こういう立派な大学には、門の前を通りかかったことはあっても、これまで全く縁がなかったのです。
初めて中に入ってみて思ったのは。
緑もあって、森もあって、水辺もあって、とてもいい環境だと思うのですが。
人間と自然、人間と人間との間にはあるはずの、陰や闇や謎みたいなものが。
あんまりないような。
国立大学ですから無理かもしれませんけど。
法学部のあるあたりに神社でもあれば、ずいぶん違うだろうに。
そうした陰影の不足分は、阪急石橋駅の猥雑さが補ってくれているのかもしれません。
(これはさすがにちょっと古いか。)
ところで。
考えてみれば、猥雑であったとしても、阪急宝塚線の沿線であるという事実は、
一定の「いいイメージ」を、大してお洒落でもないこの大学に与えているような気がします。
これが阪神電車の沿線にあったとしたら、どうなっていたか。
その答えは、この女子大学が、教えてくれています。