カオサンロード(Khao San Road)とベッグパッカー(Beg Packer)

たまたま見かけたこの記事。カオサンロードは一度だけ足を運んだことがあります。

www.thaich.net

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傍目で見て見苦しい「物乞い」行為や、非常識な値引き交渉などは、そこで読み取られるべき相手との関係性や呼吸、空気や常識などをすっ飛ばした無知と無邪気の産物な気がします。が、なんでそこでそうした無遠慮な行為ができてしまうのか、については、その社会に対する本人の見方を問いただす必要があるかもしれません。

いちおう念のために確認しておくと、「Beg Packer」はもともと、白人旅行者の東南アジアでの振る舞いを指して用いられているようです。日本人、こんなところで「名誉白人」扱いされて、面目躍如してる場合ではないんですがねえ。

observers.france24.com
www.telegraph.co.uk

【大阪の風景】大阪市設住吉霊園

同名の墓地が神戸にもあるみたいですが、「大阪市設」とある通り、こちらは大阪市住吉区にあるものです。阪堺電車だと神ノ木駅、南海高野線だと住吉東駅が最寄りになります。

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www.city.osaka.lg.jp
www.kankyoujigyou.or.jp

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それほど大きな墓地ではありませんが、日中は管理人さんが常駐されています。

無縁となってまとめられた墓碑などを見ていると、少なくとも明治期には成立していたようです。

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上にリンクを貼った大阪市や環境事業協会のページを見てもあまり情報はありませんが、新旧様々な大きさや形式の墓碑が並んでおり、軍人墓も点在しています。

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釜山の徴用工像問題、(案の定)揉めて長引く。

聯合ニュースの記事を追っかけているだけでもけっこうな分量になりますので、対訳は諦めて日本語版で追いかけることにします。

まあ、思ったところに設置できなかった事情は理解できますけど、あそこの歩道にこんな風に置かれては、さすがに邪魔ですよ。慰安婦少女像だって、地下鉄駅のエレベーター脇の、歩行者的には死角になるところにあるわけですから。

徴用工像の行き先に注目 釜山・日本総領事館前への設置阻止
2018/05/02 18:12 KST

【釜山聯合ニュース】日本による植民地時代に朝鮮半島から強制徴用された労働者を象徴する像(徴用工像)の設置場所がどこになるか注目が集まっている。韓国の市民団体は1日、徴用工像を南部・釜山の日本総領事館前に設置する計画だったが、警察に阻止された。像は2日現在、総領事館近くの歩道に置かれており、警察官約25人と警察車両1台によって囲まれている。

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釜山の日本総領事館近くの歩道に置かれた徴用工像=(聯合ニュース

 徴用工像の設置を進めていた市民団体「積弊(積み重なった弊害)清算・社会大改革釜山運動本部」の強制徴用労働者像建立特別委員会は、現在、徴用工像が置かれている場所が、最終的な設置場所になるとの見解を示している。

 ただ、本来の計画通り、総領事館前に設置された旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像の隣に置くべきとの声も市民団体の一部から出ている。

 市民団体側が徴用工像を総領事館前へ動かそうとすれば、警察が阻止する可能性が高い。

 総領事館前の警備を管轄する東部警察署の関係者は「政府がウィーン条約により、外交公館を保護しなければならないと要請しているため、像の設置を防いだ。今後も(総領事館前への設置を)防ぐしかない」と説明した。

 領事館前の道路を管轄する釜山市東区の朴三碩(パク・サムソク)区庁長は「政府や釜山市が(事実上反対の)立場を発表したため、そこから逸脱することができなかった」と説明。現在、像が置かれている場所は歩道の中央で、今後移動を求める要請が増えることが予想されるため、総領事館から近い場所にある鄭撥(チョン・バル)将軍像の近くに移す方向で市民団体と協議するとの方針を明らかにした。

 だが、外交部は鄭撥将軍像周辺についても総領事館と距離が近いため、認めないとの立場を東区に伝えたことが分かった。

 また市民団体側も現在の位置よりも総領事館から遠ざかるため鄭撥将軍像周辺に徴用工像を設置するつもりはないとの立場を明らかにしている。

 市民団体はメーデーの5月1日に合わせ、前日夜から像の設置を試みたが、外国公館の周囲100メートル以内での集会や行進が禁じられていることなどを理由に警察に阻止された。その際に、もみ合いが起き、市民団体メンバー約10人が負傷した。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/pgm/9810000000.html?cid=AJP20180502005500882

[写真]釜山の徴用工像 歩道に置かれたまま
2018/05/02 18:17 KST

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日本総領事館近くの歩道に置かれている労働者像=2日、釜山(聯合ニュース

 韓国の市民団体が1日、釜山の日本総領事館前に設置しようとして警察に阻止された徴用工像は現在、総領事館の裏門から約20メートル離れた歩道に置かれている。団体は像を現在の位置に置く考えを示したが、通行の妨げになるため、歩道を管理する東区は近くの公園に動かすよう団体と協議する方針を明らかにした=(聯合ニュース

http://japanese.yonhapnews.co.kr/pgm/9810000000.html?cid=AJP20180502005600882

前にも書いた気がしますけど、そこの慰安婦少女像が設置されたときには朴槿恵大統領糾弾の機運が満ち満ちていた時で、その雰囲気が後押しした(あるいはそれに便乗した)面がありますからねえ。おそらくいまの釜山はそんな空気ではないでしょう。

少女像か徴用工像かという違いもあるでしょうが、タイミングが違うってのが特に大きいような気がしますよ。

韓国政府「徴用工像は意味ある場所に設置を」
2018/05/08 22:15 KST

【ソウル聯合ニュース】韓国政府が、日本による植民地時代に朝鮮半島から強制徴用された労働者を象徴する像を釜山の日本総領事館前に設置しようとして警察に阻止された市民団体に対し、像を意味ある場所に設置するよう呼び掛けた。

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4月30日夜、市民団体が釜山の日本総領事館前に像を設置しようと試みたが警察に阻止された=(聯合ニュース

 韓国政府は8日、外交部長官、行政安全部長官、国土交通部長官、国務調整室長の連名で国民向けメッセージを発表し、「外交公館に対する国際礼譲、国内法などを勘案すると、団体側が設置しようとしている場所よりは、犠牲者追悼と後世に対する歴史教育のためによりふさわしい場所に(像を)設置することが望ましい」との立場を明らかにした。

 不幸な歴史により苦痛を受け、心に深い傷を負った方々に真の和解と癒しが必要だと考えているとしながら、「強制徴用という残酷な歴史を忘れずに直視する意味で像を建立するという趣旨に共感し、市民の関心と募金により作られた像を何よりも大切に思う」と強調した。

 その上で、「朝鮮半島の平和と繁栄のためにわが国民、わが社会が力を一つに合わせなければならない重大な時期だけに一日も早く(像の問題を)終結させなければならない」とし、団体側に対し大局的な判断を下すよう促した。

 市民団体はメーデー(5月1日)に合わせて日本総領事館前への像設置を計画していた。4月30日夜から像を設置しようと試みたが、外国公館の周囲100メートル以内での集会や行進が禁じられていることなどを理由に警察に阻止された。像は現在、総領事館付近の歩道に置かれている。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/pgm/9810000000.html?cid=AJP20180508005500882

「警察が徴用工像を無断占拠」 団体が検察に告発=韓国・釜山
2018/05/29 15:02 KST

【釜山聯合ニュース】日本による植民地時代に朝鮮半島から強制徴用された労働者を象徴する像が釜山の日本総領事館近くの路上に置かれている問題で、総領事館前への像の設置を目指す市民団体は29日、記者会見を開き、釜山警察庁長と釜山東部警察署長を職権乱用・権利行使妨害容疑で検察に告発したと明らかにした。

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路上に置かれている像(資料写真)=(聯合ニュース

 団体は先月30日、総領事館前に像を設置しようとしたが警察に阻止され、近くの路上に置いた。警察当局は放置されている像を取り囲み、警戒を続けている。

 団体は「像は日本政府の謝罪を受けるため、労働者や市民の募金でつくったもので、警察の所有物ではない」と強調。「警察は何の根拠もなく像への接近を阻み、像を動かす権利も妨げている」と主張した。

 また、「(韓国)政府は外交的儀礼をうんぬんし、像の撤去に血眼になっている」として、「(政府が)像の建立の趣旨に共感すると表明したのは口先だけ」と批判。「必ず像を守り、領事館前に設置する」と表明した。

 路上を管轄する東区は団体に対し、23日までに像を自主的に撤去するよう命じた。29日までに撤去しない場合、強制撤去する方針を表明している。

 韓国政府や釜山市、東区は総領事館前ではなく、同市内にある「国立日帝強制動員歴史館」などへの設置を勧告しているが、団体は像の建立趣旨に合わないとして、拒否している。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/pgm/9810000000.html?cid=AJP20180529002900882

徴用工像あす強制撤去へ 市民団体と警察の衝突懸念=韓国・釜山
2018/05/30 20:46 KST

【釜山聯合ニュース】日本による植民地時代に朝鮮半島から強制徴用された労働者を象徴する像が韓国・釜山の日本総領事館近くの歩道に置かれている問題で、像を領事館前に設置しようとする市民団体側とそれを阻止しようとする警察が再び衝突する懸念が高まっている。

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像を取り囲んで警戒を続ける警察=30日、釜山(聯合ニュース

 同像を巡っては、歩道を管轄する釜山市東区が31日午後に像を強制撤去する方針を示しており、像の周辺は30日現在、像を囲む警察側と強制撤去に反発して座り込みを行う市民団体により緊張感が漂っている。

 市民団体側は突然の強制撤去に備え、徹夜で座り込みを続ける構えだ。

 東区が30日午後に発表した資料などによると、強制撤去は31日午後2時から実施される。警察が像の周辺を囲み、東区関係者がリフトを使って像を移すという。強制撤去は東区と釜山市の職員約40人により実行される予定だ。

