ここのところ問題になっているこの人物。一連の経緯は「ハンギョレ」ですらかばいきれなくて戸惑っているくらいにどうしようもないものです。
「林秀卿」と言えば「女子大生」のイメージが、個人的には今も残っていたりもするのですが、1968年生まれということであれば、1989年に文益煥牧師などと並んで「統一の花」と称された20歳の韓国外国語大学生も、それはまあ、もういい歳なわけです。
KHAN으로 보는 역사 - 1989년 임수경씨 평양 도착
記事入力 : 2012/06/04 12:36
民主党議員、酒席で脱北者に対し暴言
脱北者の学生、フェイスブックで発言内容を公開野党・民主統合党(民主党)の林秀卿(イム・スギョン)議員が「脱北者は裏切り者」という趣旨の発言をした、と脱北者の大学生が主張した。これは政治的な理由で北朝鮮を脱出した人も、飢えに苦しんで脱出した人も、北朝鮮の政権を裏切ったという趣旨のため、大きな波紋を呼ぶことが予想される。
韓国外国語大に通っている脱北者のペク・ヨセプさん(28)=脱北青年連帯事務局長=は今月1日、ソウル市鍾路区の飲食店で偶然に林議員と会ったとして、話の内容を3日にソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」で公開した。
ペクさんは大学の先輩に当たる林議員に対し、自分が脱北者だと話したところ、林議員は「おい、お前は何も知らないくせにふざけたことを言うな。常識もない脱北者の××(隠語)野郎が韓国に転がり込んできて、国会議員に戯言(たわごと)を言うのか」と言い放ったという。林議員はさらに、かつて学生運動で行動を共にした与党セヌリ党の河泰慶(ハ・テギョン)議員について言及し「お前はあの河泰慶と一緒に、北朝鮮の人権問題をうんぬんするおかしな行動を取っているんだろう。裏切り者の河泰慶の××野郎、私の手で殺してやる」と発言したという。また「常識がない脱北者の××野郎が、韓国の国会議員に噛み付くのか。韓国に来たなら、黙って静かに過ごせ。この裏切り者の××野郎が。お前、体に気をつけろよ」と言い放ったとのことだ。なお、林議員は酒に酔っていたという。
ペクさんは3日、テレビ局とのインタビューで「脱北者全体に対し『脱北者の××野郎』と発言した。2万人以上いる脱北者全体に対する侮辱だ」と述べた。
これに対し林議員は、報道資料を通じ「裏切り者というのは、私と一緒に南北統一運動に携わった河泰慶議員がセヌリ党に移ったことを指摘しただけだ。脱北者のことを言ったわけではない」と釈明した。
金慶和(キム・ギョンファ)記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/04/2012060401230.html
記事入力 : 2012/06/04 12:43
民主党議員が脱北者に暴言、波紋広がる
「民主統合党の林秀卿議員が酒の席で暴言」
脱北した大学生がフェイスブックで公表野党・民主統合党(民主党)の林秀卿(イム・スギョン)議員=44=が「脱北者は変節者」と発言したとされる問題は、飲食店で直接暴言を吐かれた脱北者の大学生、ペク・ヨソプさんが3日に自身のフェイスブックに公表しことがきっかけで、世間に広まった。
ペクさんによると、林議員は今月1日、ソウル市中心部の鍾路にある飲食店で偶然、林議員一行と顔を合わせ、携帯電話のカメラで3−4枚写真を撮った。しかし直後に林議員に同行していた秘書らが店員を通じ「問題のある写真を削除したい」と伝えてきたため携帯電話を手渡した。すると秘書らは携帯電話の中にある写真を、何の了解も得ずに全て削除したという。ペクさんが抗議すると林議員は「秘書らは私に被害が及ぶと考えたようだ。理解してほしい」と述べたという。
するとペクさんは冗談っぽく「分かりました。このような時に北朝鮮ではどうなるかご存じでしょう。その場で銃殺です。首領様が命令していないことを勝手にしたのですから」と述べた。ペクさんによると、この言葉を聞いた林議員は即座に顔色が変わり「何も知らないくせにいい気になるな。大韓民国は民主共和国ということを知っているのか。どこの馬の骨か分からない脱北者のガキが転がり込んできて、大韓民国の国会議員に言い掛かりをつける気か」「お前はあの河泰慶(ハ・テギョン)=与党セヌリ党国会議員=と一緒に北朝鮮の人権だとか何とか言っておかしな活動をしているだろう。河泰慶のような変節野郎はいつか私が殺してやる」と発言したという。この時、林議員は酒に酔っていたが、自分の発言についてはほぼ記憶しているとのことだ。
ペクさんは、テレビ朝鮮とのインタビューで「“銃殺”関連の発言は“北朝鮮ギャグ”」と説明し「自分は北朝鮮出身なので北朝鮮のギャグを言いたかった。変な話を1人で笑いながらしていた。すると急に(林議員の)顔色が変わり、“お前は何者だ”と言われた」と説明した。
ペクさんも感情が高ぶり、「誰が誰に対して変節したのか。あなた(林議員)が父と呼ぶあの殺人魔・金日成(キム・イルソン)を河議員や脱北者たちが裏切ったと言いたいのか」と言い返すと、林議員は大声で「この犬野郎。何も知らない脱北者のガキが大韓民国の国会議員に言い掛かりをつけるのか。大韓民国に来たなら黙って静かにしていろ。この変節者のガキ。身の回りにはくれぐれも注意しろ」などと罵声を浴びせたという。
ペクさんはインタビューで一連の事実関係について詳しく説明しながら「脱北者は大韓民国に来ても金日成と金正日(キム・ジョンイル)を裏切った“民族の反逆者”と言われ、また朝鮮労働党への罪悪感を持ち続けなければならないのか。北朝鮮の悲惨な現実を知り、うそに満ちた独裁思想の金日成主義(主体思想)と勇気を持って決別した河議員を“変節者”と侮辱するのは、一体誰の言い分でどちらの論理か」と訴えた。ペクさんはさらに「最後まで(林議員がどうなるか)見守りたい」とも話した。
ペクさんの書き込みはネットを通じて急速に広まり、ペクさんのフェイスブックにはペクさんを激励するコメントが相次いだほか、ツイッターには林議員を非難する書き込みが数千件以上殺到した。
騒動の拡大を受けて、林議員は3日午後に資料を配布し「脱北した青年が秘書らに対し、“北朝鮮にいれば、その場で銃殺だ”と言ったのを聞き、一瞬感情が高ぶってあのようなことを口走ってしまった」と説明し、また河議員を「変節者」と非難したことについては「かつて共に学生運動をしていたにもかかわらずセヌリ党を選択したからだ」と説明した。
これに対し、河議員は「(自分のように)韓国社会で民主化運動をした後に、北朝鮮社会の人権運動を行うことが変節なのだろうか。あるいは(林議員のように)北朝鮮の人権運動を妨害することの方が変節なのか。これは国民が判断することだろう」「林議員は私が北朝鮮人権運動を行っていることに大きな不満を感じているようだ」とコメントした。
金慶和(キム・ギョンファ)記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/04/2012060401236.html