就職難への処方箋をどう書く?

同じ日に並んで掲載されていた2本の記事。

要するに、「就職難を切り抜けるための答えは、グローバル人材化」ということでしょうか。

グローバル人材は就職できる、まともに就職できないのはグローバル化できてないからだ、と。


ふっ。


記事入力 : 2012/01/21 10:02
二極化する雇用機会、若者の就職難深刻化


 大企業のインターンとして働く地方大学の大学院生、イ・ソンミンさん(29・仮名)は、勤務時間の合間にインターネットでニュースを読み、批判的なコメントを投稿することが多くなった。大半は政界に対する不満をぶちまける内容だ。

 イさんは「インターンを終えても、大企業への就職は難しく、周囲からは中小企業を当たってみろと言われるが、10年近く勉強した知識が惜しい。ネットの書き込みでもしないとすっきりしない。親戚に名刺を出しても恥ずかしくない職場がいつ見つかるのか分からない」と言ってため息をついた。

 なぜこうした状況が生まれるのか。本紙が現代経済研究院と共同で雇用状況を分析した結果、その原因は「雇用機会の二極化」にあった。過去10年間で、上位層と下位層の働き口が増えた一方、中間層の雇用機会は伸びが鈍いことが分かった。

■リボン型の雇用市場

 本紙と現代経済研究院は過去10年間における雇用機会の構造の変化を調査するため、職業を171職種に区分した上で、さらに1時間当たりの平均賃金(2001年現在)によって、5段階(上位、中上位、中間位、中下位、下位)に分類した。

 例えば、通信業種の事務職の平均賃金は上位に該当し、製造業技能職は中下位に分類された。

 それを昨年の雇用状況と比較したところ、上位と下位の就業者数はそれぞれ101万1000人(37.5%)、105万3000人(37.6%)増えた。中上位も94万7000人(37.4%)増えた。

 これに対し、中下位と中間位の就業者数はそれぞれ32万5000人(11.7%)、60万5000人(22.1%)の増加にとどまった。働き口は給与水準が高いか低い両極端だけが増え、図表化すると「リボン型」の構造に変化したことになる。

 ほかの基準で分析しても、雇用機会の二極化が進んでいることが分かる。給与所得者のうち、中間所得者(所得中位の66−133%)の割合は、01年の43.5%から11年には35.4%に減少した。これに対し、下位所得者は同じ期間に23.2%から26.7%に、上位所得者は33.3%から37.9%にそれぞれ増えた。

 問題は、新たに創出される上位層の雇用機会を、経験職や少数の青年層が独占していることだ。このため、大多数の青年層は中間層の職場を狙うが、そういった職場は少ないため、結局は下位層に就職するしかないといった状況に陥っている。

 現代経済研究院のイ・ジュンヒョプ研究委員は「青年が社会の上位層に浮上するためのはしごが取り除かれている」と指摘した。

 大学でホテル調理学を専攻したキム・イソンさん(29)は「大型ホテルで調理の仕事に就きたかったが、2年間も仕事が見つからず、今はフランチャイズ外食チェーンで調理補助をしている。雇用状況が良好だという報道を目にするたびに腹が立つ」と話した。

ワーキングプアを量産

 雇用機会の両極化は、所得と社会の二極化につながるため、深刻な問題だ。01年以降、韓国では高所得層と貧困層がいずれも増えた一方、中産階級は減り続けている。その根本原因は雇用機会の二極化にある、というのが分析の結果だ。

 現代経済研究院のキム・チョング先任研究員は「中間層の雇用機会の割合が低下し、中産階級が減少するにつれ、勤労者が仕事を通じ、経済的地位を高めることもだんだん難しくなっている」と指摘した。

 経済協力開発機構OECD)によると、韓国の中産階級の割合は、00年の71.7%から10年には67.5%に減り、貧困層は19%から20%へと増加した。

 韓国政府は全体の数字だけを見て「雇用状況が改善した」と判断するのではなく、雇用の質に関心を向けるべきとの指摘にさらされている。

 匿名を希望する国策シンクタンクの関係者は「働いても所得が少ないと感じ、働いても貧しいワーキングプアは深刻な問題だ。政界は働くことが国民の福祉につながるという『働く福祉』を叫んでいるが『働けば暮らしが楽になる』という考えが定着しなければ、状況は改善しない」と語った。

キム・テグン記者 , パク・ユヨン記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/01/21/2012012100304.html

記事入力 : 2012/01/22 08:05
現代自、米名門大出身者の就職志望が急増

A級人材の応募、例年比50%増
グローバルオーディション通じて選抜…デトロイトで最終面接

 世界第5位の自動車メーカーにまで成長した現代自動車グループに最近、海外の名門大を卒業した帰国子女の入社希望者が増えており、現代自に対する認識の変化がうかがえる。

 「2012 北米国際オートショー」が開かれているデトロイト・コボセンターの現代自ブースには9日(現地時間)、多くの若者たちが詰め掛けた。互いに「○○博士」と呼び合いながら、展示されている車を見学していたこれらの学生たちは、マサチューセッツ工科大学(MIT)やスタンフォード大学のような名門校出身で、博士課程に在学中か、すでに卒業した韓国人たちだ。

 現代自によって、往復の航空チケットはもちろんのこと、1泊2日から最長で3泊4日の宿泊費までが提供されるなど、手厚いもてなしを受けたこれらの学生は、現代自の未来の新車開発や経営戦略などを担う「黄金の卵」だ。今回、現代自の最終役員面接を行うために、デトロイトまで足を運んだのだ。

 同日、現代自のブースを訪問したチョ・ミョンヒョンさん(33)=MITコンピューター工学博士課程=、チ・ソルグンさん(34)=米航空宇宙局博士後期過程=、チャン・ジフンさん(25)=スタンフォード大学電子工学博士課程=は、世界屈指の大手企業が欲しがる人材だ。現代自人材採用チームの関係者は「これくらいの実力を備えた新入社員なら、これまでもポツリポツリと入って来たが、今年は“A級人材”の志望者数が例年に比べて50%以上も増えた」と話した。

 これまで現代自は、海外から優秀な人材を集めるために、新たな採用方法を綿密に研究してきた。昨年11月に米国サンディエゴで各種の研究分野をどのようにして自動車分野に生かしていくかについて話し合う一種の「グローバルオーディション」(第1回現代グローバル・トップタレント・フォーラム)を開催したことも、優秀な人材を迎え入れるための布石だった。

 テーマ発表で1位に選ばれ、賞金1万ドル(約77万円)を手にしたチョ・ミョンヒョンさんは、アップル社のスマートフォンiPhone」の概念を自動車に取り入れ、電子機器の統合システムを備えた「i-car」を提案。現代自の役員をとりこにした。チョさんは、現代自を選んだ理由について「世界の有名企業を恐ろしい勢いで追い上げているし、ここで新たな挑戦をしてみたいとも思った。しかも韓国企業だから、情も沸く」と話した。

 今回最終選考に残った40人だけではなく、第1次フォーラムの志望者75人のほとんどが、米国のアイビーリーグ(ハーバード大など米国東部の8校の名門私立大学)やトップを争う工科大の出身者だ。フランスやスペインなど欧州からやって来た人材も30%を超えた。最終面接官として参加した現代自の幹部関係者は「会社が“合格通知”を出すのがおこがましいくらいで、ぜひうちを選んで欲しいと哀願したくなる学生が1人や2人ではなかった。結局、最終選考に残ったほとんどの学生に合格通知を送ることになる」と話した。

デトロイト=キム・ウンジョン記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/01/22/2012012200064.html

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