 市民団体側はこの日午前に東区庁前で記者会見を行い、像の撤去に公務員を動員しないよう要求し、公務員を動員すれば断固たる対応を取ると警告した。

 警察は東区の要請により、警官隊を配備して像の周辺を取り囲む方針だ。東区が強制撤去を実施すれば、それを防ごうとする市民団体側と警察の衝突は避けられない見通しだ。

 東区関係者は「政府の方針により日本総領事館の前に像を置くのは不可能」とし、「市民団体が引き取る場所を決めなければ、第3の安全な場所に像を持っていくしかない」と話した。

 韓国政府や釜山市、東区は、同市内にある「国立日帝強制動員歴史館」への設置を勧告していることから、強制撤去された像は同歴史館に運ばれることが予想される。

 歴史館側は「政府方針であり、臨時保管なので像を受け入れる」とし、「臨時保管場所として多くの人が見ることができる歴史館1階のロビーを検討している」と説明した。

 一方、市民団体側は像の建立趣旨に合わないとして、歴史館への設置を拒否しており、像が歴史館に移されても行政側と市民団体側の衝突は当分続く見通しだ。

 市民団体の関係者は「政府と地方自治体は違う場所に像を設置しろと要求しているが、像の設置は日本に真の謝罪と賠償を促すためであり、市民が常に近くにいることができる日本総領事館前の(旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する)少女像の隣に設置する方針を守る」と強調した。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/pgm/9810000000.html?cid=AJP20180530004800882

日本総領事館付近の徴用工像 地元自治体が強制撤去=韓国・釜山
2018/05/31 15:39 KST

【釜山聯合ニュース】韓国の市民団体が、日本による植民地時代に朝鮮半島から強制徴用された労働者を象徴する像を南部・釜山の日本総領事館前に設置しようとして阻止され、近くの歩道に置いたままにしていた問題で、歩道を管轄する釜山市東区は31日午後、この像を強制撤去した。

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歩道から強制撤去され、トラックに積み込まれた像=31日、釜山(聯合ニュース

 東区と釜山市の職員らは待機させていたフォークリフトで警察が取り囲む像をトラックに載せ、同市内にある「国立日帝強制動員歴史館」に運んだ。この際、市民団体のメンバーら100人ほどが撤去を阻止しようとし、警官隊との間でもみ合いが起きた。像は同歴史館に一時的に保管される予定だ。

 市民団体の強制徴用労働者像建立特別委員会は当初、メーデーだった今月1日、像を総領事館前に設置された旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像の隣に置こうとしていた。だが、外交公館の保護の観点から総領事館前への設置は不適切だとする韓国政府の方針を受けた警察に阻止された。

 像は団体側が総領事館前に奇襲的に運び込もうとして警察に制止された4月30日夜以降、少女像から40メートルほど離れた歩道に置かれたままになっていた。団体側が自主的に撤去しなかったため、東区が予告の上で強制撤去を実施した。31日午前には日帝強制動員歴史館への設置を促す政府側と団体側が像の撤去を巡り話し合ったが、折り合えなかった。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/pgm/9810000000.html?cid=AJP20180531003700882

徴用工像問題が長期化も 韓国団体「日本総領事館前への設置計画変わらず」
2018/05/31 20:33 KST

【釜山聯合ニュース】韓国の市民団体が、日本による植民地時代に朝鮮半島から強制徴用された労働者を象徴する像を南部・釜山の日本総領事館前に設置しようとして阻止され、近くの歩道に置いたままにしていた問題で、歩道を管轄する釜山市東区は31日午後、この像を強制撤去し、同市内にある「国立日帝強制動員歴史館」に運び込んだ。

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釜山市内の「国立日帝強制動員歴史館」に運ばれた徴用工像=31日、釜山(聯合ニュース

 強制撤去に先立ち、同日午前には歴史館への設置を促す政府側と団体側が像の撤去を巡り話し合ったが、折り合えなかった。

 政府側を代表して市民団体側と交渉した行政安全部の尹鍾寅(ユン・ジョンイン)地方自治分権室長は「外交公館に対する国際礼譲のため、日本総領事館前に設置するのは不可能」と説明。通行に不便をもたらし、安全上の問題もある状態で像を放置しておくことができないため、保管場所が決まるまで歴史館で一時的に保管する方針を伝えた。

 市民団体側は「市民の募金で作った像を政府と地方自治体が勝手に奪い、一方的に動かした」とし、「日本総領事館前に設置する計画に変化はない」と主張した。 

 歴史館に移された像は強制撤去にかかった費用を支払えば、所有者である市民団体側に戻される。東区は市民団体側に110万ウォン(約11万円)を請求している。

 市民団体側が像を引き取り、再び日本総領事館前に設置しようとすれば、同じことが繰り返される可能性が高い。

 政府側は市民団体に対し、引き続き歴史館などへの像の設置を促すものとみられるが、立場の違いから問題が長期化することが予想され、成り行きが注目される。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/pgm/9810000000.html?cid=AJP20180531004900882

日大フェニックスのラフプレー問題:外部で確定した「結論」、日大内部の「課題」

なお現在進行形の事案ですが、ここまでの経緯を備忘のために並べて記録しておきます。

日大選手が声明文「指示に盲目的に従い」/原文まま
[2018年5月29日17時25分]

 日本大アメリカンフットボール部の選手による悪質な反則行為で関西学院大の選手が負傷した問題で、日大の選手が29日、声明文を発表した。

 全文は以下の通り。

 本年5月6日に行われました関西学院大学アメリカンフットボール部と私たち日本大学アメリカンフットボール部の第51回定期戦での私たちのチームメイトの反則行為について、ケガを負ったQBの選手とご家族の皆様にお見舞いを申し上げるとともに、関西学院大学アメリカンフットボール部関係者の皆様、関東学生アメリカンフットボール連盟その他の関係者の皆様に、多大なご迷惑とご心労をおかけしてしまったことを、私たち日本大学アメリカンフットボール部選手一同、心よりお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。また、私たちの行為によりアメリカンフットボールという競技そのものへの信頼が損なわれかねない状況に至ってしまったことについて、アメリカンフットボールを愛する全ての皆様、そして社会の皆様に深くお詫び申し上げます。

 今回の件が起こってから、私たちは、どうしてこのようなことになってしまったのか皆で悩みながら何度も話し合ってきましたが、まだ明確な答えが見つけられたわけではなく、これからも話し合いは続けていきたいと思います。また、これから捜査機関による捜査や大学が設置する第三者委員会の調査が行われるようですので、私たちも全面的に協力して、その結果も待ちたいと思います。なお、それらの捜査・調査に際しては、関係者の皆様にも、私たちが信じているチームメイトのように、誠実にありのまま全てをお話しして、その責任をしっかり受け止めて頂きたいと思っています。

 ただ、少なくとも、私たちは、私たちの大切な仲間であるチームメイトがとても追い詰められた状態になっていたにもかかわらず、手助けすることができなかった私たちの責任はとても重いと考えています。これまで、私たちは、監督やコーチに頼りきりになり、その指示に盲目的に従ってきてしまいました。それがチームの勝利のために必要なことと深く考えることも無く信じきっていました。また、監督・コーチとの間や選手間のコミュニケーションも十分ではありませんでした。そのような私たちのふがいない姿勢が、今回の事態を招いてしまった一因であろうと深く反省しています。

 私たちは、日本大学アメリカンフットボール部全体が生まれ変わる必要があることを自覚しています。今後、具体的に何をしていかなければならないかについては、これから選手一同とことん話し合って決めていきたいと思います。ただし、絶対に必要だと今思っていることは、対戦相手やアメリカンフットボールに関わる全ての人々に対する尊敬の念を忘れないこと、真の意味でのスポーツマンシップを理解して実践すること、グラウンドではもちろんのこと、日常生活の中でも恥ずかしくない責任ある行動を心がけるなど常にフェアプレイ精神を持ち続けることを全員が徹底することです。そのために何をしていく必要があるのか、皆様にご指導頂きながら、選手一人ひとりが自分自身に向き合って考え抜くとともに、チーム全体でよく話し合っていきたいと思います。

 そして、いつか、私たち日本大学アメリカンフットボール部が、部の指導体制も含め生まれ変わったと皆様に認めていただいた時には、私たちが心から愛するアメリカンフットボールを他のチームの仲間たちとともにプレーできる機会を、お許しいただければ有難いと思っています。また、そのときには、もし可能であれば、私たちのチームメイトにも再びチームに戻ってきてもらい、一緒にプレーできればと願っています。

 私たち選手一同の今の思いは以上のとおりです。私たちは、今回の件の深い反省のもと、真剣に、謙虚に、一丸となってチーム改革を実行していく所存ですので、どうかご指導のほど、よろしくお願い致します。

平成30年5月29日

日本大学アメリカンフットボール部選手一同

https://www.nikkansports.com/sports/news/201805290000560.html

関東学生連盟は日大・内田前監督の供述を虚偽と認定
[2018年5月29日22時53分]

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経過報告をする関東学連の森本専務理事(左)。右へ柿沢理事長、寺田幹事(撮影・丹羽敏通)

 日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題を受け29日、関東学生連盟が緊急理事会を開催し、日大アメフト部関係者の処分を決めた。

 内田正人前監督と井上奨(つとむ)コーチは最も重い除名処分。反則行為を行った宮川泰介選手と日大アメフト部自体は18年度シーズン終了まで公式試合の出場資格停止処分となった。森琢コーチは資格はく奪処分が科された。

 関東学生連盟は緊急理事会の後に会見を行い、この件についておわびするとともに、この処分にいたる連盟の規律委員会の調査について委員長を務める森本啓司専務理事(48)が説明した。宮川選手は22日の会見で悪質な反則を内田前監督、井上コーチによる指示と供述したが、翌23日には両者が会見で否認。調査を行った関東学生連盟の規律委員会は内田前監督による「(悪質行為を)見ていなかった」という内田氏の供述は虚偽であると認定。「QBをつぶせ」にこめられた意図も、相手選手をけがをさせる意味だったと認めた。

