引き続き、昌原大学校よりお送りしております。ここは昌原大の後門です。
この後門からキャンパスの東側を通る道路を辿って北側に回り込むと、そのどん詰まりには駅があります。
ちなみに、そのへんの土手はカチガラスの楽園となっています。
旧昌原市の市街地を考えると、北東の端っこにある昌原大のキャンパスのさらに北側に位置するこの昌原中央駅、最初見た時には「昌原駅が既にあるというのに、こんな何にもない辺鄙なところに何でわざわざKTXも止まる駅を?」と思ったものです。
でも、地図を見てみると、その疑問は解けます。旧昌原市の市街地は、昌原駅からすると東南方向に長く伸びる形となっていて、その奥まったエリアに昌原市庁・慶尚南道庁・昌原大学校が南北に並んでいます。旧昌原市域の発展はおそらく、全体として「西から東へ」という流れになっているようです。将来的には、市庁道庁の周辺が統合昌原市の中心地となることが予定されているものと思われます。
だからこその、「端っこでも昌原中央」駅なわけですね。
ただですね。多少マクロな見方をすれば確かにそうかもしれませんが、現地に立ってみれば、駅の前に見えるのはほぼ昌原大学校のキャンパスだけといってもいいです。他の諸々は遠い彼方に辛うじて見える程度に距離があります。
とは言え、地図の上では、昌原大のキャンパス内から駅へは遠回りしないと行けないように見えます。でも実は、キャンパスと駅とは最短距離で直結してるんですよ。列車を降りて駅を降りれば、そこはもうキャンパスです。
「隅っことそのさらに隅」という、実に素敵な位置関係ではありませんか。
正式な駅名には入っていませんが、駅前の駅名表示に「昌原大」がカッコ書きされているのも、充分に納得できるところです。
ともすれば軽んじられやすい地方大学でありながらも、高等教育機関が決して多くはない昌原*1の「知の拠点」としてたいへん重要な意味と価値を持つ昌原大学校を地域として押し上げていく意味合いを込めて、「昌原大」駅とするのもありだと個人的には思います。
「昌原中央」っていう駅名も、そこに込められた意味合いはわかるんですけど、ちょっと抽象的過ぎてピンとこないところがあるでしょう?
いえ、「中央」の悪口を言うてるんとちゃいますよ。
ともあれ、昌原大の正門のところにあるバス停から昌原バスターミナルへと移動して、釜山への帰途につきました。
昌原編もこれで終わりです。次は…永川やったかな。