韓国携帯電話業界の異変

以前に韓国で携帯電話を買った時には、KTF(合併して現在はKT)のプリペイドで、端末はLG電子製でした。

韓国の携帯電話を購入

あれからいろいろと携帯電話事情も変わっているはずですが、携帯電話業者のシェアとしては、「首位の巨人・SKテレコムを激しく追うKT、やや離れてLG」という図式は長らく変わっていません。それがどうも少し動きそうな感じです。

同じ「LG」のLG電子製の携帯端末がこの流れに乗って売り上げを伸ばすようであれば、日本での販売戦略における「次の一手」にも影響が出てくるかもしれません。


記事入力 : 2011/12/23 08:15
ケータイ:万年最下位LG、4GでSKと首位争い

 携帯電話市場で「万年3位」のLGユープラスが、第4世代(4G)移動通信規格のLTE(ロングターム・エボリューション)に限っては、業界の雄、SKテレコムと激しい首位争いを演じている。

 LGユープラスは22日、LTEの契約者が毎日1万人を超えるペースで増え、49万人に達したと発表した。年末までに当初目標の50万人をはるかに超える見通しだ。SKテレコムLTE契約者は現在55万〜60万人程度で、両社の差は6万−11万人にすぎない。KTはまだLTEサービスを提供していない。携帯電話市場電台では、SKテレコムが2644万人で50%以上のシェアを持ち、LGユープラスは3分の1の931万人にすぎないが、LTE市場での競争の構図は、全く異なっている。

LTEに全力、LG旋風起きる

 SKテレコムは9月末に韓国で初めてLTEスマートフォンを発売し、一歩リードした。LGユープラスが参入したのは10月末のことだ。LGユープラスの李相哲(イ・サンチョル)副会長(CEO)は「LTE市場は我々がリードする」と述べ、全力を集中した。

 当初は「ブランド力と資金力を備えたSKテレコムが主導権を握る」との見方が一般的だった。しかし、ふたを開けてみると、両社の1日当たりの契約者数(週末以外)は8000−1万5000人とほぼ同じ水準だった。LTEで万年3位の市場構造をひっくり返すという李副会長の戦略は見事に当たった。

 LGユープラスがSKテレコムと激しい競争を繰り広げる背景には、契約者1人当たりの月間利用額(APRU)の逆説がある。約10年間にわたり、業界3位に甘んじたLGユープラスのAPRUは平均で2万5000ウォン(約1690円)、SKテレコムは3万3000ウォン(約2230円)で、LGユープラスの契約者の利用額が少ない。

 両社が激戦を繰り広げるLTE市場では、契約者の大半が月6万2000ウォン(約4200円)の料金プラン(契約2年)を選択している。LGユープラスの契約者がLTEに乗り換えれば、料金収入が2年間で90万ウォン(約6万900円)増える。これに対し、SKテレコムが期待できる収入増は70万ウォン(約4万7300円)でLGユープラスよりも少ない。

 SKテレコム関係者は「同じ数の契約者を確保しても、期待できる収入が多いLGユープラスが攻撃的にマーケティング費用を使い、我々はむしろ守勢に回っている」と述べた。

■端末メーカーの競争にも影響

 LGユープラス旋風は、同じグループに属するLG電子LTEスマートフォンの販売増にもつながっている。業界はLGユープラスがLG電子の「オプティマLTE」を集中販売したとみている。これに対し、LGユープラスが販売したサムスン電子の機種は19万台、パンテックの機種は未発売だ。

 一方、SKテレコムのメーカー別販売台数は、サムスン電子が40万台、パンテックが10万台、LG電子が6万台など(業界推定)となっている。このため、LGユープラスが善戦するLTE市場では、端末市場でもLG電子サムスン電子に二強構造が出来上がるのではないかとみられている。

成好哲(ソン・ホチョル)記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/23/2011122300657.html