「SPA!」の東方神起関連記事

SPA!」にしては、と言っては失礼かもしれませんが、思ったよりもまともな記事を書いていますね。

知られざる韓国芸能界の掟 仮処分決定に記された“奴隷契約”
★SPA!だけが掴んだ[東方神起解散]の裏事情
2010.04.20


東方神起

 ■休止騒動を予見していた、仮処分決定の内容とは!

 3月発売のシングル「時ヲ止メテ」が30万枚の出荷を記録するなど人気絶頂のなか、突然、活動休止を宣言した東方神起。いま「時を止めて!」と叫びたいのは、むしろファンのほうだろう。

 もっとも、東方神起のグループとしての活動は、実質的な休止状態だった。昨年7月、メンバー5人のうち3人がソウル中央地裁に対し、所属する韓国プロダクション大手・SMエンタテインメント(以下SM)との専属契約が「13年の超長期にわたる、著しく不公平な奴隷契約」だとして、効力停止の仮処分を申請。残る2人との立場にズレが生じ、一緒に行動することがままならなくなったのだ。

 一部マスコミでは内輪の不仲説も流れ、今回の休止宣言を受けて、事実上の“解散”と結論付けるメディアも出てきている。ただ、解散については「先走りすぎ」と指摘する声も。在日韓国人ジャーナリストの李策氏が言う。「提訴したジェジュンが今月からフジテレビのドラマに出演、ジュンスが5月にシングル発売とソロ活動が活発化していますが、それも裁判所の下した仮処分決定によって暫定的な自由を享受しているにすぎない。奴隷契約が完全に無効となったわけではなく、彼らには『解散する自由』すらない」

 ソウル中央地裁の決定文を見ると、次のように書かれている。〈本訴訟で権利関係の争いに最終的な結論が出るまで、申請人が独自の芸能活動を行えるよう臨時の地位を許可する〉

【活動休止は提訴してない2人の意思なのか?】

 つまり、メンバーの今後の身の振り方は、正式な判決が出るまで宙に浮いた状態なのだ。では、気になる裁判のスケジュールはどうなっているのか。3人の訴訟代理人である、ソウルの法務法人・世宗のイム・サン・ヒョク弁護士によれば、「専属契約の無効確認と不当な収益分配に対する損害賠償請求の本訴訟を準備中なのですが、SMが収益の明細を開示しないので、請求額がなかなか固まらない」のだという。

 ここで、ひとつの疑問が浮かぶ。東方神起は解散する自由はなくとも、活動休止する自由はあるのか。任弁護士が慎重に言葉を選びながら語る。「(活動休止には)訴訟を起こした3人だけでなく、ほかの2人の意思も含まれています。この2人の意思には、事務所の意思が反映されているものと考えられます」

 受け止め方によっては、SMが5人に対し、東方神起としての活動を禁じたともとれる。実際の経緯を確認しようと、日本における所属先であるエイベックスに取材を申し入れたが、「担当者の不在」を理由に応じてもらえなかった。

 それでも、問題の奴隷契約を普通に読めば、今回の活動休止に事務所の意思が作用しているであろうことは、容易に推察できる。契約書の第3条(権利の譲渡)には、次のようにある。

 〈1.「乙」東方神起メンバー)のすべての番組出演および国内外芸能活動に関する権利は「甲」(SM)にある〉

 〈2.契約期間中に「乙」は「甲」の判断により決定される事項に対し、誠実に臨み、また契約期間中に「乙」の任意での活動は認められず、これを違約した場合は第11条第1項、第2項、第3項に従わなければならない〉

 この第11条こそ、「違約と損害賠償請求」について定められた問題部分で、メンバーが違反した場合、SMの投資総額の3倍、逸失利益の2倍の賠償金が科せられ、両者が合意のうえで契約解除する場合も、メンバーには前述の賠償金が科せられるというのだ。一方、SM側の過失に対するペナルティは定められていない。

 ソウル中央地裁の仮処分決定は、まさにこの異常な損害賠償規定と、13年という超長期契約を問題視したもの。SMが「東方神起は収益配分で前例のないほど厚遇している」と主張しているのに対し、裁判所は「超長期契約や損害賠償額の条項をそのままにして、収益分配の条件が一部改善されたからといって、優越した地位を利用して締結された契約上の瑕疵が治癒されたとは見られない」と断ずる。

 SMはまた、「海外進出をめざす新人の発掘・育成には長期契約が欠かせない」とも主張。

 しかし裁判所は、SMの言い分を退けた。全人的な活動を支配する芸能マネジメントにおいては、いかに投資リスクが高くとも、過度な拘束は正当化できない、との判断なのだ。正式な裁判ではないとはいえ、SMの全面敗訴に近い内容だが、今後はどのような展開になるのか。前出の李氏が言う。

 「韓国では3人の訴えを機に、公正取引委員会が芸能各社の契約内容を調査するなど、社会問題化しています。本訴訟になればSMに勝ち目はない。ただ、判決確定まで数年かかる可能性もある。東方神起の活動再開を理想とするなら、メンバーが事務所と和解した上で、少皆で移籍するのがベスト。もちろん、5人による合意が前提ですが」 復活か解散か。その決断は、彼らが自由を得たそのときにこそ、下されるのだ。

ユンホ 86年2月6日、韓国光州市生まれ(24歳)。グループのリーダー
チャンミン 88年2月18日、韓国ソウル市生まれ(22歳)。最年少メンバー
ジェジュン 86年1月26日、韓国公州市生まれ(24歳)。(提訴したメンバー)
ユチョン 86年6月4日、韓国ソウル市生まれ(24歳)。(提訴したメンバー)
ジュンス 87年1月1日、韓国高陽市生まれ(23歳)。(提訴したメンバー)

http://www.zakzak.co.jp/zakspa/photos/20100420/zsp1004201221005-p1.htm

ここまで真面目に書くなら、最後まで真面目に書けばいいのに…。そこをこんな風に締めてしまうのは、なんとも「SPA!」らしいというか何というか。

 韓国のCD販売不振は別掲コラムの通りだが、女性タレントの場合はとくにひどい。理由は簡単、男尊女卑に慣れた韓国の男性ファンが浮気性なためだ。彼女たちの活路は、質実剛健な日本男児のなかに飛び込んでこそ開ける!?

http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20100420/zsp1004201216000-n1.htm