【北京の風景】北京市八宝山人民公墓

去年、北京に行った時にも八宝山を訪れたんですけど、その時には殯儀館と革命公墓を見て回るので精一杯でした。

【北京の風景】北京市八宝山殯儀館
【北京の風景】北京市八宝山革命公墓

そこで今年はその続きということで、1年前には回りきれなかった人民公墓の方を見に行こうと、まあそういう次第です。



北京市八宝山人民公墓 - 维基百科

八宝山人民公墓_百度百科

八宝山には、殯儀館を挟む形で革命公墓と人民公墓が広がっています。前者は革命家や政治家・軍幹部その他有名人が墓を作り、後者は一般人民を対象とする公設墓地になっています。

両者は大きさ的には似たようなものです。ということは、革命公墓はともかくとして、人民公墓は北京という都市の規模を考えると、「そんなに大きくない」と言えます。

もっとハッキリ言えば、北京の「人民公墓」としては、思った以上に小っちゃくない?

面積は「400亩」と言いますから、約27万平方メートルです。128万平方メートルある多磨霊園と比べてみれば、その規模(の大したことなさ)がある程度想像できるかもしれません。

とすれば、予想がつく通り、中の墓域はどこも押すな押すなの大混雑状態です。おそらくほぼすべてのお墓は火葬した遺灰を収めるものとなっており、墓碑が立てられているところも、納骨壇があるところも、いわゆる「納骨平葬」の墓域もあります。



その辺を詳しく書きだすと長くなりそうなので、また日を改めて書くことにします。

北京的風景:(40)清明節の八宝山 二つの墓地を歩く
2015年04月10日


架空の「50億元紙幣」が張られる人民公墓の墓石=工藤哲撮影

 北京の天安門広場から10キロ余り西に、中国共産党幹部らの墓地として知られる「八宝山」がある。中国で墓参りの季節となる4月上旬の「清明節」に、八宝山の二つの墓地を歩いた。

 八宝山には、国家指導者を務めた党幹部らが埋葬される「革命公墓」と市民向けの「人民公墓」がある。清明節の連休中には、早朝から花を手にした人たちが訪れ、墓石に手を合わせたり果物や菓子を供えたりした。中国メディアによると、1日で延べ60万人以上が北京市内で墓参した。

 革命公墓には、夫婦で若いころに撮影した写真が目立つ。人民公墓には高額が表示された架空の札束や、菓子が供えられていた。


夫婦二人の写真が目立つ革命公墓=工藤哲撮影

 北京市によると、公共墓地は拡張され市内に33カ所あるが、敷地が不足しており、墓地の価格は高騰し続けている。市は補助金を出し、遺灰を海にまくよう呼びかけている。

 人民公墓も敷地不足で既に3年間墓を売り出していない状態で、北京で墓を手に入れるには少なくとも約4万元(約80万円)が必要との指摘もある。【工藤哲】


花で飾られ、供え物が並ぶ人民公墓


花で飾られる人民公墓


花を持って人民公墓を訪れる人たち


親族の名前などが刻まれた墓石が入った壁に供えられた花


人民公墓の墓に張られていた天国をイメージしたイラスト

http://mainichi.jp/feature/news/20150410mog00m030015000c.html