大江志乃夫氏死去

まずはご冥福をお祈りいたします。
それにしても、下記の両ニュースのタイミングは、偶然…?
大江志乃夫氏の蔵書を参照するには、今後は春川に行くことになりそうなのですが、何故に翰林大学校なのでしょうか?
翰林大の日本学研究所には池明観氏がいたはずですから、その関係によるのかも知れませんが。

歴史家、大江志乃夫さん死去 「凩の時」で大佛次郎
2009年9月23日3時2分

 日露戦争史や近代軍事史に詳しい茨城大学名誉教授で歴史家の大江志乃夫(おおえ・しのぶ)さんが、20日に急性肺炎で死去していたことが分かった。81歳だった。葬儀は近親者で営んだ。

 大江さんは東京教育大学助教授や茨城大学教授を歴任。日本近現代史が専門で、明治維新から戦後まで幅広く研究した。「日本の参謀本部」や「靖国神社」など多数の著書があり、85年には日露戦争後の兵士脱営事件を小説風に描いた「凩(こがらし)の時」で大佛次郎賞を受賞した。

 陸軍予科士官学校から陸軍航空士官学校に進んで敗戦を迎えた。そうした経験や長年の研究から、戦前回帰や軍事大国化の動きに警鐘を鳴らした。自衛隊の海外派遣や靖国神社への公式参拝などには批判的な論陣を張った。

http://www.asahi.com/obituaries/update/0923/TKY200909220260.html

記事入力 : 2009/09/21 10:20:46
日本近代史の権威、翰林大に図書を寄贈 /江原

 日本近代史研究の権威である大江志乃夫・茨城大名誉教授(81)が、日本近代史関連の貴重な図書やマイクロフイルム、地図など2万点余りを翰林大学に寄贈した。

 大江教授は筑波大学の前身である東京教育大学教授、茨城大教授を務め、日本近代史の中でも日露戦争を主に研究した、代表的な批判的知識人の一人に挙げられる。

 翰林大学に寄贈された図書は、大江教授が日本近代史に関する基礎資料を保存した「私だけの図書館」を開くために生涯収集した貴重な資料のすべてだ。寄贈資料の中には帝国議会の会議録、枢密院関連資料、明治・大正・昭和にわたる新聞や雑誌、太平洋戦争当時の日本海軍将校の名簿、マイクロフイルム(500巻)、300万円以上の価値がある明治時代日本の精密地図など、日本でも貴重な資料が多く含まれている。また、文学、教育、民俗学、社会科学など多様な分野の専門図書も網羅されている。

 翰林大学のイルソン記念図書館は、今回寄贈された図書を所管する「大江志乃夫・日本近代史文庫」を運営する予定だ。

イ・ヒョクジェ記者

http://www.chosunonline.com/news/20090921000026

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