最初はあまり気にも留めていなかった「事件」なのですが、聞けば聞くほどとんでもない状況だったようです。
ごくごく常識的に考えて、大学サークルの飲み会のような場で、女子だけが集団で昏睡するような飲み方をして、男子は「普通」でいる、というのは、あまりにも不自然です。下で言われているようなドラッグや睡眠薬が使われたとしたらそれはそれで辻褄が合いますが、仮にそれらが使われていなかったとしても、こんなことになるまで止めもせずに飲ませることが、どんな帰結を招くか。
性犯罪の危険とともに、ストレートに命に関わる事態につながっても、ちっとも不思議ではありません。
女子大生「集団昏睡」の怖い噂
2014年06月25日 09時00分女子大生が繁華街でバタバタ倒れた画像がインターネットで広がり、年頃の娘を持つお父さんを不安にさせている。騒動が起きたのは先週の金曜日、東京・新宿歌舞伎町の旧コマ劇場前だ。真っ先に考えられるのは、学生たちがむちゃ飲みした結果――だが、一方で何らかの「薬物」の疑いがささやかれている。この件とは別に本紙は、「サークルでは脱法ドラッグが悪事に使われている」という衝撃証言を、現役女子大生から入手した。
問題の画像は、20日の深夜からネット上に拡散した。10人程度の若い女性らがゴロゴロと路上に倒れている“異常事態”だ。現場に駆けつけた警察官のほか、仲間と思われる若者が立ち尽くしている状況が見られる。
この様子を複数の人が撮影したり、ツイッターで報告。女性らは服を着ているものの、人通りも多い週末のコマ劇前広場で、寝転がった無防備な姿を世界中にさらす結果に。なぜ、こんなことになったのか。
ネット住人たちによる当事者らの身元確認作業が迅速に行われた。すると、東京の私大のテニスサークルである可能性が高まった。同サークルには女子大のメンバーも参加していて、倒れていたのは女子大の学生と思われる。
ネット上では、飲み会で後先考えずに酒を飲んだ女子が倒れたという見方も多い。だが、その一方で「なんらかの薬物」を使用したのでは?という見方も存在する。どれだけ大量に酒を飲んだとしても「大勢の女子だけが倒れるなんて不自然」というのが、その理由。
確かに、男子は正気で女子だけ倒れるのは、おかしい。そこには何らかの意図が読み取れる。その場合に考えられるのは、わいせつ目的で薬物を女子のグラスにひそかに盛ってみたということ…。
大学のサークルの飲み会で、女子に薬物を盛るなどということはあるのか。「あるよ」と、いとも簡単にこの疑問に答えたのは、都内の某女子大2年で、有名私大のサークルに籍を置くA子さんだ。
「男子がやってる。新歓で入ってきた1年の女子がメーンのターゲット。酒に慣れてないから、ドラッグ入れても変だと気づかない」
使われるのは主に脱法ドラッグだ。性感を高めたり、意識を混濁させたり、興奮させたりと様々な効果がある。だが、何が入っているかわからないため、人体にどれだけの悪い作用があるかわかったものではない。
「合ドラ(=脱法ドラッグ)は苦いから、グレープフルーツのサワーとかに混ぜて味を消してる」そうで、飲んだ女子は数分もすれば「『あへへ〜』みたいな感じになる」(A子さん)という。前後不覚になって、男子からわいせつな行為をされてもよくわからず受け入れてしまう状態のことらしい。
酒で酔っぱらう感覚と、薬物でおかしくなる感覚は異なる。いつかはバレて問題になりそうだが…こんなことを続ければ、死人が出てもおかしくない。今回の騒動は、そんな若者たちの無軌道さが招いたものかもしれない。
「女子大生集団昏睡」の真相は酒に睡眠薬
2014年06月26日 07時00分東京・新宿での「女子大生集団昏倒騒動」の真相が、本紙の取材で明らかになった。なんと、男子学生が女子大生の酒に睡眠薬を盛ったというのだ。
騒動は20日夜ごろから、情報がSNSなどで拡散された。複数の若い女性が新宿の旧コマ劇場前で倒れている様子が写真付きで報告されたのだ。若者らは明治大学のインカレサークルに所属する学生と判明。ネット上では「飲みすぎか」「違法薬物を盛られたのか」などの議論がヒートアップした。
明大は24日「確認したところ、本学公認サークルに所属する部員であることが判明いたしました。本学学生がお騒がせしましたことを心からおわび申し上げます」と謝罪。原因を「過度の飲酒」として「昏倒していた部員の中には未成年者が含まれていることも判明いたしました」という。
一方、倒れていたのは日本女子大の学生だったとみられていたが、同大は「本学学生の参加は確認されていません。ただし本学の大学公認サークルであることは事実です」と“火消し”のようなコメントを発表した。
そんな中、本紙は捜査関係者から重大な証言を得た。
「確かに、男たちは女の飲み物に薬を入れたよ。違法薬物? 違う。睡眠導入剤だ」
この関係者によると「男たちは女子大生をお持ち帰りしようとして、グラスに“眠剤”を盛った」という。効果はすさまじかった。「予想以上にバッタバタと女が倒れて、店で寝かせておくわけにもいかず、外に運んだが、それからどうすることもできない。男たちもビビったわけだ」
ある明大生によると、このサークルでは女性を酔わせる手口として、「伝統的にスピリタスのカプセルを使っていた」という。約95度のウオッカをこっそりグラスに入れ、泥酔させるのだという。今回の件では被害届も提出されておらず、警察はバカな学生を厳重注意し、騒動は幕を閉じた。
だが、“眠剤”をひそかに飲ませて傷害容疑で逮捕されたケースは他の事件であるだけに、犯罪スレスレの騒動といえる。
でもって、私がこの話を聞いてゾッとしたのは、酒にせよドラッグにせよ睡眠薬にせよ、それを女子に飲ませる男が、その場で単独行動しているとはとても思えないことです。
統一された悪意をもって、女子と向かい合う集団としての男連中。その企みに異を唱えるようなヤツは初めから誘われないでしょうから、その集団には歯止めがありません。そんなヤツらが囲む飲み会の場のおぞましさ。
そういう行動に走るときには、ヤル側に立った自分しか、想像できないのでしょうか。ヤラれる側に立つまで、そのことに考えが及ばないのでしょうか。
客の立場、経営者の立場でしか、風俗業を見ることができない人みたいなもんなのでしょうかね。
この事件の幕引きの仕方には、そこに見え隠れする「悪意の集団」を世の中がどう扱うか、というメッセージがこもるはずです。明治大学・日本女子大学・警察の対応が、「こうした行為を許容しない」という意志を明らかにするものであってほしいと思います。