空港鉄道・京義線など新規開通の鉄道駅が集中して交通の要衝となった孔徳エリアの北に隣接する阿峴洞は、孔徳と同様、ソウルの場末から注目の再開発地域となっています。
阿峴洞については、以前にちょっとだけ書いたことがあります。その時に行ったのは地下鉄2号線の阿峴駅の界隈でした。
【ソウルの風景】阿峴洞・座布団屋(방석집)の恥ずかしすぎるフルヌード
今回歩いたのはそれよりもっと南の端、地下鉄5号線エオゲ駅の駅裏の一角です。ここにもまた、再開発の高層アパートと大通り沿いの高層ビルに挟まれて、古い建物がまだ残っています。
いくつかの教会や、建った当時には割にいい家だったと思われる家屋も目につきます。もともとそんなに悪い場所ではなかったようです。
「大韓民国のソウル」の数十年を見てきたと思われるこうした建物群が、高層建築物に囲まれて孤立した集落のように見える様子は、この景色が遠からず失われてしまうだろうことを予期させるのに十分です。