*2、KAISTの「1522万ウォン」という数字はすごいですね。1人あたりの平均額でそれですから。