今回の夏の甲子園、最も気になる学校だったのが熊本県代表の済々黌。
朝日新聞デジタル：済々黌（熊本） - 学校情報 - 高校野球 - 甲子園
くまモンの地元だから、ではなく、18年前に済々黌で甲子園に出場した人が知り合いにいるからなのですが。
校舎の黄線は、学帽の黄線に通じる済々黌130年の伝統の証です。
その済々黌、センバツ8強の鳴門を破っての緒戦突破はお見事です。
済々黌、鳴門破り初戦突破 全国高校野球選手権
2012年08月13日
【鳴門−済々黌】 ４回裏、済々黌１死、西口が右越えに本塁打を放つ。投手後藤田＝甲子園第９４回全国高校野球選手権大会（甲子園球場）第６日の１３日、県勢で１８年ぶり出場の済々黌は初戦の２回戦で今春のセンバツ大会８強の鳴門（徳島）を３−１で下し、３回戦に進んだ。同校は２２年ぶりの甲子園勝利。
済々黌は三回、先頭の中村謙太が左前打で出塁すると、犠打と盗塁で三進し、松永薫平の内野安打で１点を先制。さらに四回に西口貴大主将が右翼席に本塁打を放ち追加点を奪った。
五回に１点を返されたが、七回にも１点を追加して突き放した。先発の大竹耕太郎は、抜群の制球と緩急をつけた投球で鳴門打線を散発の４安打に抑え、９奪三振で完投した。
済々黌の３回戦は、大会第１０日の第２試合（１７日午前１０時半試合開始予定）。
大応援団、地鳴りの歓声 済々黌初戦突破
2012年08月13日
声をからして声援を送る済々黌の三塁側アルプススタンド＝１３日午前、甲子園（河北英之）
４回裏、西口選手のソロ本塁打に沸き立つ応援の生徒たち＝１３日午前、熊本市の済々黌高（宮崎あずさ）「やったぞ済々黌、初戦突破だ」−。全国高校野球選手権第６日の１３日、県代表の済々黌は２回戦で鳴門（徳島）に３−１で競り勝った。甲子園球場の済々黌応援席からは、大舞台ではつらつとしたプレーを繰り広げた選手たちに盛大な拍手が送られた。
済々黌の三塁側応援席は、生徒や保護者らで埋め尽くされ、スクールカラーの黄色一色に。チームは序盤から持ち前の機動力野球を展開。三回裏、１死三塁で、松永薫平選手の内野安打で先制すると大歓声が上がった。父の隆弘さん（４９）は「まずは１点と思っていた。うれしい」とガッツポーズ。
四回裏、西口貴大主将が右翼席に本塁打を放つと、母の尚美さん（４８）は「勝負強くて頼もしい息子。大竹君を楽にさせてあげられたと思う」と笑顔。
エース大竹耕太郎投手は、緩急をつけた巧みな投球で強打の鳴門打線から次々と三振を奪った。応援席の興奮も最高潮。「大舞台でも普段通り落ちついて見える」と父親の紳一郎さん（５２）。２点リードのまま、最後の打者を打ち取ると、応援席には地鳴りのような歓声が響き渡った。
一方、熊本市中央区黒髪の済々黌の大会議室では“留守番部隊”の生徒や卒業生約１２０人が観戦。熱い声援を送った。
西口主将のソロ本塁打に、生徒らはメガホンをたたいて大歓声。黄色のＴシャツ姿で声をからした卒業生の大学１年、犬童稜子さん（１９）＝同市東区＝は「後輩たちが甲子園で活躍し、本当にうれしい」。大竹投手の級友、斉藤大葵［ひろき］君（１７）は「大舞台での落ち着いた投球はさすが」と喜んだ。
熊本市役所ロビーでは、市民らがテレビの前で声援。元高校球児という同市西区池田の坂崎正男さん（６５）は「よく鍛えられている。自分たちの野球をやっていますね」と、感心していた。（河北英之、宮崎達也、内田裕之）
おまけにこの頭脳プレイ、まさに『ドカベン』のあのプレイですね。
済々黌の３点目は、珍しい形で入った。七回、１死一、三塁。西のライナーが遊撃手に好捕され、一塁に転送されて走者が戻れずアウト。ところが併殺でチェンジとなる前、帰塁せずにスタートを切った三塁走者の中村謙が本塁を踏み、この得点が認められた。
野球規則７．１０「アピールアウト」の項には、同様のケースで得点が認められるとの記述がある。鳴門が失点を防ぐためには、三塁でアウトを取るアピールを行わなければならなかった。
中村謙は小学生の時に読んだ野球漫画「ドカベン」でこのルールを知ったと言い、「狙っていた。認められるまでドキドキしたけど、してやったり」とにんまり。済々黌ナインが相手のアピール権が消滅するよう、急いでベンチに引き揚げる徹底ぶりだった。西口主将は「ルールを含めて、全員が頭を使ってプレーしているから」と胸を張っていた。
（2012/08/13-15:06）
【甲子園】済々黌ｖｓ鳴門でドカベンの『ルールブックの盲点の1点』が再現される
