計画運休の「計画」の見込みが甘くてダメダメだからそうなる。

「関西を直撃した去年の台風21号の教訓が、関東ではぜんぜん生きてへんねんな」と思いました。まる。

今となっては懐かしい気もする映像を今回、けっこう見た気がします。昔は関西もそうでした(つい2、3年前までの話です)。オレらもなあ、アホなことをしとったもんやで。

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交通機関や学校・企業にとって考えるべきポイントは、「しっかり安全マージンを取って運休することの大切さ」にあります。そもそも台風災害は影響を受ける時間が限定されているわけですから、前後に余裕をもって運休・休校・営業休止したところで、その影響や損失はたかが知れています。せいぜい1、2日のことです。

計画運休は、災害による混乱を最小限にとどめ、被災者や交通弱者、外国人など交通不案内な人へのサポートにリソースを集中できるようにするためのものでもあります。自ら混乱を拡大させるような真似は、しないに越したことはありません。

計画運休で備えたが…台風、鉄道に打撃 通勤客はため息
2019年9月9日11時31分

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JR東京駅では山手線の運行再開後もホームへの入場規制で長蛇の列が続いていた=2019年9月9日午前10時11分、川村直子撮影

 台風15号の影響で、首都圏の鉄道各社は9日、地下鉄を除くほぼ全線が始発から運転を見合わせた。午前8時前後から運転再開する路線が増えたが、山手線などJR各線は倒木や飛来物の影響で運転再開がずれ込み、通勤客らに大きな影響を与えた。

 JR東日本は8日、首都圏のすべての在来線で9日の始発から午前8時ごろまで運転を見合わせると発表した。首都圏で大規模な鉄道の計画運休が行われたのは、昨年9月の台風24号以来2回目。だが、実際には線路点検で倒木や飛来物などが見つかり、再開が遅れる路線が相次いだ。

 山手線は、品川―大崎駅間で沿線の木が線路内に倒れ、撤去作業のために運転再開は午前10時過ぎにずれ込んだ。東海道線中央快速線などでも倒木や飛来物が見つかり、運転再開できない状態が続いた。

 東急や小田急、京王、東武京急、京成、つくばエクスプレスもほぼ全線で始発から運転を取りやめたが、順次運転を再開した。東海道新幹線は、東京―小田原間の風速計が断続的に規制値を上回ったため、始発から午前7時40分ごろまで運転を見合わせた。

 早朝から駅に駆けつけた人たちは不安げな様子で運転再開を待った。東京駅では9日午前5時過ぎ、疲れ切った様子で床に座り込んだり、飲食店の開店を待ったりする人たちが目立った。

 ライブに参加するため東京に来ていた広島県の地方公務員、井上千穂さん(26)は、運転遅れのアナウンスに心配そうな表情を浮かべた。午前6時の新幹線の始発に乗り、そのまま仕事に向かう予定だったが、「正午過ぎには職場に着いていないといけないのに……。このまま動かなければ、同僚に仕事を頼みます」とあきらめ顔だった。

 中央線と総武線が乗り入れるJR高円寺駅(東京都杉並区)には午前7時半、改札入り口に運転見合わせの知らせが張り出され、構内に100人以上の人だかりができていた。スマートフォンで運行情報を確認する人や、折りたたみのいすに座り込む人もいた。

 運送会社で働く佐藤正広さん(45)は午前7時20分、高円寺駅に着いた。昨晩から運行情報をテレビやネットでチェックしてきたが、「過去の経験から夜中のうちに台風は抜けて、通常通りの運行になっているかと思っていた。台風で出勤に影響を受けるのは経験がない。不安です」。

 JRや私鉄、地下鉄が乗り入れる新宿駅(東京都新宿区)では、困った様子でスマートフォンを操作する外国人観光客の姿も目立った。JRの運転が午前8時を過ぎても再開されないと、ため息をついたり、「約束が違う」と駅員に詰め寄ったりする人もいた。

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