【上海の風景】魯迅公園の魯迅のお墓と梅と桜

上海の中心部からは少し北寄り、上海申花のホームスタジアムである虹口足球場に隣接して広がっている魯迅公園。その名前や由来はさておいて、上海のその他の公園と同様、広い園内は市民の憩いの場となっています。

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公園の名前となっている魯迅については、そのお墓と記念館とが公園内にあります。記念館についてはまたいずれ取りあげるとして、とりあえずお墓はこんな感じです。




さて、その魯迅のお墓の近くには、入場有料の梅園があります。お金を取るだけあって、園内の梅はなかなかの咲きぶりでした。




ただ、1994年に造営されたというこの梅園、ここにあるのは、ある歴史的な謂れがあってのことでして。


つまり、尹奉吉の号が「梅軒」であったことにちなむようなのですね。この魯迅公園、かつては「虹口公園」という名前でした。虹口は、魯迅にゆかりの深い土地であると同時に、上海に居留する日本人が多く住んでいた場所でもありました。





最後の写真にある、ソウルの「尹奉吉義士紀念館」は、「良才市民の森」にあるのですが、良才市民の森と言えば、ソウル追慕公園の最寄り駅でもあります。尹奉吉義士紀念館はその駅からすぐのところにあって、追慕公園訪問のついでに訪れたことがあるのですが、ここではまだ記事にしていません。

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また、この建物の裏には、韓国語表記があって韓国語が通じ、しかも韓国ウォンでも買い物ができる売店兼記念品売り場があります。


かくして、梅が盛りの季節に訪れたせいもあって、魯迅公園の中でも目立っていた梅園の傍らには、1993年に植樹された日中親善の桜花園もあったりします。


梅園に比べればささやかなものではあります*1が、それはそれで奥ゆかしくてよいのではないかと思います。




*1:…と私は思ったのですが、もしかしたらそれは季節のせいかもしれません。