 規律委員会は9日に発足。日大関係者、当該選手、関学の関係者、審判、当日の試合会場で目撃した人ら20名にヒアリングを実施。また、当該試合の動画、独自ルートで入手した音声データなども参考に28日まで調査を行った。

https://www.nikkansports.com/sports/news/201805290000870.html

www.youtube.com

関東学連の裁定に対して、日本大学側は異議を唱えることなく受け入れる方針のようです。ま、ここまで来て監督コーチの言い分を正当化して強弁することは難しいでしょうからね。外部的には。

日大アメフト部「連盟の裁定重く受け止め」原文まま
[2018年5月29日21時49分]

 日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題を受け29日、関東学生連盟が緊急理事会を開催し、日大アメフト部関係者の処分を決めた。

 内田正人前監督と井上奨(つとむ)コーチは最も重い除名処分。反則行為を行った宮川泰介選手と日大アメフト部自体は18年度シーズン終了まで公式試合の出場資格停止処分となった。森琢コーチは資格はく奪処分が科された。

 裁定を受けて日大アメリカンフットボール部はコメントを発表した。以下の通り(原文まま)。

   ◇   ◇   ◇

◎関東学生アメリカンフットボール連盟の裁定を受けて

 平成30年5月6日に行われました関西学院大学アメリカンフットボール部との定期戦において発生いたしました弊部選手の反則行為について、改めて、負傷されました関西学院大学アメリカンフットボール部選手へ謝罪させていただくとともに、心よりお見舞い申し上げます。また、関西学院大学アメリカンフットボール部の関係者の皆様、関東学生アメリカンフットボール連盟加盟各校関係者の皆様、ひいてはアメリカンフットボール界全体に大変なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

 弊部といたしましては、本日受領いたしました、関東学生アメリカンフットボール連盟のご裁定を重く受け止め、真摯に対応させていただきたく存じます。今後、今回の事案の反省のもとに、早急に具体的な改善策を策定、実行し、二度とこのような事案が起こらないよう不退転の覚悟ですすめて参りたいと存じます。

 また、弊部当該選手の一日も早い復帰並びにチーム活動の再開をお許しいただけるように、部を一新して、誠心誠意努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

平成30年5月29日

            日本大学保健体育審議会アメリカンフットボール

                           部長 加藤直人

https://www.nikkansports.com/sports/news/201805290000803.html

日大大塚学長が声明/関東学連からの厳罰受け 原文
[2018年5月30日18時59分]

日本大学の今後に向けて

 本学の教学責任者として、あらためて被害選手及び保護者並びに関西学院大学アメリカンフットボール部の関係者の皆様に、深くお詫び申し上げます。

 5月29日及び30日、関東学生アメリカンフットボール連盟から正式に裁定を受領いたしました。前監督やコーチの処分、また当該選手やチームに対しては2018年シーズン終了までの「出場資格停止」という教育的な判断をいただきました。

 本学アメリカンフットボール部選手一同の声明文にあるとおり、選手たちはこれまで指導者へ依存してきた事実を反省し、ことの責任を重く受け止めるとともに、「部の指導体制も含め生まれ変わったと皆さまに認めていただいた時には、私たちが心から愛するアメリカンフットボールを他のチームの仲間とともにプレーできる機会を、お許しいただければ」としております。

 本学としましては、同連盟の裁定を真摯に受け止め、本学アメリカンフットボール部選手たちの気持ちを無にしないよう、誠実に対応いたします。また、本学学生である当該選手が今後の学生生活を充実したものにできるよう支援いたします。

 あらためて本学の教学責任者として、アメリカンフットボール部のみならず、本学運動部組織のあり方とこのような事案の再発防止に向けて、早急に本学全体の問題として取り組んでまいります。

 学内の教職員はもとより、大学の主役である学生のほか、関係するすべての方々とともに日本大学の未来を創っていけるよう改革を実行してまいります。

平成30年5月30日

日本大学学長

大塚吉兵衛

https://www.nikkansports.com/sports/news/201805300000630.html

問題は、外部からの影響力が届きにくい日大内部の動きです。関東学連としては、内田前監督の影響力が残る形でのフェニックスの復帰はあり得ないでしょう。内田氏は日大の常務理事なわけで、アメリカンフットボール部という組織の改革だけで解決できることではありません。彼の除名処分に実質的な意味を持たせるためには、大学本部そのものに手を付ける必要があります。

今のところ教職員組合の要求は出ていますが、組合と大学本部とは労使交渉を行う関係ですから、その要求が実現される保証はありません。この件がどうなっていくか、先行きはまだ見えてきていません。

日大教職員組合が理事長、内田氏ら辞任要求書を提出
[2018年5月31日19時55分]

 日大アメリカンフットボール部の悪質な反則問題で、日大教職員組合は31日夕方、内田正人前監督の常務理事などの全ての役職と、田中英寿理事長、大塚吉兵衛学長の辞任を求める要求書を田中理事長宛てで日大本部に提出した。趣旨に賛同する教職員の署名も集め始めた。

 教職員組合の菊地香委員長(生物資源科学部准教授)は「このままでは日大の教育、卒業生の誇りが失われるとの観点から、このような行動に至った」と要求書提出の理由を語った。

 大学トップである田中理事長の辞任を求めた経緯を要求書では「ハラスメントの温床にもなる上意下達の権威主義的な体質、権限・権力が1点に集中するピラミッド型の組織構造のあり方、といった日本大学が抱える問題に論点がシフトしている」と指摘。

 吉原令子副委員長(商学部教授)は「トップダウンで何もかも降りて来る」と話し、「教員室で多くの先生が『今回の問題、対応はまずい』と話していた。(日大の体質を)本当に変えないといけないと思っている先生方がたくさんいる」と切に語った。

 教学の現場を知らない人材が理事長、常務理事を務めていることで、現場とはかけ離れた体制になっていることも問題視した。

 3人の辞任の他に、内田氏以外の全4人の常務理事にも辞任を求めた。その理由について山本篤民書記長(商学部准教授)は「この間、謝罪、説明の不手際があった。(幹部を)一新しないと、日大のイメージも刷新しない」と説明した。

 要求書提出と同時に賛同署名も開始。組合員は約250人だが、署名募集の対象は日大、付属校全体の教職員に向けた。報復人事を恐れる教職員に配慮し、無記名賛同も許可した。菊地委員長は「100人以上は集めたい」とし、吉原副委員長は「集まらなかった場合のことは考えない。この問題を受けて、教員が変わらなかったらおかしいですよね」と語気を強めた。

 組織改革も要求した。職員採用において保健体育審議会出身者の優遇など、不透明な仕組みを改めること、同審議会下の運動部の監督、部長を常務理事・理事に登用することや、兼任を禁止することなどを求めた。

 田中理事長の辞任も含めた実行期限を1カ月後の6月30日と定めた。菊地委員長はこうも言った。「首を替えただけで、現幹部と同じ考え方の人が(常務理事などに)就任しては、報復人事も考えられる」とし、徹底した刷新を求めた。期限までに要求が実行されなかった場合、ストライキの可能性はあるか問われると「それも考えたいのは山々だが、ストライキをすれば不利益を被るのは学生。それはできない」と述べた。

 要求書には、内田前監督・井上コーチの会見、大塚学長の会見など一連の対応で「学生を守ることが出来ない、自分たちの保身や組織防衛のためには学生を平気で切り捨ててしまう大学という『負の烙印(らくいん)』が世間から押されてしまった」と厳しく指摘し、日大の信頼が失墜している現状を嘆いた。

https://www.nikkansports.com/sports/news/201805310000528.html

京都学園大学の校名変更:「京都先端科学大学」へ

その新校名、地下鉄の広告などで目にしてはいたんですけど、「科学の先端を行く大学」という意味のキャッチコピーかと思ってましたよ。マジで来年度からその校名になるんですね*1

校名変更のお知らせ(2019年4月より) | 京都学園大学
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京都学園大学の理事長に就任した日本電産の永守さんの意向が強く反映しているのは間違いないでしょうし、大学側もそうした動きは受け入れることを前提にしているでしょうから、外野がとやかく言うことではありませんね。

京都先端科学大に名称変更へ 学園大、入学式に高木菜那選手

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学校法人京都学園の理事長に就任後初となる入学式で校名変更を発表する永守氏(1日午前11時25分、亀岡市京都学園大

 京都学園大を運営する学校法人京都学園京都市右京区)の理事長に先月就任した永守重信氏(73)=日本電産会長兼社長=が1日、京都府亀岡市の同学園大キャンパスで開かれた入学式で、2019年4月から「京都先端科学大学」と大学名を変更すると公表した。同日付で文科省から認可されたことも明らかにした。永守理事長は「社会で即戦力になるよう、大きく変革するこの大学で懸命に学んでほしい」と新入生を励ました。

 入学式には、新入生と保護者計1500人が出席。永守氏は「変革する社会に応じて京都学園大を変える。多くの企業が求める人材に育つよう、日本電産の国内外拠点でインターンシップ受け入れなど教育内容を充実させる」と述べた。

 その後の会見で、永守氏は、「教育内容や学校経営でも最先端を目指す思いを込めた」と説明。「偏差値重視ではなく、東京大、京都大に次ぐ世界大学ランキングを目指す」と強調した。

 入学式では、平昌冬季五輪で二つの金メダルを獲得したスピードスケート女子の高木菜那選手(25)=日本電産サンキョー所属=がサプライズで登壇し、会場を沸かせた。

【 2018年04月01日 22時20分 】

http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20180401000122

京都学園大、校名を変更
2018/5/30付 日本経済新聞 朝刊

 京都学園大学は2019年4月、大学名を京都先端科学大学に変更する。20年4月には工学部を新設する構想もある。工学部は電気自動車(EV)やドローン(小型無人機)の普及をにらみ、大学でも専門家が少ないモーター関連技術などを重点的に教育する。校舎は太秦キャンパス(京都市)に置き、実験設備などは亀岡キャンパス(京都府亀岡市)に整備する。EVのテストコースやドローンの実験場を設ける構想もある。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3110259029052018TCN000/

略称・愛称はどうなるんですかね。「先端大」?

