2011年のKリーグは全北現代が制す。

Jリーグも先週末に最終節を終えましたが、Kリーグもほぼ同じくしてフィナーレを迎えました。

ACL優勝こそ逃しましたけど、今年の全北現代は、攻撃サッカーで他を圧倒する強さを見せていましたから、プレーオフで破竹の快進撃を見せてきた蔚山現代相手とはいえ、妥当な結末だったと思います。

八百長騒動があり、昇降格制度の導入も決まった今年のKリーグ、来年以降に向けて(いい意味での)一つの転機となるといいですね。


記事入力 : 2011/12/05 08:53
Kリーグ:全北が年間王者に=チャンピオン決定戦


 2011年のKリーグは、全北の優勝で幕を閉じた。「タッコン(波状攻撃の意)」と名付けられるほどの積極的な攻撃サッカーでファンを熱狂させた全北が、Kリーグの頂点に立った。

 Kリーグ・チャンピオン決定戦は4日、全州ワールドカップ競技場で第2戦が行われ、全北現代が2−1で蔚山を破り、第1、2戦合計を4−2として優勝に輝いた。09年に続き、通算2度目のKリーグ王者に輝いた全北は、先月のアジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)で準優勝に終わった悔しさも晴らした。

 緊張感あふれる90分だった。前半25分には李東国イ・ドングク)がPKを獲得し、英雄になるチャンスをつかんだ。だが、リーグ歴代最多得点記録タイ(116ゴール)まであと1点に迫っていた李東国のPKは、蔚山のGK金永光(キム・ヨングァン)に阻まれた。

 蔚山は後半11分、ソル・ギヒョンがゴールを挙げ、逆転優勝に向けて一歩前進した。だが、その希望はわずか3分で打ち砕かれた。蔚山のチェ・ジェスが全北のチェ・チョルスンを倒し、PKに。全北のエニンヨ(ブラジル)は李東国に「蔚山のGKはお前の蹴る方向が分かっているようだ」と話し、自らキッカーを務めた。第1戦で2ゴールを挙げたエニンヨは、今回もPKをきれいに決めた。

 後半23分にはルイス(ブラジル)のプレーが光った。ルイスは右サイドを突破すると、右足で強烈なシュートを放った。ボールはそのままゴールネットに突き刺さり、競技場は優勝したかのような雰囲気に包まれた。

 全北優勝の主役となったエニンヨとルイスの「サンバデュオ」は共に30歳で、Kリーグで最高の外国人選手に挙げられる。ルイスは08年、エニンヨは09年から全北でプレー。09年にアシスト王(13アシスト)に輝いたルイスは、この日の決勝ゴールで再び英雄となった。一方のエニンヨは、今季は序盤から不調だったが、チャンピオン決定戦の2試合で3ゴールを決めるなど、シーズン終盤になって大活躍を見せた。

 今シーズンの全北は、攻撃サッカーにより人気と実績の両面で充実した1年となった。崔康熙(チェ・ガンヒ)監督は「(攻撃サッカーを表す)『タッコン』という愛称は、09年にファンが付けてくれたもの。当時はホームゲームだけでも攻撃的に行こうと積極的な攻めを展開したが、今シーズンはとにかく前へ、前へと叫びながら攻撃を仕掛けた」と述べた。

 全北はFW李東国などをワントップに据え、その下にルイスやエニンヨなど足の速いMF3人を配置する。中盤で速いパスを2−3回繰り返して突破し、わずかでもスペースが生まれれば即座にシュートする。世宗大のイ・ヨンス教授(KBS解説委員)は「全北のMF陣は皆、スピードがありドリブルが上手だ。李東国がDFを引き付けている間にスピードのあるMF陣が前線に上がり、シュートチャンスをつくり出す」と分析した。

 崔監督の攻めの哲学は、交代戦略にも表れる。崔監督はリードしているときでも、守備的MFを下げてFWを投入し、攻撃を強化するという作戦を取ることが多い。この日の第2戦でも、第1戦の勝利により有利な状況だったにもかかわらず、後半9分に守備に強いMFのチョン・フンを下げてストライカーのチョン・ソンフンを投入した。崔監督は「0−1で負けても優勝できる状況だったが、攻撃を売りにする全北がそんな形で優勝することはできなかった」と説明した。

 一方、Kリーグの年間観客動員数は、1983年のリーグ発足以来、初めて300万人を突破した。この日の試合には3万3554人の観客が詰め掛け、今シーズンのKリーグの年間観客動員数は303万586人となった。

全州= チャン・ミンソク記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/05/2011120500536.html

サッカーKリーグ観客 過去最多の300万人超
2011/12/04 16:52 KST

【全州聯合ニュース】韓国プロサッカーKリーグの年間観客動員数が初めて300万人を突破した。

 韓国プロサッカー連盟は4日、全羅北道全州ワールドカップ競技場で開かれた全北現代蔚山現代のチャンピオンズ決定戦に3万3554人が訪れ、今年の観客動員数が300万人を突破したと明らかにした。

 1983年に発足したKリーグで年間観客動員数が300万人を上回ったのは初めて。1991年に100万人、1998年に200万人を突破していた。

 一方、全北現代蔚山現代に2−1で勝利し、2年ぶりにKリーグ王座を奪還した。


優勝を決め喜ぶ全北現代選手ら=4日、全州(聯合ニュース

http://japanese.yonhapnews.co.kr/enter/2011/12/04/1000000000AJP20111204001400882.HTML