京阪神のお墓を気ままに見て回るシリーズ。今回は豊中の服部霊園。服部緑地に隣接した大阪市立の大規模霊園です。
www.kankyoujigyou.or.jp
ja.wikipedia.org
www.reien-osaka.com
大阪市営の墓地の変遷については、こういう先行研究もあります。
その論文にも一覧が記載されている大阪市の公設霊園、64か所全部はとても見切れていませんが、規模の大きい北霊園・南霊園・瓜破霊園くらいは見に行ったことがあります。記事にしてるのはこれくらいですけど。
blue-black-osaka.hatenablog.com
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それはさておき、服部霊園。市民の墓地需要に応えるため、大阪市が昭和初期に瓜破とともに造成した大規模公園墓地です。ただ、両墓地ともに、現在の姿は戦後の拡張を経たものです。
正門は、阪急曽根駅に向いた側にあります。北大阪急行の緑地公園駅からアクセスすると反対側から入ることになります。
正門すぐのところには管理事務所や駐車場・送迎バス乗降場、休憩施設、そして納骨堂があります。
見渡す限り、と言うほどではありませんが、やはり相当広いです。
また、服部霊園の竣工は1941(昭和16年)なのですが、明治や江戸期の墓碑も少なからず見られ、ルーツとなる古い墓地がここにあったことを伝えています。
霊園の中は見た目より高低差があり、戦後の墓域拡張は隣接した低湿地を埋めて盛り土したものです。したがって、古い墓地は園内でも比較的高い場所に分布しているように思われます。
また、正門の反対側(服部緑地側)には、関西電力の「殉職者之碑」と、大阪市の戦災犠牲者慰霊塔とが並び立っています。
他にも園内をけっこう歩き回りましたが、今回写真を撮った中でめぼしいのはまあ、これくらいですかね。外国人墓地も見たはずなんですけど、ちゃんとした写真がなかったので割愛します。