どうでもいいことですが、奈良先端科学技術大学院大学立命館大学の先端総合学術研究科と同じく「先っちょ」と呼んでしまいそうな気もします。個人的には。

ただ、それよりも何よりも気になるのは、太秦そのの扱いですよ。「京都学大学」だからこその「その」ですからね。

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悪いことは言いません。ここで対応間違えると、火傷しますよ。経験則から言って、こういうキャラクターの扱いは、現実の学生の扱いに通じるものがありますから。

新キャラで太秦一族に「太秦サキ」を加えるという手もありますが、この世界には「松賀咲」がすでにいるというのが、ちょっと悩ましいところです。

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*1:京都学園には中学・高校もありますが、現在こちらは学校法人として大学から分離しています。なので、今のところ直接の影響はないようです。京都学園高校から京都学園大学の推薦枠は確保されているみたいですけど、進学校化を目指した独立志向を感じます。

小樽商科大・北見工業大・帯広畜産大の経営統合話

んーまあ、これだけでは是も非もない話で、やりたければどうぞ、という感じです。管理部門の経費削減と統合によるスケールメリットの恩恵を享受できるのであれば、それはそれで悪い話ではありません。

さすがにキャンパス統合にまで踏み切ることはないでしょうし、こんだけ離れた3キャンパスを抱えてどう効率化するのかできるのか、部外者としてはとりあえず見守りたいと思います。

3国立大学、経営統合へ…小樽・帯広・北見
2018年05月30日 09時07分

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 小樽商科大学小樽市)と帯広畜産大学帯広市)、北見工業大学北見市)は29日、3大学を運営する国立大学法人「北海道連合大学機構」(仮称)を2022年4月に創設すると発表した。

 少子化で大学の経営環境が厳しさを増す中、3大学法人を統合し、効率化を進める狙い。大学の名称に変更はないという。

 和田健夫・小樽商大学長、奥田潔・帯畜大学長、鈴木聡一郎・北見工大学長が同日、札幌市内で経営改革の推進に関する合意書を締結した。合意書では、少子化が進む中、北海道経済・産業の課題解決と発展に貢献するため、商、農、工の「実学」を担う3大学の経営改革を推進するとしている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180530-OYT1T50023.html

北海道)道内国立3大学、経営統合へ 課題は「距離」
片山健志2018年5月30日03時00分

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経営統合を掲げた合意書を締結し、握手する(左から)和田健夫・小樽商科大、奥田潔・帯広畜産大、鈴木聡一郎・北見工業大の各学長=29日、札幌市中央区

 小樽商科、帯広畜産、北見工業の国立3大学が29日、4年後の経営統合に向けて動き出した。道内の18歳人口の減少が全国平均を上回るペースで進む中、経営業務を一元化することによって生み出した予算で、教育や研究を強化し、生き残りを図る戦略だ。

 小樽商科大の和田健夫、帯広畜産大の奥田潔、北見工業大の鈴木聡一郎の3学長はこの日、2022年4月の経営統合を目標とすることを盛り込んだ経営改革推進に関する合意を締結した。合意書には、教員人事配置などで3大学の自主性・自律性を確保することや、専門分野の成果、知見を融合する連携事業を進めることも挙げている。22年4月には3法人を統合した国立大学法人「北海道連合大学機構」(仮称)を帯広市に創設する計画だ。

 2年前から、小樽商科大を中心に3大学で文理融合型連携事業を進めていたことが発端となり、今年4月以降に集中的に話し合って合意にこぎ着けた。経営統合には、道内の他の国立大も参加できるよう、開かれた仕組みとする考えだ。

 記者会見では、冬季スポーツのアスリートを支援する機能性食品の開発(北見工大と帯広畜産大)、国産和牛の海外展開可能性の市場調査(小樽商科大と帯広畜産大)など、考えられる事例を紹介。帯広畜産大の奥田学長は「小樽商科大の力を借り、帯広や北見からMBA(経営学修士)ホルダーらビジネス感覚を持つ人材を出せるようになる。3大学の特色を背景に、学生が入学した大学以外でも学ぶことができる可能性もある」と期待を込めた。

 北見工業大の鈴木学長も「周囲との協働で成果を上げる人材がエンジニアに求められる今、単独でやる以上の教育ができるのでは。教育、研究両面で大きな期待感がある」と話した。

 一方、小樽商科大の和田学長は「子どもが減り、運営費交付金もどうなるかわからない。経営業務を一元化することで経費を減らし資源を節約することが統合を目指す一つの目的だ」と述べた。統合に向け、「一番のハードルは距離。共同研究は定期的に集まればいいが、教育をどうするか」とした。従来の遠隔授業のほか、教員、学生が双方向でやりとりできるシステムの開発も検討課題となる。(片山健志)

https://digital.asahi.com/articles/ASL5Y6G0FL5YIIPE025.html

とりあえず、仮に大学統合まで進むのであれば、北海道連合大学(仮)側の事情を斟酌して、応援団対面式は北見・帯広でも開催されるべきでしょう。

www.youtube.com

otaru-journal.com

応援団対面式 北大と小樽商大、103回目の応援合戦
毎日新聞 2017年7月2日 19時15分(最終更新 7月2日 19時23分)

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北海道大と小樽商大の応援団による対面式で応戦状を読み上げる小樽商大応援団長の佐藤七海さん=北海道小樽市で2017年7月2日午後0時41分、竹内幹撮影

 北海道大と小樽商大の応援団による「対面式」が2日、北海道小樽市の商店街で開かれた。部員不足で中断があったものの103回目を迎え、伝統的な応援合戦として親しまれている。

 両校の部員がにらみ合い、互いに校歌や演舞を披露。やじが飛び交う中、高げたをはいた両団長が挑戦状・応戦状を声をからしながら読み上げた。最後にエールを交換すると観客から大きな拍手が送られた。

 女性では2人目となる小樽商大応援団長、佐藤七海さん(19)=2年=は「品のある、美しい応援ができた」と大役をこなし、ほっとした表情を見せた。【竹内幹】

https://mainichi.jp/articles/20170703/k00/00m/040/051000c

済州航空の清州‐関空便は、関空‐グアム便とセットだった。

あ、そやったんですね。

blue-black-osaka.hatenablog.com

まあ、大阪人としては、関空‐グアム便は単体で普通に利用できます。てか、こっちの便は韓国人より大阪人の方が使い勝手よくないですか?

個人的には、グアムに行く用事はたぶんないと思いますけど。

韓国・チェジュ航空が清州―大阪線7月就航 乗り継ぎでグアムまで
2018/05/29 14:37

【ソウル聯合ニュース】韓国の格安航空会社(LCC)、チェジュ航空は29日、韓国中部・清州―大阪線と大阪―グアム線を7月21日に新規就航すると発表した。いずれも1日1往復の予定で、清州を出発して大阪で乗り継ぎ、グアムに行くことができる運航スケジュールとなる。

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清州―大阪線が新規就航する(チェジュ航空提供)=(聯合ニュース

 清州―大阪線は午前7時に忠清北道・清州空港を出発、8時40分に関西空港に到着。関西空港出発は午後7時20分で、9時に清州空港に到着する。

 大阪―グアム線は往路が午前10時10分に関西空港を出発、復路は午後6時20分に関西空港に到着予定。

 チェジュ航空は清州―大阪線の新規就航を記念し、6月3日まで同路線の特価航空券をホームページとアプリで販売する。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2018/05/29/0200000000AJP20180529002100882.HTML

제주항공 '청주∼오사카∼괌' 노선 7월 신규 취항
송고시간 | 2018/05/29 11:15

(서울=연합뉴스) 김동규 기자 = 제주항공[089590]은 7월 21일 청주∼일본 오사카, 오사카∼괌 노선에 신규 취항한다고 29일 밝혔다.

매일 운항 예정인 청주∼오사카 노선은 청주공항에서 오전 7시 출발해 오전 8시 40분 오사카 간사이공항에 도착하는 일정이다. 귀국편은 오후 7시 20분 오사카에서 출발해 오후 9시 청주에 도착한다.

오사카∼괌 노선은 매일 오전 10시 10분 오사카를 떠나 괌에 현지시간 오후 2시 40분 도착하는 일정이다. 귀항편은 매일 오후 3시 40분 괌에서 출발해 오후 6시 20분 도착한다.

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제주항공은 두 노선을 결합하면 청주∼괌 항공편 이용이 가능하다고 설명했다.

청주에서 오사카를 거쳐 괌으로 여행할 경우 간사이공항에서 환승 절차를 거쳐야 한다.

제주항공은 청주∼오사카 노선 신규 취항을 기념해 다음달 3일까지 특가 항공권 행사를 한다. 홈페이지·앱(App)을 통해 7월 21일∼10월 27일 이용 항공권을 최저 5만원(유류할증료·공항시설사용료 등 포함)부터 판매한다.

제주항공 관계자는 "청주∼오사카 노선 취항으로 대전과 충청권, 경기 남부지역 여행자의 오사카 여행 선택권이 늘어날 것으로 기대된다"며 "오사카를 경유하는 괌 노선도 인천공항 이동시간을 고려하면 경쟁력이 있다"고 말했다.

