京釜線KTX第2期工事区間の試運転

この記事の地図にある東大邱‐密陽‐亀浦‐釜山の区間は、釜山行きKTXこそ走らなくなるものの、京釜線の在来路線としてセマウル号ムグンファ号などが使うことになるんでしょう。

記事入力 : 2010/04/27 13:58:37
KTX:第2期工事区間、6月から試運転開始へ

 26日午後、釜山市釜山鎮区楊亭洞の現代マンションの入り口付近にある、韓国高速鉄道KTX)第2期工事(東大邱−釜山間124.2キロ)第14−3工区の第2立て坑(地表から垂直に掘り下げた坑道)の真下。多くの車が行き交う巨堤大通りから、5−10メートルしか離れていない場所にある坑道を50メートルほど下りると、そこにはコンクリートで固められた巨大なトンネルが現れ、その中を線路が走っていた。

 すでに線路の敷設は終わり、高さ10−13メートル、幅18−34メートルの半円筒形のトンネルの壁にはライトが、天井には架線が、線路の下には信号装置が設置されていた。地上を走る東海南部線釜田駅の地下には、KTXの列車が在来線へ直通運転できるようにするための補助トンネル2本が、本線のトンネルの左右に掘られていた。

 韓国鉄道施設公団のオ・ビョンス嶺南(慶尚道)本部長は、「電気設備・通信設備・信号などを設置する、最終段階の工事を進めている。来月23日からは、天井に設置した架線に2万2500ボルトの電気を供給するなど、来月までにすべての工事を終え、6月1日から車両を搬入して、試運転を始める予定だ」と説明した。

 第14−3工区は、KTX第2期工事の区間にある40カ所のトンネルのうち、最も長い金井トンネルが含まれている。その総延長は、釜山市金井区老圃洞から、東区草梁洞の釜山駅付近まで、20.3キロに及ぶ。長い区間だけに、トンネル内には1.9キロごとに通気口が設けられ、また約200人の作業員が入ることができる待避所もある。

 鉄道施設公団のチェ・ソンクォン高速鉄道第1係長は、「今年9月には、実際の営業運転とまったく同じ条件での試運転を開始し、2カ月間の点検を経て、11月中には営業運転を開始できる見通しだ。当初の予定より、開業は2カ月ほど早まる」と説明した。

 KTXの第2期区間が開通すれば、ソウル−釜山間の所要時間は、現在の2時間40分から2時間18分となり、22分短縮される。鉄道施設公団は「大田・大邱両市の中心部の工事が完了する2014年には、ソウル−釜山間の所要時間はさらに2時間10分に短縮される見通しだ」と話している。

釜山=朴柱栄(パク・ジュヨン)記者

http://www.chosunonline.com/news/20100427000055

ただし、こちらでも書いたように、密陽から京釜線と別れて馬山に向かう路線にはKTXが乗り入れる予定ですから、密陽は依然としてKTX(馬山発着、いずれは晋州発着)の停車駅であり続けるものと思われます。

ちなみに、密陽・馬山・晋州などの地理的関係については、こちらの地図がわかりやすいでしょう。

慶尚南道 地図 - 旅行のとも、ZenTech

いずれにせよ、釜山‐昌原‐馬山‐晋州間の鉄道の便は、これらとは別途整備されないと、現状では不便すぎて使い物になりません。