姫路のヌートリア:「ネズミの仲間」なら予防拘禁してもいいのか

京都のヌートリア騒動を見た時にも書きましたけど、まだ何もやってない(確証も証拠もない)段階で、「恐れがある」というだけでその扱い、「それはホントにええのんかい?」と思うわけですよ。

ヌートリア、ヌートリア - 大塚愛と死の哲学
人間様の人間様による生き物に対する政治 - 大塚愛と死の哲学

農業被害が現実にあるのでしたら、それに対処する必要はあるでしょうけど(ですから捕獲そのものを否定するわけではありません)、「ヌートリアがホントに石垣で巣を作っているのか(作るとしたらどこにどのように作るのか)」については、「恐れ」で済ませて終わるのではなく、ちゃんと調査する必要があると思います。

(もしかしたら既にやってるかもしれません。その場合にはお詫びします。)

2016/7/21 14:55 神戸新聞NEXT
国宝姫路城に“天敵”ヌートリア 石垣崩落の恐れも

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姫路城西側の中堀で確認されたヌートリア。その後、5匹が捕獲された=6月1日、姫路市本町(撮影・山崎 竜)

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 世界文化遺産・国宝姫路城に“天敵”出現-。城の西側にある中堀で特定外来生物ヌートリアが初めて見つかり、兵庫県姫路市が神経をとがらせている。石垣の隙間に入り込んで巣を作れば、強度の低下で崩落する恐れもあるためだ。既に5匹を捕獲したが、市は「まだ他にいるかもしれない」と警戒を強める。(三島大一郎)

 ヌートリアはネズミの仲間で南米原産。愛くるしい表情とは裏腹に、ため池の堤防に穴を開けたり、野菜や稲を食い荒らしたりし、兵庫県内各地でも被害が出ている。姫路市は2006年度以降、捕獲活動を続けている。

 姫路城周辺で生息が確認されたのは今年5月。同市姫路城総合管理室の職員が巡回中、中堀を泳ぐ3匹を目撃した。その後、市民からも「5匹見た」との通報があった。

 中堀は近くを流れる船場川と、複数の水路を介してつながっている。市によると、同川では以前に捕獲実績があり、川から水路を通って中堀に入ったとみられるという。

 ヌートリアは体長40~60センチ程度で、水辺に穴を掘り、巣を作る性質がある。石垣の奥に入り込み、土の部分に空洞ができれば、城自体にも被害を引き起こしかねない。

 市は中堀におりを設置し、6月以降、5匹を捕獲。今のところ石垣に目立った変化はないが、今後も捕獲を継続するという。同室は「城を守るため、大きな被害が出ないうちに全てを捕まえたい」としている。

https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201607/0009306527.shtml

あと、前にも書いたことですが、やはりイマイチ割り切れないのは、これがもし、同じネズミのお仲間のカピバラさんだったら、こういう「扱い」やニュースの書き方になってなかっただろうと思うところです。さらに言えば、二ホンカワウソだったりしたら、別の意味で大騒ぎですよ。

その点、姫路市立水族館にはぜひ頑張ってもらって、ヌートリアの可愛らしさを姫路市民に周知徹底していただきたいと思っています。その上で、議論するならしてもらいましょう。

姫路市立水族館が開館50周年企画展 先着で記念品も
2016年07月20日

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人気の「オオカミウオ

 姫路市手柄山中央公園にある姫路市立水族館姫路市西延末、TEL 079-297-0321)が開館50周年を記念して現在、企画展「おかげさまで半世紀!『山のうえの水族館』の50年」を開いている。

 播磨地方の海水魚などを中心に展示する本館と淡水魚や両生類爬虫(はちゅう)類・外来種などを展示する新館がある同館。常時展示は300種以上。ケヅメリクガメ、ウミガメ、ペンギン、イワシの群泳が人気で、愛嬌(あいきょう)のあるヌートリアも見ることができる。飼育係による「エサやりタイム」や「おもしろ解説」も魅力の一つ。生き物に直接触れ合うことができるコーナーもあり、子どもたちの歓声や笑顔が飛び交う。屋上には小川や播磨地方の自然の池を再現したビオトープも。

 これまでの来館者数は延べ約780万人、飼育した生き物は1614種約73万匹に上る。

 今回の企画展では、手柄山山頂近くにあることから別名「山の上の水族館」としても知られる同館の50年の歩みを生物やパネルなどで紹介・展示。職員が手分けして整理した膨大な数の貴重な資料や標本を展示し、水族館の今昔を見ることができる内容になっている。展示は新館・本館同時に行っており、それぞれ楽しめる工夫を施す。これまでの企画展で好評だった生き物が一堂に集まるコーナーでは、過去3度展示された人気の「オオカミウオ」も再登場する。

 同水族館係長の脇本さんは「半世紀、本当によく続いたなという思い。近年の水族館のように大規模ではないが、地元に密着した身近な生き物に出会える水族館」と話す。孫夫婦と一緒に訪れていた女性は「よく週末に両親に連れて来てもらった。3世代で思い出を共有できる場所。50周年を迎えると聞き非常に感慨深い」と話していた。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。火曜休館(祝日の場合は翌日)。9月5日まで。期間中、クリアファイル(4種類)を希望者先着100人(土曜・日曜・祝日は150人)に進呈する。

http://himeji.keizai.biz/headline/1504/

ちなみに、この姫路市立水族館ヌートリアは、姫路市内で捕獲されたのを引き取ったものだと聞いています。

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姫路には姫路セントラルパークもありますし、あそこでもカピバラ・コツメカワウソと並ぶ人気者に育て上げてもらってはいかがでしょうか。

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カピバラ撫で放題 - 大塚愛と死の哲学