「アルバイトができなかったら生活できなくなる学生」の存在

もちろん昔だって苦学生はいましたけど、学費の負担増、家庭の所得減少、単位取得要件の厳格化などの条件が重なって、一昔前よりも学生は忙しく、色んな事に追われるようになっています。特に金銭的なプレッシャーは強く、小遣い稼ぎどころか、学費や生活費に充てるためのアルバイトをしている学生は少なくありません。バイト収入を確保するためには、長時間勤務や夜勤に就くことも珍しくなく、結果として学業との両立に苦労しているなんてのは、実によくある話です。

…ということを踏まえれば、「アルバイトができない=生活不安に直結」という構図は、理解できると思います。それでも実家暮らしならまだましで、家を出ている学生はそれこそ「学費を払えない」「食べていけない」「住んでられない」というレベルで危機に陥る人が続出ですよ。

京都や東京の大学であれば、多くの学生が地元以外からやってきてますからね。学食も利用できず、外にも出れずとなれば、何もしなくても食費や光熱費の負担は増しますし、龍谷大学のこうした支援は、ホントに助かると思います。

 長期的に何とかしていかないといけない問題も多いですけど、今のところはまず新型コロナウイルス禍の収束ですね。

食材1週間分を学生に提供 アルバイトできず生活に不安、龍谷大が支援
2020年5月7日 11:01

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大学職員から食材セットを受け取る学生(京都市伏見区龍谷大)

 新型コロナウイルス流行の影響で、アルバイトができない学生らに対し、龍谷大(京都市伏見区)が2日、食材を提供する支援を始めた。大学職員が、深草キャンパスなど3カ所で、米や野菜、インスタント食品など1週間分の食材約500食を学生に手渡した。

 同大学が約3600人の学生に調査したところ、1人暮らしの学生のうち、約半数が食生活に不安を持っていることが分かった。そこで、教職員や卒業生に寄付を募り、学生や留学生に対し1食100円で支援を行うことにした。

 初回は無償で、キャンパスごとに3回に分け、入澤崇学長ら職員が、うどんやパスタ、肉類や調味料とともに、レシピが入った食材セットを一人ずつ学生に手渡した。経営学部2年の男子学生は「飲食店2カ所でバイトしていたが、4月はどちらも休みになった。バイト代が生活費の4割だったので非常にありがたい」と話していた。同大学は、8月まで支援を続ける予定。

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/236209