【大田の風景】大田顕忠院見て回り
大田顕忠院の話を出したついでに、先月訪れた大田顕忠院で気づいたことで書き漏らしていた話を若干。
以前に訪れた時のことを思い出しながら歩いてみると、確かに変化も多少は目につくのですが、李明博政権期のような顕著な変化までは見えません。前々から感じていることですが、国家報勲政策をめぐる「朴槿恵カラー」というものが、2014年になってもあまり見えてきません。金をかけるでもなし、かけないでもなし、といったところでしょうか。
そんな中で、久し振りに訪れてみたのが、東義大事件で亡くなった警察官の墓域。
何度も訪れている場所なのですが、考えてみればここ、国家元首や将軍など特別な地位にある人を除けば火葬が原則である顕忠院の中で、例外的に遺体をそのまま埋葬する土葬の形式が採られているのです。同じ墓域の他のお墓とのバランスを考慮してか、土饅頭が築かれていないので目立ちませんが、それぞれのお墓の様子とそれを囲う柵、そしてそこにある注意書きをよく見れば、そのことはわかります。
ここ数年のことを思えば、「天安」艦事件の犠牲者の話が顕忠院でも目立ちますけど、この東義大事件の犠牲者はここで依然として特別の存在であり続けています。
さて、警察官墓域とは反対側、正門から「報勲散策路」沿いに左手に進むと、以前には見たことのなかったものが見えてきます。
「KORAIL護国鉄道記念館」と題されています。ここに置かれている蒸気機関車と客車は、無料で見て回ることができます。
機関車は運転席部分にも入ることができてなかなかのものですが、客車のほうは…まあ、これが韓国式展示ですね。仕方ありません。
とは言え、「鉄道人と国家報勲」という観点から見ると、これはこれで興味深い展示だと言えます。
ただ、私が行ったときに迎えてくれた管理のお姉さんは、見回っている間にどこに行ってしまったのでしょうか…?いえもちろん、私は誰も見てないからって悪さをするような者ではありませんけど。