【ソウルの風景】観光名所・梨花女子大学校
中国人観光客には彼らなりの理屈があるようですが、梨花女子大のキャンパスが観光に値するものであることは、前にも書いたことがあります。
記事入力 : 2010/10/03 10:37:12
梨花女子大に中国人観光客が集まるワケ
梨花を中国式に発音すると「金もうけ」を意味する「利発」と似ている
大学周辺には観光バスが1日40台ソウル市西大門区の梨花女子大学前には、カメラを持った中国人観光客が毎日のように訪れる。同大近くの公営駐車場には、中国人観光客を乗せてきた観光バスが並び、多くの中国人が同大正門を背景に写真を撮っている。
韓国観光公社の関係者は、「梨花女子大の正門前で写真を撮ったり、同大前の通りを散策したりすると、幸運が訪れるといううわさが、中国や香港、台湾など中華圏の観光客の間に広まり、観光客が押し寄せている」と話す。「梨花(イファ)」は、中国語では「リファ」と発音するが、「梨(リ)」は利益という意味の「利(li)」と同じ発音で、「花(ファ)」は、お金をもうけるという意味の「発(fa)」と発音が似ているため、運を気にする中国人が好むという。さらに、「梨花女子大の卒業生には、ファーストレディーをはじめ、政府高官などの夫人が多いという話も、中国人観光客の間に広まっている」と話した。同大のキャンパスを散策していた中年の中国人女性は、「ガイドにこの大学の出身者は花嫁候補1位だと聞いた。娘のためにいい気運を受けて帰りたい」と話した。
上海から来たというチョンさん(35)は、「梨花女子大の正門前で写真を撮ると幸運が訪れるといううわさを聞いた。早くいい人に出会って結婚したいと祈りながら写真を撮った」と話した。
同大の近くにある国鉄新村駅の公営駐車場の係員は、「中国人観光客を乗せたバスが1日に40台ほど、多い日には70台以上やって来る。バスから降りた観光客たちは、3、4時間後には、両手いっぱいにショッピングバッグを持ってバスに戻ってくる」と話した。中国人観光客を案内するガイドは、「昨年から、梨花女子大の正門前で写真を撮ると、結婚できる、賢い子どもを産める、金もうけができる、などのうわさが中国人の間に広まっている。同大前は観光客にとって必須コースだ」と話した。
同大周辺のブティックや食堂なども恩恵にあずかっている。梨大前商店街繁栄会の会長、キム・ヨンホさん(54)は、「中国人観光客のために、『中国人観光客を歓迎します』という垂れ幕を作り、中国語入門の冊子200冊余りを周辺の商店に配った」と話した。コスメショップの店員は、「中国人観光客が押し寄せ、売り上げが2倍に伸びた。各売り場で中国語ができるアルバイトを雇い、簡単な会話を習っている」と話した。
9月11日午後、梨花女子大学(ソウル市西大門区)の正門近くで中国人観光客が写真を撮っている。中国人観光客の間で、同大の正門前で写真を撮ったり、前の通りを散策したりすると幸運が訪れるといううわさが広まり、同大周辺に中国や香港などから多くの観光客が押し寄せている。/写真=ヤン・モドゥム記者ヤン・モドゥム記者
その時には能天気なことを書いていましたが、後で調べてみたら、梨花女子大の建物群はかのヴォーリズ建築だというではありませんか。無知ですみません。
とすれば、梨花女子大のキャンパスが関西学院や神戸女学院のキャンパスに通じる空気をたたえていても、それは当然というものです。
そして、あの掘り抜き建築は、ドミニク=ペローのデザインだとか。
梨花女子大学キャンパスセンター(Ewha Womans University Campus Center)
ソウル観光の折には、お試しにでもぜひ一度お立ち寄りを。それだけの価値はあると思います。