最初に言っておきますが、晋州‐釜山間を移動するなら、いちばん便利なのは釜山の西部（沙上）バスターミナルと晋州の市外バスターミナルを結んでいる市外バスですから。そこはお間違えなきよう。
以下は、「それでも新たに開通した晋州発のKTXに乗りたい」という暇人のためのメモです。
KTX開通のための路線付け替え工事以前には、他の都市の例に漏れず、晋州駅も市街地にありました。晋州市庁や高速バスターミナル・晋州城・市外バスターミナルからも近いこの駅は、現在は廃駅になっています*1。
かつては大いに栄えていたであろう、駅から長々と続く旅館街も、その寂れっぷりは半端ではありません。
その並びにある、KORAILの乗務員宿舎も、建物ごと賃貸に出されていました。
さて、この廃駅周辺から新しい晋州駅に向かうには、タクシーに乗ってもさほどの距離ではありませんが、100番台のバスに乗れば、晋州駅もしくはその近くにまで連れて行ってくれます。
近隣のランドマークである慶尚大学校周辺から晋州駅へ歩いてアクセスしようと思えば、目印は旧慶全線の路線跡になります。これをたどっていけば、晋州駅が見えてくる旧開陽駅周辺まで、のどかな道を通って行くことができます。
それにしても、のんびりしたところにえらい派手な駅を作ったものです。
追記：新・晋州駅前の「何もなさぶり」は、こちらのブログがリアルに伝えています。駅員さんにタクシーを呼んでもらえて幸いだったと思います。でないとホントにどうしようもなかったでしょう。
で、本題。ここからソウル行きKTXに乗ることができます。ムグンファ号も停まりますが、どうしてもKTXに乗りたければ、一日5本しかありませんので、時間はあらかじめ調べておくことをお勧めします。
ただし。
このまま漫然と乗っていては、KTXは密陽から東大邱へと向かってしまい、釜山からはどんどん遠ざかってしまいます。
じゃあどうするか、と言えば、ここで降ります。
さすがに好天が続いたおかげか、駅前に積もっていた雪がだいぶなくなっています。
あとはもう、一昨日の復習です。歩いてでも行ける馬山市外バスターミナルに向かいましょう。途中にあるCGVから市外バスターミナルあたりまでは、3.15大路地下に商店街もありますから、そちらを通って掘り出し物を探すのも一興です。
あとは、10分おきくらいでどんどん出発する釜山（沙上）行きの市外バスに乗れば、あとは釜山まで一直線です。
……だから最初に言ったでしょう。おとなしく晋州から釜山行きのバスに乗ったほうが絶対楽ですって。こんなもの参考にする人間は、よほどの物好きです。
ちなみに、これが可能なのは、鉄道駅と市外バスターミナルが歩けるほど近いところにある馬山なればこそのことで、他の都市でこうした乗り換えが可能な都市はほとんどないと思います。