2018/05/29 11:15 송고

http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2018/05/29/0200000000AKR20180529076300003.HTML

キリンラーメン問題:ここでアサヒビールが「差を見せつける」ために

へー。天下の大企業・キリンビールとの商標争いで、愛知・西三河の製粉会社がこんなこと募集する状況になってるんですか。1965年以来の伝統を持つ商品名なのに。


2018年5月29日 09時12分
キリンラーメン」名称変更へ 西三河ソウルフード

 愛知県の西三河地方のご当地即席めんとして愛される「キリンラーメン」の名前が消えることになった。製造する愛知県碧南市小笠原製粉が、商品名を変えることを決めた。

 ホームページで「キリンラーメンシリーズ名称変更のお知らせ」として紹介。「諸般の事情により、名称を変更せざるを得なくなった」と説明している。説明では触れていないが、同社と大手ビールメーカーの間には、商標権を巡る争いがあったとされる。

 小笠原製粉は1907(明治40)年に創業。65(昭和40)年にキリンラーメンを発売した。大手との競争激化で一時は製造を中止していたが、2010年に復活。地元の「ソウルフード」として親しまれ、近年は全国にファンがいる。

 「キリン」の名前には、「(首の長いキリンのように)末永く、親しみやすい商品」になればとの願いを込めたという。同社は新しい商品名を募っている。

中日新聞

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名称が変更される「キリンラーメン

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018052990091051.html

小笠原製粉キリンラーメン」変更へ 新名称を募集
毎日新聞2018年5月28日 20時51分(最終更新 5月29日 08時25分)

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レトロなパッケージが特徴的なキリンラーメン小笠原製粉提供)

 愛知県三河地方のご当地ラーメン「キリンラーメン」を販売する小笠原製粉(同県碧南市)は28日、商品名を変更し、新たな名称を募集すると発表した。約50年間親しまれてきた名称がなくなることを受け、同社には「寂しい」と惜しむ声が多く寄せられている。新名称の商品は10月ごろに発売予定。

 同社は名称変更の理由を「大人の事情」としているが、キリンラーメンを巡っては、飲料大手「キリン」と商標権を巡りトラブルになっていた。こうした背景から名称変更を決めたとみられる。

 即席ラーメンがまだ珍しかった1965年に発売され、「キリンの長い首のように末永く愛される商品に」との願いを込めて名付けられた。75年には年間130万食を販売したが、大手メーカーとの競争激化で98年に販売中止に。復活を望む声が後を絶たず2003年に三河地域限定で復活。完売が相次ぎ、10年に完全復活させた。現在は47都道府県で販売している。

 同社の小笠原充勇専務は「商品を愛してくださる皆さんと一緒に新たな門出を迎えたい。食卓が楽しくなる名称をお待ちしています」と話している。応募は特設サイト(http://kirinramen.jp/campaign)へ。6月17日まで。【斎川瞳】

https://mainichi.jp/articles/20180529/k00/00m/040/111000c

キリンビールが何を考えているのかは知りませんが、ここはアサヒビールにチャンス到来です。

今こそ、Superグループとの間で商標権の問題を解決し、キリンビールとの「企業としての器の差」を見せつけて、国内外でシームレスな「Superdry=極度乾燥」世界戦略を展開するのです!

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blue-black-osaka.hatenablog.com
Superdry極度乾燥しなさい | スーパードライ 通販 日本未入荷【I.T.SHOP】

いやホンマ、悪いことは言いませんから。提携したほうが絶対ブラスですって。

marieyanamoto.blog.jp

日本野生猫もおススメします。

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ameblo.jp

関西空港から清州空港へ飛ぶ韓国LCC便

おお、済州航空関空‐清州便、毎日運航なのは悪くないですね。日本からの利用を考えると、フライトの時間帯が若干アレですし、「ソウルや釜山など主要都市にアクセス便利」という売り文句にはあまり同意できませんが。

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www.konest.com

大田方面に出るのが便利なら、物好き新し物好きな性根のことは措くとしても、使ってみる価値がないわけではないです。

LCC済州航空が韓国・清州に就航、関空発着で毎日運航、ソウルや釜山など主要都市にアクセス便利な就航地
2018年5月22日

f:id:bluetears_osaka:20151130094603j:plain:right韓国のLCC済州(チェジュ)航空は、関空/清州(チョンジュ)線を開設し、2018年7月21日から運航を開始する。

清州は、ソウルや広州、釜山、江原道など、韓国の主要都市へ、鉄道や高速道路で100分以内にアクセスできる韓国の中心地。国立清州博物館や清州百済遺物展示館など、歴史と文化、芸術が楽しめる観光地でもある。

運航頻度は1日1便。これにより、済州航空は大阪/韓国間で、ソウル仁川、ソウル金浦、釜山、務安とあわせ、韓国内5都市に週78便を運航することになる。関空/清州線のスケジュールは以下の通り。

済州航空 関空/清州線スケジュール 2018年7月21日~

関空 19:20発/清州 21:00着(毎日)
清州 07:00発/関空 08:40着(毎日)

https://www.travelvoice.jp/20180522-111377

ただ、「関西空港から清州空港への就航」ってニュース、これ以前にもどっかで見た気がしたのですが、探ってみるとイースター航空でした。3月末の報道ですね。

LCCイースター航空 清州―大阪線就航
入力 : 2018-03-28 10:29:30 修正 : 2018-03-28 10:29:30

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韓国のLCC=格安航空会社のイースター航空が、中部の忠清北道(チュンチョンブクド)清州(チョンジュ)と大阪を結ぶ定期便を新たに就航することになりました。

イースター航空は27日、清州国際空港で清州―大阪線の就航式を行いました。

清州―大阪線は、 火曜、木曜、土曜日の週3往復で運航します。

イースター航空は2009年、国内線の清州―済州線を初めて就航して以降、清州空港を中心に地方空港活性化に努めています。

ことし下半期からは、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備をめぐる中国との対立で中断していた瀋陽、寧波、大連、ハルビン、上海と韓国をそれぞれ結ぶ5つの路線の運航も再開する予定です。

http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_Dm_detail.htm?No=67398

ソウルから行くのも釜山から行くのもそれなりに面倒なエリアへのアクセスが便利になれば、こちらとしては助かります。はい。

日大フェニックスのラフプレー問題:関西学院大学の再会見で出された「結論」

どうやら、ここまで来て、日大に相対する側としての「結論」が出たと言えそうです。

「話にならん。」

日大との交渉、また日大当局による真相究明には、もはや何も期待できない。時間の無駄でしかない。

また、信頼関係を結べない以上、対戦相手として認めることもできない。関西学院としては「定期戦の中止」という話になりますが、このやり取りを他大学も注視しているわけで、そちらもタダで済むわけがありません。

日大再回答は「多くの矛盾が存在」 関学大が会見で表明
2018年5月26日15時52分

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会見に臨む関西学院大の鳥内秀晃監督(右)と小野宏ディレクター=2018年5月26日午後3時27分、兵庫県西宮市、細川卓撮影

 アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦(6日、東京)で日大の守備選手が関学大の選手に悪質なタックルをして負傷させた問題で、関学大は26日午後、会見を開き、日大から受け取った2度目の回答書や自身の指示を否定した内田正人前監督らの会見についての見解を表明した。日大守備選手へのヒアリングを行っていないことなどから、「再回答書の内容には多くの矛盾が存在し、真実とは到底認識できない」と断じた。また日大との定期戦は、「十分な信頼関係を取り戻すまで中止する」とした。

 兵庫県西宮市のキャンパスでの会見には鳥内秀晃監督、小野宏(ひろむ)ディレクターが出席した。日大の当該選手が謝罪に来た際、弁護士は同席せず、自ら手書きのメモをもとに経過を話していたことを明かした上で、「その内容は(守備選手本人による22日の)会見と内容はほぼ同じであり、一貫性も高く、極めて信憑(しんぴょう)性が高いと考えられる。内田監督、井上(奨=つとむ)コーチの(23日の)会見での発言は、これを否定するのに十分な根拠があるとは思えない」との見方を示した。

 日大は再回答書のなかでも、「指導と指導を受ける側の認識の乖離(かいり)」に言及。この点には、「乖離があったのなら部として本人にヒアリングをして乖離の理由を確認するのが当然なのに、なされていないのは極めて不可解」と強い疑問を呈した。

 井上コーチによる「1プレー目でクオーターバック(QB)を潰してこい」との発言についても、「『相手を潰せ』『関学を潰せ』は『勝て』と同義と理解し得るが、『QBを潰せ』『QBを壊せ』という表現には結果として負傷させるという明確な目的が示されていると考えるのが自然。まして1プレー目でと条件を絞り込んでいる。指導者の指示と選手の受け止め方は整合していたと考えるのが合理的」とした。

 22日に当該守備選手が、翌23日に内田前監督と井上コーチが行った会見の印象を問われ、鳥内監督は「選手は勇気をもって一人でああいう会見をした。誠実に話したと思う」と語った。一方、前監督らについては「本当の責任をあいまいにしている。謝罪に来られた時に内田監督は『この件は私の責任』と言っていた。本当に自分の責任と考えているなら発言内容は変わっていたのでは。井上コーチは内田監督のことを気にしながらで、思っていることを言えているのかなと感じた」と話した。

 日大の2度目の回答書は加藤直人部長名。「今回の反則行為の原因は、現状では、指導と指導を受ける側の認識の乖離(かいり)と考えております」、「監督、コーチらと現場の選手の意識の差が、今回の問題の本質と認識」などと、前回の回答書と同じ趣旨の説明をしている。また、「厳しい練習や叱責(しっせき)などで弊部選手を追い込んだ精神状態にし、それによって弊部選手が(相手にけがをさせろと)思い込んでしまったことが、反則行為の原因」とした。

 内田前監督、井上コーチらの指示については「直接、反則行為を促す発言をしたという事実は確認されていません」「(『つぶせ』という発言は)、反則を容認するものではなく、実際に犯罪としての傷害を指示する意図の発言ではありません」などと否定した。

 「関学のQBを壊せば、秋の試合でこっちの得だろう」という趣旨の井上コーチの発言について、同コーチは発言自体を否定したといい、「他の部員でも聞いた者がおらず、確認が得られなかった」と説明した。

 関学大はこの会見で日大の当該選手と家族に対して、「可能な限り支援の可能性を模索していく」ともした。小野ディレクターは、「当該選手はヒアリングを受けておらず、孤立している。自分の主張と、監督、コーチと齟齬(そご)があり、その中で困っているのであれば支援したい」と話した。

 問題のプレーは両校の51回目の定期戦で起き、関学大は日大に見解などを求める抗議文を送った。「指導者による指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きていたことが問題の本質」などと説明した最初の回答書について関学大は17日の会見で、「疑念が解消出来ず、誠意ある回答とは判断しかねる」と表明していた。日大は最初の回答書のなかで、事実の把握や当該プレーに至った経緯については確認中のため再回答すると伝えており、関学大に24日に2度目の回答書が届いた。

