韓国の交通事情3題

そらですね、ソウル駅まで全通しさえすれば、渋滞知らずでソウル市内から40分やそこらで仁川空港に行けて、京義線・6号線・5号線・2号線・4号線・1号線にKTX京釜線と接続するわけですから、乗客の利便性はまったく違ってきます。

江南方面とは9号線の急行運転で接続するとして、龍山・清涼里・往十里など中央線・京春線方面との接続などが、今後の問題ということになってきますかね。

仁川空港鉄道が全区間開通、「ハブレール」目指す
2010/12/29 16:55 KST
空港鉄道、2013年から時速180キロ車両運行

【仁川29日聯合ニュース】ソウル駅と金浦国際空港、仁川国際空港を結ぶ空港鉄道の全区間(58キロメートル)が、29日に完全開通した。コレール(韓国鉄道公社)空港鉄道は今回の第2期区間の開通を機に、同鉄道を全国と世界をつなぐ「ハブレール」に育成したい考えだ。

 第2期区間はソウル駅と金浦空港を結ぶ20.4キロメートル。間には孔徳駅(2011年末開通予定)、弘大入口駅、デジタルメディアシティ駅がある。金浦空港〜仁川空港駅(37.6キロメートル)の第1期区間は、2007年3月から運行されている。

 ソウル駅から仁川国際空港までは43分と、ソウル都心から空港までの所要時間がほかの交通手段より大幅に短くなった。また、第2期区間の全駅で首都圏電車に乗り換えが可能だ。特に、ソウル駅で高速鉄道(KTX)とも連結され、鉄道と空港のネットワークを構築することになった。

 一方、空港鉄道は、2013年には時速180キロメートルの高速車両を投入する予定だ。現在の最高時速は110キロメートルとなっている。


空港鉄道を走る列車=29日、仁川(聯合ニュース

http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2010/12/29/0800000000AJP20101229002500882.HTML

仁川空港鉄道、全区間開通後に利用客2.5倍増
2010/12/30 18:29 KST
仁川空港鉄道が全区間開通、「ハブレール」目指す

【仁川30日聯合ニュース仁川国際空港鉄道の利用客が、第2期区間(ソウル駅〜金浦空港駅)の開通後に大きく増加したことが分かった。
 コレール(韓国鉄道公社)空港鉄道によると、同区間開通初日となる29日の空港鉄道利用客は6万7500人余りと集計された。同鉄道のことし1日平均利用客(約2万7200人)より約2.5倍多い。

 第2期区間はソウル駅と金浦空港を結ぶ20.4キロメートル。金浦空港〜仁川空港駅(37.6キロメートル)の第1期区間は、2007年3月から運行されていた。

 開通初日から施行に入ったソウル駅の都心空港ターミナルの利用客も130人余りと、予想を上回った。空港鉄道関係者は、開通2日目の30日は前日より利用客がさらに増えていると説明し、近く1日平均利用客がことしの平均の3〜4倍に達するものと期待を示した。

 一方、空港鉄道の直通電車利用客に対する都心空港ターミナルの搭乗手続きサービスは、来年3月末までは一般電車の乗客も無料で利用できる。運営時間は午前5時20分から午後7時までで、航空機出発時刻の3時間前に手続きを完了する必要がある。現在は、大韓航空アシアナ航空済州航空が入っており、仁川国際空港の国際線に限り、サービスを提供している。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2010/12/30/0800000000AJP20101230003000882.HTML


いっぽうこちらは、門司港‐釜山間のフェリーが再開したばかりでまた中断、というニュース。

釜山〜門司港結ぶフェリー、またも運航中断
2010/12/30 14:19 KST

【釜山30日聯合ニュース】2008年6月に運航を開始したが同8月に運航中断し、約2年を経てことし5月に再就航した釜山〜門司港を結ぶカーフェリーが、来年2月まで再び運航を中断する。

 釜山地方海洋港湾庁は30日、このカーフェリーを運営するグランドフェリーが最近、来年2月まで運航を中断するとして休航届け書を提出したと明らかにした。

 この航路では、釜山と日本を結ぶカーフェリーでは最大級の「セコマル」(1万1550トン)が運航されていた。会社側は、船舶が旅客・貨物需要に比べ大きすぎるため、別の船舶に交代するため臨時休航に入るとの立場だ。同社は最近、「セコマル」を中国のフェリー会社に売却した。同社関係者は、「セコマル」より小さい船舶を探しており、来年3月ごろ運航を再開すると話している。

 釜山〜門司港路線は、C&クルーズが2008年6月に運航を始めたが、親会社C&グループの流動性危機により2カ月で運航を全面中断した。グランドフェリーがことし2月4日に国際航路事業免許を取得し、5月20日に再就航した。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2010/12/30/0400000000AJP20101230001800882.HTML

「フェリーがデカすぎるから」というのであれば、船舶を替えて運航するだけの需要はあるわけですね。復活を期待しておきましょう。


最後に、金海国際空港や沙上の西部市外バスターミナルあたりに行くと、その高架路線や駅舎を見ることができる、釜山‐金海軽電鉄のお話。

ハード面の工事はもうほとんど終わっているように見えますが、ここで見た問題が解決できていないようであれば、開通後も運営が大変かもしれません。

いいちこれが仮に開通しても、例えば金海空港から西面に行くなら、201番のバスに乗ったほうが乗り換えなしで行けますしねえ。金浦空港までしか通ってなかった頃の仁川空港鉄道みたいで、空港利用客の利便性という面ではかなり不利な面があるような気がします。