【釜山の風景】東亜大学校博物館

地下鉄1号線土城洞駅からほど近いところにある東亜大学校富民キャンパス。1946年創立で、韓国地方私大の雄として知られる東亜大だが、このキャンパスは現有3キャンパスの中では最も新しい。
ところが、塀のない開放感あるキャンパスの、大きな道路に面した所に、なかなか歴史のありそうな建物がある。



現在は東亜大学校博物館として使われているこの建物、実はかつての日本統治時代の旧慶尚南道庁であり、朝鮮戦争時代の臨時首都政府庁舎であり、釜山地方法院・地方検察庁として使われた後、東亜大学校に売却されたもの。東亜大学校による補修、というか改修工事の様子は、「釜山にお昼を」に詳しい。

旧慶尚南道庁舎(2004)
臨時首都庁舎補修(2006)
臨時首都庁舎補修2(2008)

東亜大学校博物館は、もともと九徳キャンパスにあったのだけど、この建物の改修とともに全面移転したようだ。



この博物館自体、国宝も所蔵するたいへん立派なコレクションを持っていて、けっこう大きなこの建物全体を博物館にするに値する展示を擁している。その上に、建物の壁面などは可能な限り保存してあって、それ自体が朝鮮半島の近現代史の生き証人でもあることも感じられるようになっている。



大学博物館なのでもちろん入場無料、日本語パンフレットも完備。観光コースとしてもなかなかお勧めの穴場かも。
ちなみに裏はこんな感じ。

でもってこんな感じで忠魂塔を望むことになる。