 アメリカンフットボールの悪質タックル問題で、日大が関学大に提出した再回答書の主な内容は次の通り。

 ・試合直後の内田正人監督(当時)の発言は、規則に違反してもよいと意図するものではなく、改めて撤回

・「つぶせ」は慣例的に過去から使い続けた表現。反則を容認するものではなく、傷害を意図するものでもない

・「関学のQBを壊せば、秋の試合に出られなかったら、こっちの得だろう」という発言については、井上奨コーチは否定。他の部員も聞いておらず、確認できない

・今回の問題の背景は、激しい練習が重なったためのチームの金属疲労。その上で、監督らと現場の選手との間に意識の差が出た

・当該選手から部として聞き取りできていない。部としては、当該選手を追い込んだ精神状態にし、それによって当該選手が思い込んでしまったのが反則行為の原因

悪質タックル問題の経緯
5月6日 日大―関学大の定期戦で重大な反則行為

 22日 日大選手が記者会見

     「反則行為を指示された」

 23日 日大前監督・コーチが記者会見

     「反則行為の指示を否定」

 24日 日大が関学大に調査結果の回答書を提出 25日 日大学長が記者会見

     大学として初めて謝罪

 26日 関学大が記者会見

     「反則をした選手の話に信憑(しんぴょう)性がある」

https://digital.asahi.com/articles/ASL5V4TCQL5VPTQP00Q.html

「監督と選手に乖離」日大の再回答書全文
2018年5月26日16時47分

 アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦(6日、東京)で日大の守備選手が関学大の選手に悪質なタックルをして負傷させた問題で、日大が関学大に提出した再回答書は次の通り。

 第51回定期戦における弊部選手による反則行為に係る貴部からの申し入れ等に対する回答について

 平成30年5月6日に行われました貴部との定期戦において発生した弊部選手の反則行為について、改めて、負傷されました貴部選手へ謝罪し、お見舞い申し上げます。一日も早い回復を切にお祈り申し上げます。また、ご迷惑をおかけしました貴部関係者の皆様に深くお詫(わ)び申し上げます。

 貴部より平成30年5月10日付けで送付いただきました申し入れに係る、弊部確認作業等のためご猶予いただきました項目及び5月17日付け文書で御指摘のありました項目について、以下のとおり回答いたします。

 なお、弊部選手につきましては、部として事実の聞き取りが出来ておらず、メディアにて報道されました記者会見の情報を参考に、記載させていただいておりますことを申し添えます。

 1 貴部との定期戦前半第1攻撃シリーズ1プレー目の弊部選手反則行為に係る弊部見解について

①それまでの指導内容

 弊部では、他の同僚大学アメリカンフットボール部と同様、コーチ制を採っており、監督の意向を受け、コーチが各ポジションリーダーまたは各選手に指示を出し、併せて、各ポジションリーダーは自らが担当するポジションの選手の取りまとめを行っております。

 日常の練習においては、弊部コーチ及び各ポジションリーダーが、選手に反則行為があった場合、その都度当該選手に確認及び指導を行っております。また、弊部選手全員に対しても、場合によってはグラウンドで、通常はミーティング会場において、その行為がなぜ反則であるのか、共通認識を持つことを徹底しております。

②当該プレーに至った経緯

 弊部選手は、日本代表に選ばれるほどの実力者であります。貴部が5月17日付けで作成されました見解にも記載がありますとおり、昨年の甲子園ボウルや今春の試合において、弊部選手はルールの範囲内でプレーをしておりました。弊部選手は、「気持ち」を前面に出すことで、さらに選手として成長できると非常に期待されておりましたが、その「気持ち」が、直前の連休期間中の練習では見られませんでしたため、気持ちを前面に出すようにとの指導を行いました。しかし、メンバーを決める段階ではそこまでのレベルにはなっていないと判断し、当初のメンバーには入れておりませんでした。しかし、試合直前、本人が試合に出たい旨申し出があり、強い「気持ち」があることを確認できたため、急遽(きゅうきょ)メンバーにすることを決めた経緯があります。

③当該プレーに関して弊部が把握する事実

 当日、当該プレーに関し、貴部選手が味方にパスしましたが、その約2秒後、当該弊部選手が貴部選手の背後へ突進し、貴部選手の腰から大腿(だいたい)付近へタックルを行いました。貴部選手は無防備な状態でタックルされ、体がくの字になるほどの状態になり、その後、地面に叩(たた)きつけられました。

 弊部選手はパスを阻止する役割を担っており、貴部OL選手のブロックをかわした後、一目散に下半身のみに目掛け、貴部選手へ突進したものです。通常では見られない長い距離を走り、貴部選手の下半身に向け、タックルを行いました。

④当該プレー後の指導者の対応

 (ルールを逸脱した行為に対する監督・コーチの認識)

 1回目の反則行為直後については、監督はボールの動きに着目していたため、反対方向で行われた反則については現認しておりませんでした。このため、当該選手への対応について、交代の指示や厳しい注意・指導を怠りました。この点に関しては、ルールに基づいた厳しさを求めると記載しながら、指導者として深く反省しております。井上コーチは現認しておりましたが、同コーチは、弊部選手に自信を持たせたいと考え、もう少しプレーさせようとしておりました。なお、2回目の反則行為後、コーチから当該選手に対し、ボール保持者に向かってプレーするよう注意指導・指示を出しております。

 3回目の反則行為により資格没収となった際の対応については、厳しく注意・指導すべきでした。この点につきましても、指導者として深く反省しております。

 当該プレーの深刻さについては、ビデオによって改めて認識した次第です。

 試合直後の弊部監督による発言は、5月15日付けでご提出いたしました回答書記載のとおり、規則に違反してもよいと意図するものではなく、改めて、撤回させていただきます。

⑤試合後の対応

 毎試合後、4年生、出場メンバー及びコーチで試合の反省会を行っております。当該プレーが起こった当日も試合終了後に反省会を行いましたが、特定の反則行為ではなく、全般について確認を行ったため、その時点で実際は謝罪の動きはありませんでした。

 当該試合の翌日には、ディフェンスを担当する選手において、ビデオを用いての反省会を行い、反則行為について確認を行いましたが、この時も負傷された選手への謝罪の動きはありませんでした。

 貴部選手は全治3週間の負傷をされましたが、同選手が後半も出場されていたことで当方の認識が甘くなってしまったところは実際ございます。非常に危険で悪質な行為であったことは間違いなく、その行為を真摯(しんし)に受け止め、プレー直後や試合後に反省し、貴部へ速やかに謝罪にお伺いするべきでした。

 その後、弊部コーチと反則行為を行った選手が貴部へ謝罪にお伺いしましたが、貴部の、正式な回答があってからとのご回答でその場では受けられなかったご対応はもっともでございます。

 その後は、文書のやりとりをさせていただき、弊部としましては、5月10日付けのお申し入れに対する回答を提出しましたが、ご猶予をいただきました項目について、当文書をもって回答させていただいているところです。

⑥監督の発言について

 「監督に『責任はおれが取る』と言われていた」(MBS)、「関係者は反則が内田正人監督の指示だったとも明かした」(日刊スポーツ)、「『試合に出場したかったら、1プレー目で相手のQBを壊してこい』と指示した」(ハドルマガジン)等の報道については、「つぶせ」は、アメフトでは日常的、慣例的に過去からずっと使い続けてきた表現であり、反則を容認するものではなく、実際に犯罪としての傷害を指示する意図の発言ではありません。

 それぞれの発言の真意は、あくまで、思い切ったプレーをした結果の反則は監督が責任を取るということであり、相手選手への傷害を指示したものではありません。

 現在の確認作業では、当該選手に反則行為をうながすような指示や言動は確認できず、また、聴取したアメフト部の他の部員からは、監督が直接部員に指導することはほとんどなく、指示を出すときコーチ又(また)は4年生の幹部に指示して部員に伝えるという方法で行われたということになります。

 今回確認した範囲内では、当該選手が、監督からプレー上の指示を直接受けたことがないということです。直接反則行為を促す発言をしたという事実は確認されておりません。もっとも、日大アメフト部内における監督とコーチ間で、いつ、どのように意思疎通や意思決定が行われているか等について、井上コーチの弊部選手に対する言動が、井上コーチの独断によるものか、監督の指示や合意に基づくものかは、判断がつきかねるところです。

⑦井上コーチの発言とその意図について

 井上コーチが弊部選手に「QBを潰せ」という趣旨の発言をしたことは、井上コーチ自身が認めており、他の部員からの証言もあり、確認されております。

 一方、井上コーチが「関学のQBを壊せば、秋の試合に出られなかったら、こっちの得だろう」と発言した点については、井上コーチは否定しており、確認作業の中においては、他の部員の中でもそのような発言を聞いた者がおらず、確認は得られませんでした。

 井上コーチは、弊部選手を来年4年生のリーダーとして育てるため、同人のおとなしく、自分の感情や意見を表に出さない性格を改めさせ、向上心や闘争心を持たせたいと思い上記発言をしたと述べています。また、弊部では「潰せ」と言う言葉はよく使われており、強いタックルをする等の意味であって、相手選手に怪我(けが)をさせろという意味ではなく、本件においてもそのような趣旨から発したものではないと述べています。他の部員達も、「潰せ」という言葉については、よく使う言葉であり、相手選手に怪我をさせるという意味ではないと述べています。

 井上コーチが上記発言をした趣旨、意図について、井上コーチは、弊部選手が日大豊山高校時代からアメフト部の監督を務め、以後日大入学後も合わせ5年の付き合いで信頼関係があり、同人が来年4年生になる折にアメフト部のリーダーの一人として育てようと、厳しく練習中指導をしていた旨述べていること、井上コーチが弊部選手の一連の反則行為をみて、弊部選手に対し、その後のプレーに先立ち「キャリア(ボールを持っている選手)を狙え」と注意した事実は確認できました。なお、他に井上コーチから同様の指示を受けて反則行為をした部員の存在は確認できませんでした。現状の確認作業においては、井上コーチの指示が、弊部選手をして、相手選手に怪我を負わせることを指示したり、意図したものとまで結論づけることはできないと考えています。

