安重根記念館の新築のための募金運動

私のような部外者にしてみれば、安重根記念館新築のための募金活動の盛り上がり方そのものに、現代韓国社会の趨勢を反映する鏡としての興味を持っているわけですが。

記事入力 : 2009/08/09 09:26:06
【社説】中国人や日本人も安重根記念館のため寄付したのに

 中国ハルビンで百貨店や不動産業を営んでいる中国の実業家・蒋賢云氏が一昨日、ソウルの南山公園に新築される安重根(アン・ジュングン)記念館の建設に役立ててほしいとして、安重根義士崇慕(すうぼ)会に3000万ウォン(約232万円)を寄託した。蒋氏は「安義士は韓国人だけでなく中国人、ひいては世界の英雄。記念館を建てるのに少しでも足しになればと思う」と語った。蒋氏に先駆け、島根県で中小企業を経営している小松昭夫氏や牧野英二・法政大教授も安重根を尊敬し、記念館の資金を拠出した。

 今年は、1909年10月に安重根ハルビン駅で朝鮮侵略の元凶・伊藤博文を射殺してから100年目に当たる。安重根は「わたしが伊藤博文を殺したのは、独立戦争の一部分だ。わたしは個人の資格ではなく、大韓国義軍参謀中将の資格で祖国独立と東洋平和のために行った」と堂々と主張し、翌10年3月に旅順監獄で殉国した。

 安重根義士記念館建立委員会は、安重根の義挙100周年から殉国100周年へと続く意義深い時期に合わせ、安重根記念館の新築を推進してきた。建築から39年たつ現在の記念館は広さ590平方メートルで、古くて狭いため、観覧客が30人入るのも難しいありさまだ。その場所に、延べ面積3799平方メートル、地上2階、地下2階建ての新たな記念館を作ろうというわけだ。予算150億ウォン(約11億6160万円)のうち、130億ウォン(約10億670万円)は国庫から、残り20億ウォン(約1億5500万円)は韓国国民の募金で賄われる予定で、2006年から募金運動が繰り広げられてきた。

 募金には7月末現在で4835人が参加し、11億2250万ウォン(約8692万円)が集まった。全国経済人連合会や、錦湖アシアナ・グループ、(株)ファーシスなど企業も参加しているが、市民の参加も少なくない。賃貸マンションに一人で暮らす70歳の女性は、子供がくれた小遣いを貯め、50万ウォン(約3万8700円)ずつ2回寄付をした。晋州・鳳源中学校の生徒950人余りは、歩け歩け大会を行い集めた約80万ウォン(約6万2000円)を寄付した。しかし、昨年末から景気が悪化したことを受け、企業や市民の参加が減ってきているという。

 安重根記念館の建設は、たとえ募金額は少なくても、より多くの国民が参加すればそれだけ意義が深まる事業だ。外国人ですら安重根に対する尊敬の念を示し、建設資金を出している。韓国人一人一人が、安重根記念館にレンガを一つ贈る気持ちで参加すべきだ。

http://www.chosunonline.com/news/20090809000010

ところで、朴正煕記念館についてはあまりニュースが入ってきませんが、やっぱりまだ進展なしなんでしょうかね。

李明博政府も「朴正煕記念館」の建立を事実上妨害中!(趙甲済、2008.5.7)

とりあえず、上の記事を読めば、趙甲済さんがイライラしていることはわかります。