熊本発のお笑いのベース

一昨年のオールザッツ漫才で初めて見てから、からし蓮根は若手の中でも注目するコンビの一角です。熊本出身なのは知ってましたけど、こんな背景があったんですね。

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M-1でもピンポイントで笑いをかっさらっていってましたし、印象に残る舞台でした。今後も楽しみにしておきます。

からし蓮根に続け!」活気づく熊本のお笑い 若手芸人ら刺激受け
毎日新聞2020年3月12日 12時21分(最終更新 3月12日 12時21分)

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からし蓮根に続け!」と2019年12月のライブでコントを快演する若手芸人たち=熊本市中央区で、取違剛撮影

 熊本のお笑い界が盛り上がっている。長らく地元で活動する星野竜馬さん(41)らがライブを企画して駆け出し芸人たちをリードしてきたが、そこから巣立ったコンビ「からし蓮根(れんこん)」が2019年暮れの若手漫才日本一決定戦「M―1グランプリ」決勝に進出したのだ。2人の活躍が若手たちの刺激になっている。

 からし蓮根は伊織さん(26)と杉本青空(そら)さん(26)のコンビ。熊本市九州学院高2年の頃「お笑いをやりたい」と星野さんを訪ねた。星野さんはライブに2人を出して腕を磨かせた。「伊織は当時から雰囲気が面白かったし、青空はつっこみがコンパクトでうまかった」と振り返る。

 「てっぺん取ってきます」。2人はそう宣言して高校卒業と同時に大阪へ。吉本興業の養成所に入り、2015年のM―1で1~3回戦を通過して準々決勝に進んだのを皮切りに17、18年は準決勝進出。そして19年、決勝の10組に残った。

 決勝では、自動車教習所でやりたい放題の生徒が教官を振り回すネタを跳びはねるように披露。6位だったが上沼恵美子さんら辛口審査員をうならせた。

 「『今の力は出し切った』と言っていた。今年は優勝してほしい」。星野さんは目を細めて言った。星野さんも20代の頃は大舞台を目指して東京に通ったが、売れる芸人はほんの一握り。拠点を地元に移して、イベント出演などの傍らお笑いを目指す若者の相談にも乗ってきた。

 地方には都会のようにネタを披露する場や機会がない。だから星野さんは自身のライブに若手もどんどん出演させる。19年12月に熊本市であったライブでは、この日のために作った漫才やコントのおもしろさを客席の投票で競った。舞台上ではお笑いスターを目指す若者たちがコントの役などを快演した。

 「からし蓮根の活躍で若手たちは目の色を変えている。熊本にはお笑いをやる場所がないと思っている子たちに『一緒にやろう』と呼びかけたい」。こつこつ育んできた熊本のお笑いの土壌から次なる新星を生み出そうと、若者たちに発破をかけている。【取違剛】

https://mainichi.jp/articles/20200312/k00/00m/040/108000c