 また、井上コーチは弊部選手に対し、単に「潰せ」と述べるにとどまらず、「アライン(セットする位置)は、どこでもいい」「1プレー目で相手のQBを潰してこい」と具体的な指示を出し、「QBを壊す」ことを試合に出るための条件として挙げるなどしており、これが一般的な声掛けの範囲に留まるものかについて、同僚の選手の証言では、当該選手が井上コーチから本気でQBを潰すような行為を指示されていると思い込んでいたことが窺(うかが)える発言もあり、今回の確認のみで井上コーチの真意を判断することは困難と考えています。

⑧今回の問題の原因について

 (1)まず、背景として、一昨年4位のチームが昨年度学生日本一となるために、かなり厳しい練習を続けてまいりました。今でも、他チームと同様の練習量・質では、関東でも優勝できる程のチームではないと考えています。それを、優勝へと引き上げるための厳しい練習が重なり、チーム内に無理が広がり、いわばチームに金属疲労を起こしている状態であったということが背景にあります。

 (2)その上で、監督、コーチ及び各ポジションリーダーと、現場の選手との間の意識の差が、今回の問題の本質と認識しております。つまり、監督、コーチ及び各ポジションリーダーは、選手が思い切ってプレーすることで、結果として反則を取られても、それを反省することで次に繫(つな)がる、成長できる、との意識で選手を指導しておりました。特に本番である秋季リーグ戦に向け、この時期(春季)の試合はその意識が強くあります。繰り返しになりますが、指導にあたり、「強い掛け声」での「つぶせー」や「壊せー」は日常のことであります。しかし当然ながら、反則を容認するものではなく、実際に犯罪としての傷害を指示する意図の発言ではありません。

 一方、受け取る側の選手について、通常であれば、一年生からの練習試合を通じて、そのような場合、どの程度のタックル、サックを求められているのかは、ゲームの中で理解し合えることであったと思われます。しかしながら、今回は、本当に壊す(怪我をさせる)と受け取り、今回の試合出場の条件として示された「相手を潰せ」を当該選手は「怪我をさせろ」と受け取ってしまったようです。

 今回、試合の直前での先発メンバーに加えるにあたり、「1プレー目で相手のQBを潰してこい」との発言も、同様に「QBをサックしろ」との意味でいたしましたが、当該選手は言葉どおり「QBを潰す=怪我をさせる」と解してしまったようです。当初、先発メンバーから外れており、本人の直訴に対して出場するための条件として言われたことにより通常であれば考えられないような反則行為をやらざるを得ないと思わせてしまうような状況に追い込んでしまったことは、日々の練習における監督コーチと選手のコミュニケーション不足、信頼関係不足から起きたと思われ、深く反省しております。

 なぜ、今回に限って今まで重大な反則行為を行ったことがなかった当該選手がそのような行為に及んだかという点については、以下が貴部の疑問に対する弊部のお答えになると思われます。

 監督、コーチは「つぶせ」「壊してこい」を日常的、慣例的な指示として捉え、選手はなんとしても無理にでも「つぶす」「壊す」ためにタックルに行かなければならないと、いわば強迫的な感覚を持って向かっていったという、いわば決定的な認識の齟齬(そご)がなぜ起こったのかという点です。

 これは、弊部選手が、通常の練習、連休中の集中練習、メンバー決定等の過程を経て精神的にかなり追い詰められていたという点が指摘できると思われます。その上での指示の捉え方に大きな影響を与えたと考えられます。弊部選手は、上記井上コーチの言動を相手選手の身体に損傷を与えるような反則行動を求めていると解釈して、反則行為を行いました。

 その原因については、日頃から相当厳しい練習が重なっていたうえ、5月の連休に入ってからは実戦形式の試合に出してもらえず、積極性がないことを井上コーチから叱責(しっせき)され、一人だけグラウンドの走り込みを命じられるなど、急に弊部選手に対する指導や練習が強化され、精神的に相当追い詰められていた状況下、関学との試合に出るための条件として「QBを壊す」ことをコーチに挙げられるなどしたことから、文字通り「相手を潰す」ことを求められ、そのような反則行為をやらなければ試合に出してもらえないと思い詰めていったものと推察されます。

 弊部選手が井上コーチから厳しい指導を受けていることについては、同部の4年生幹部が、井上コーチの弊部選手に対する期待が大きく、さらにリーダーとして飛躍させるために、本人のおとなしい性格を改めさせ、闘志を表に出させるためにあえて本人を追い込んでいたと観(み)ている者もいます。

 もっとも、現在のところ、部として選手本人から直接事実の聞き取りが出来ておりませんことから、弊部選手の真意を正確に把握することはできておりませんが、なぜ、このようなことが起こってしまったかの原因についてですが、弊部といたしましては、弊部選手を追い込んだ精神状態にし、それによって弊部選手が思い込んでしまったことが、反則行為の原因であると考えております。

⑨第三者委員会設置について

 現在の確認作業では、具体的な指示の内容やその真意、弊部選手が反則行為を行って相手選手を負傷させた原因や理由について、弊部選手を追い込んだ精神状態にし、それによって弊部選手が思い込んでしまったことが、反則行為の原因と考えておりますが、確定的な結論を出すに至っておりません。大学間のアメフト部の試合中に反則行為により相手選手が負傷するという重大な結果を招いた事案であるため、第三者委員会を設置し、調査をしていただき、原因究明、再発防止に繫げていく所存です。

⑩弊部選手について

 今回の反則行為の原因は上記にてご説明しましたとおり、現状では、指導と指導を受ける側の認識の乖離と考えております。弊部選手もいわば追い込まれて今回の行動へ繫がったものです。このような状態に追い込んでしまった責任は指導者にあり、本人には責任はありません。フィールド上の責任はすべて監督にあります。

 弊部選手がこれ以上不利益を被らないよう、貴部及び世間の皆様には、ご配慮いただきたく、伏してよろしくお願い申し上げます。

 2 今回の反則行為を二度と起こさないための弊部再発防止策等について

 このたび、お騒がせしました責任を取り、弊部では以下のとおり再発防止を進めます。なお、部の存続については、大学スポーツであることから、学生としての活動の場、及び大学としての教育の機会を放棄せず、再発防止策を実行していきます。

 なお、一般社団法人 関東学生アメリカンフットボール連盟における今回の行為に関する調査等については真摯に協力し、処分の最終決定に従ってまいります。

①指導者の意識改善

 今回のような指導者と選手の意識の乖離を防ぐため、指導者は選手一人一人と向き合い、話し合いながら確認していきます。

 具体的には、技術だけではない意識の部分や指導時の言葉・表現を含め、今回の反省を踏まえながら選手一人一人と接していき、ルールに基づいた指導を行うよう意識改革を行います。

②過去の試合映像等を利用したプレー検証の徹底

 現在もプレーの検証は行っておりますが、今後も部員全員による過去の試合映像を利用したプレーの検証を行います。特にパーソナルファール、酷(ひど)いパーソナルファールについては、重点的に指導を行っていきます。

 最終的な再発防止策は、弊部アメリカンフットボール部ホームページにおいて、公表いたします。

 繰り返しになりますが、このたびの反則行為により負傷されました貴部選手並びに保護者の方に対し、心より謝罪し、お見舞い申し上げます。また、ご迷惑をおけかしました貴部関係者の皆様に深くお詫(わ)び申し上げます。

 皆様との信頼関係を再度構築できますよう、再発防止に取り組みますことをここにお誓い申し上げます。

 このたび、内田正人は、5月19日の謝罪でお伺いした際に申し上げましたとおり、負傷されました貴部選手、貴部関係者及び関東学生アメリカンフットボール連盟、弊部関係者ほか、ご迷惑をおかけしました全ての責任をとり、また、今回の反則行為が発生するに至ったチーム運営のあり方、指導のあり方の責任を取り、監督職を辞任することをご報告させていただきます。

 また、井上奨コーチについても、5月23日の会見で申し上げましたとおり、コーチ職を辞任することをご報告させていただきます。

以上

https://www.asahi.com/articles/ASL5V56Y5L5VUTQP01H.html

「日大の見解に強い疑念」関学大、再回答書への見解全文
2018年5月26日17時21分

 アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦(6日、東京)で日大の守備選手が関学大の選手に悪質なタックルをして負傷させた問題で、日大の再回答書に対する関学大の見解は次の通り。

 【現時点での弊部見解】 これまでの事実経過および日大DL本人・代理人の会見、内田監督・井上コーチの会見の内容を合わせて勘案すると、再回答書の内容には多くの矛盾が存在し、真実とは到底認識できません。

 前回の回答書と同様に、日大(部)はルールの範囲内でプレーすることを原則とし、相手に怪我(けが)を負わせる意図をもってプレーするような指示はしておらず、指導者の指示と学生の受け取り方に乖離(かいり)があったとの主張がなされていますが、特に以下の点に強い疑念・疑問があります(前回も指摘している点を含みます)。

 ①日大(部)として日大DLへのヒアリングが現在に至るまで行われておらず、1回目の回答書も今回の再回答書も日大DLのヒアリングが行われないまま記されています。申し入れも21日までありませんでした。もし内田監督・井上コーチが自らの指導した内容と日大DLの行為に乖離があったとするのであれば、日大DLに対して部としてすぐに正式にヒアリングをして乖離した理由を確認するのが当然のことと思われますが、それがなされていないのは極めて不可解です。

 ②日大DLの代理人・西畠正弁護士により、試合翌日以降に内田監督及び井上コーチとの複数回あった面会時にも反則行為の事実確認やそれが生じた理由や背景については一切質問されることはなかったことが確認されています。監督・コーチは、自分が指導した内容と日大DLの行為に乖離があったと認識していたはずなのに、面接した際に日大DLが異例の反則行為に至った理由を問わなかったことは極めて不自然に思われます。

 ③関学攻撃第1プレーで日大DLが反則行為(試合時は「アンネセサリーラフネス」と判定。試合後に関東学生アメリカンフットボール連盟が資格没収〈退場〉に値する「ひどいパーソナルファウル」に修正)を行い、井上コーチはそれを現認していたにも関わらず、日大DLをベンチに戻すこともしていません。内田監督は「ルールの範囲内でプレーすることを原則としている」と発言しているにもかかわらず、パーソナルファウル(重大な反則)の内容を確認せず、日大DLをベンチに戻すこともしていません。監督・コーチの指示と日大DLの行為に乖離があったというのであればすぐに反応したはずですが、試合の映像を見ても井上コーチに慌てる素振りがまったくないのは極めて不可解です。

 ④第1プレーについて内田監督は5月23日の記者会見で「見ていなかった」と発言し、再回答書においても「ボールの動きに着目していたため、反則については現認していなかった」と記しています。しかし、これは極めて重要な点でありながら、試合後のコメント、1回目の回答書、5月22日の記者説明、いずれにおいても言及がなく、非常に不可解です。

 ⑤第3プレーでも日大DLが重い反則行為(アンネセサリーラフネス)を行い、井上コーチはそれを現認していたにも関わらず、日大DLをベンチに戻して厳しく指導・注意するようなことをしていません。再回答書では、「井上コーチは2回目のファウルでボール保持者に向かってプレーするよう注意指導・指示を出しております」としていますが、映像で見る限りフィールド内の選手を呼び寄せて一言声をかけているだけで、「注意指導・指示をした」というレベルからは程遠いものです。内田監督はこの際も当該選手をベンチに下げて指導・注意する(あるいはコーチに指導・注意するよう指示する)ことはしていません。「乖離」がこれほど明確になっているにもかかわらず反応が乏しいのは極めて不可解です。

 ⑥第5プレーでも日大DLが重い反則行為(パーソナルファウル)を行い、短期間に3回の重い反則行為を重ねて資格没収(退場)という処分を受けたにも関わらず、ポジション担当である井上コーチは内田監督にすぐに報告をしていません。映像でも、監督およびコーチはベンチに戻った日大DLに誰も指導・注意をしているように見えず、極めて異例の事態でありながらベンチ全体が一連の行為をあたかも予測していたように振る舞っており、強い違和感を覚えます。

 ⑦内田監督・井上コーチが自分の指導した内容と日大DLの行為に乖離があったと考えるのであれば、日大DLが1プレー目に極めて例外的な反則行為を行ったことを内田監督が認識したとされる9日に、負傷した関学QBおよび弊部に対して謝罪の意を伝えようとするのが自然のことと思われます。しかし、日大(部)から弊部に連絡が初めてあったのは11日20時15分でした(井上コーチから)。弊部が最初の申し入れ書を送付したのが10日、到着が11日であり(配達証明あり)、弊部との文書による問答が始まるまで第1プレーの反則行為を映像で確認しながら「非常に危険で悪質な行為」(再回答書)とは認識していなかったという疑念が拭えません。

 ⑧井上コーチは「1プレー目でQBを潰してこい」と日大DLに指示したことや、「QBを壊す」ことを試合出場の条件に挙げていたことは認めていますが、「潰せ」という言葉に怪我をさせる意図はなかった、としています。また、日大DLが陳述した「井上コーチが『相手のQBが怪我をして秋の試合に出られなかったらこっちの得だろう』と発言した」という点についても否定しています。「潰せ」「壊せ」は日常的、慣例的にチーム内で使われ続けてきたと再回答書に記されていますが、「相手を潰せ」「関学を潰せ」は「勝て」と同義と理解し得るものの、「QBを潰せ」「QBを壊せ」という表現には結果として負傷させるという明確な目的が示されていると考えるのが自然です。まして「1プレー目で」(つまりは1プレーで)と条件を絞り込んでおり、日大DLが「相手を潰すぐらいの強い気持ちでやってこいという意味ではなく、本当にやらなくてはいけないのだ」とまで思い詰められるに至った理由を考えれば、指導者の指示と日大DLの受け止め方は整合していたと考える方が合理的です。

 ⑨日大DLは負傷した本学選手に対する謝罪の際に、弁護士は同席せずに自ら手書きで書いたメモに基づいて自らの口で事実経過を話していました。内容は会見とほぼ同じであり、一貫性も高く、事実関係と整合的で極めて信憑(しんぴょう)性が高いと考えられます。内田監督および井上コーチの会見での発言内容は、これを否定するのに十分な根拠があるとは思えません。

 ⑩再回答書では、本件が発生した原因を、日大DLが精神的に追い詰められていたため、井上コーチの言動を日大DLが誤って解釈したことにあると結論付けています。時系列に従って詳細な事実関係を振り返った日大DLの会見内容から見て、指導陣による単なる圧力で善悪の判断を逸脱してしまうような衝動性や短絡性があるとは到底思えません。本人へのヒアリングも行っていないなか、日大DLの精神状態を悪質プレーの原因とする内容は、日大DLの尊厳を著しく損ねるものでもあり、納得できるものではありません。

 以上の点から、再回答書の内容および内田監督、井上コーチの会見での発言内容には極めて不自然な点が多く、指導者が真実を語っていると信じるには根拠が不足しており、誠意ある回答として受け取ることはできません。現段階では日大(部)の見解には強い疑念を抱かざるを得ず、これ以上の問答は平行線をたどる可能性が高いと考えます。

 【弊部としての今後の方針】

 ・以上の見解を踏まえて、日大(部)との試合については選手の安心・安全を担保することができないと判断し、日本大学との定期戦は十分な信頼関係を取り戻すまで中止することとします。

 ・学校法人日本大学による第三者委員会、関東学生アメリカンフットボール連盟の規律委員会等による客観的な立場からの真相究明を強く要望いたします。真相究明にあたっては全面的に協力いたします。

 ・しかし、上記いずれの団体・組織とも調査機能には限界があり、最終的には捜査機関の捜査によって真相が究明されることを強く希望いたします。捜査には全面的に協力いたします。

 ・被害を受けた選手およびそのご家族の支援を継続していきます。

 ・日大の当該選手およびそのご家族に対しても可能な限り支援の可能性を模索していきます。

 ※本文書における内田監督、井上コーチという表記は試合当時のものです。内田監督は5月19日、井上コーチは5月23日にそれぞれ辞任を表明されています。

以上

2018年5月26日 関西学院大学体育会アメリカンフットボール

https://www.asahi.com/articles/ASL5V5DBHL5VUTQP01L.html

「日大と日大以外」との間の問題は、この線で「解決」することになりそうです。残るのは「日大内部」の問題ですが、そうなると不憫なのは、踏みつけにされて取り残された状況にあるフェニックスの部員たちです。特に、最後のシーズンをこの秋に迎えるはずだった4年生。

しかし、こんな状態のところで、学生が内部で踏みとどまって戦うことに、どれほど意義と展望があるのか。

正直言って、「日大からの退出」を真剣に検討したほうがよいのでは?と思ってしまいます。

【スポーツ】日大反則、監督の指示認定 アメフット関東学連方針
2018年5月26日 朝刊

 日本大アメリカンフットボール部の選手による悪質な反則問題を調査してきた関東学生連盟の規律委員会が「反則は監督とコーチの指示」と認定する方針を固めたことが二十五日、関係者への取材で分かった。反則を指示していないという日大の内田正人前監督と井上奨(つとむ)前コーチの主張を退けた。

 関東学連は五月中に臨時理事会を開いて日大の処分を決める。罰則規定には(1)除名(2)資格剥奪(3)団体活動の一時的または無期限停止(4)公式試合の出場停止-などの処分がある。

 規律委は反則をした宮川泰介選手や、内田前監督、井上前コーチら指導陣に聞き取り調査をした。関係者によると、宮川選手は指示があったと話したのに対し、内田前監督と井上前コーチは指示を否定したという。

 しかし内田前監督が試合後、チームに「自分がやらせた」と話したとされることや、報道陣に反則を容認するような言葉を発していたことから、規律委は内田前監督の反則指示と判断したとみられる。

 井上前コーチがしたとされる「相手のクオーターバック(QB)と知り合いなのか」「相手のQBがけがをして秋の試合に出られなかったらこっちの得だろう」などの発言も、反則を前提としたものとみたようだ。

<関東学生アメリカンフットボール連盟> 関東地区の大学アメリカンフットボール部を統括し、関東大学リーグを主催している。1部リーグは16チームで、日本大、早稲田大、法政大、中央大などが上位の「TOP8(トップエイト)」、横浜国立大、桜美林大、国士舘大、東京大などが下位の「BIG8(ビッグエイト)」に所属する。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/list/201805/CK2018052602000150.html

日大アメフト部部長が保護者へ直接謝罪、緊急父母会に約135人
2018年5月27日20時26分 スポーツ報知

 悪質タックル問題に揺れる日大アメリカンフットボール部の緊急父母会が27日、都内で開催され、同部の加藤直人部長と森琢ヘッドコーチが一連の騒動について謝罪した。部側が保護者へ直接謝罪したのはこの日が初めてで、保護者側は約135人が集まった。

 匿名で取材に応じた父母会長は「具体的な内容は話せないが、経緯など、これまで関学さんに答えていたのと同じ内容。反論も出ていた」と説明。部側が内田正人前監督による指示を認めていないことで謝罪への納得感が薄い一方で「これまで会う機会がなかった。歩み寄りをしてくれたことを、個人としては評価している」と複雑な心境を明かした。

 この日は、選手側もミーティングで近日中に出す予定の声明文の内容を話し合った。「選手は不安な様子もあったけど、方向性として、自分達で何かをしていこうとして一致している。声明を一生懸命考えているが、どんな内容になるかは彼ら次第。もう少し待って欲しい。(会としても)全面的にバックアップしたい」と父母会長。今後、父母会は代理人弁護士を立てて活動することも決まった。

http://www.hochi.co.jp/sports/ballsports/20180527-OHT1T50210.html