たま駅長兼社長代理に会いに行くには

きょうは赤飯だニャ! たま駅長大出世
01月05日 17時45分[社会]


社長代理の交付を受けたたま

 和歌山電鐵? (和歌山市伊太祈曽小嶋光信社長) の常務執行役員貴志駅スーパー駅長たまの駅長就任6周年を記念して5日、 紀の川市貴志川町神戸の同駅で式典があり、 たまは社長代理昇任の辞令を受けた。

 大勢が見守る中で行われた式典には小嶋社長をはじめ、 仁坂吉伸知事や中村愼司市長、 ニタマ伊太祈曽駅長らが来賓で出席。

 小嶋社長が 「たまを名誉ある社長代理に任命したい」 と報告し、 「たまが就任してから着実に乗客を伸ばし、 再建の道筋は見えてきた。 地域の発展とともにこれからもご愛顧を」とあいさつ。 その後小嶋社長から 「社長代理」 の辞令交付があった。

 昇任を祝い、 社長代理に掛けて大理石でできた印鑑や部下のニタマ駅長から花かつおの束のプレゼントもあり、 たまはご機嫌そうだった。

 和歌山市から訪れた山崎陽菜ちゃん (6) は 「もっと頑張ってほしい」 と話していた。

 たまは同日付で役職に就任。 同社によると、 両備グループ51社で社長代理の就任は初めてで、 全国的にもネコが社長代理に就任する事例はないという。

http://www.wakayamashimpo.co.jp/2013/01/20130105_21463.html

電車でお越しの方はJR和歌山駅から和歌山電鉄に乗ればいいのですが、「どうしてもクルマで行きたい」などという方は、ちゃんとルールを守ってアクセスしてくださいね。

http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/images/map.gif

駐車場なら伊太祈曽駅の方が余裕があると思います。ニタマ駅長のいる本社所在地ですし、近くには紀伊国一の宮にして旧官幣中社だった伊太祈曽神社もあります。


ドライブがてらであっても、たま駅長のいる貴志駅までの往復を和歌山電鉄に揺られる余裕がほしいですね。





あの「たま駅長」も70歳 赤字路線の救世主、衰えぬ人気 “老後”は悠々自適
2013.01.20


制帽をかぶった「たま」駅長に外国人も「かわいい〜」=紀の川市貴志駅

 「駅の招き猫」として全国区の人気を誇る和歌山電鉄貴志川線貴志駅和歌山県紀の川市)の三毛猫の駅長「たま」。駅長就任から丸6年を迎えた今月には、ついに「社長代理」にまで昇格した。人間に換算すると70歳近くの高齢だが、「駅長室」でのんびり寝そべりながら利用客を見守る“執務姿”は多くの人の心をとらえて離さない。「癒し」が求められる時代、今日も多くの人々がローカル線に乗ってたま駅長に会いにやって来る。(和歌山支局 秋山紀浩)

 ■式典に人だかり

 貴志駅で今月5日に開かれた、たま駅長の就任6周年を祝う記念式典。厳しい冷え込みにもかかわらず、100人を超すファンが殺到した。家族連れ、カップル、観光客、高齢者…。老若男女を問わず人気を集めていることを実感した。

 羽根付き帽子とマントの礼装姿で式典に臨んだたま。「サプライズ人事」の発表で「社長代理」に昇格し、小嶋光信社長から辞令を受け取った。駅長就任からわずか6年での異例のスピード出世は、「愛嬌(あいきょう)あるしぐさで観光客を喜ばせ続けた」ことが評価されたという。

 部下の三毛猫「ニタマ」も祝福に駆けつけ、「代理」就任の記念に大理石の印鑑と「花かつお」をプレゼント。ファンから「おめでとう」「がんばれよ」などと声援がかかる中、たまは「にゃあ」と就任あいさつのひと鳴き。会場は笑い声と笑顔に包まれた。


観光客誘致に貢献してきた「たま」駅長。海外メディアに取り上げられるなど、今も人気は衰えない=平成23年1月5日、和歌山県紀の川市貴志駅

 ■ユニークな経歴

 たま駅長は、偶然の出会いから誕生した。

 平成18年4月、南海電鉄から貴志川線の運営を引き継いだ和歌山電鉄のオープン日。貴志駅で式典を終えた小嶋社長は、駅隣の雑貨店の女性から「うちのたまちゃんがすむところがないので、駅に置かせてください」と相談を受けた。たまに会うと、その目力と存在感に「この子は貴志駅の駅長だ」とひらめいたという。

 翌19年1月、たまは駅長に。就任式には全国から報道陣がつめかけ、本格的な制服と制帽をまとった駅長姿に人気は沸騰。一気に全国区の知名度を獲得し、各地で動物駅長が誕生するきっかけとなった。

 20年には、和歌山の魅力を全国に発信した功績が認められ、仁坂吉伸県知事から「和歌山県勲功爵」の称号を贈られた。社内的には22年1月に執行役員、23年1月に常務執行役員、そして今年ついに社長代理に上りつめた。

 たま自身に出世欲はみられないが、業績アップへの貢献度は社内随一で異例のスピード出世も当然か!?

 ■「招き猫」の効果も

 たま人気は、会社にはもちろん和歌山にも多大な経済効果をもたらした。

 関西大大学院の宮本勝浩教授は、たまの駅長就任後1年間の経済波及効果を11億円と試算した。貴志川線の年間利用者は前年の約192万人から約5万5千人も増え、写真集や関連商品の波及効果も約2700万円と算定。隣接する和歌山市の観光客増にも貢献した。

 その後も年間利用者は増加し、現在は218万人前後で推移しているうえ、関連グッズの売り上げも伸びており、年間11億円を上回る経済波及効果があるとみる。

 赤字ローカル線で廃線が検討された貴志川線自体も大幅に赤字を減らし、黒字運営まであと少しのところにきた。和歌山電鉄の担当者は「たま駅長就任以前は、毎年5%ずつ利用者が減少していた。増えているだけで奇跡です」と喜ぶ。

 ■たまはマイペース

 人気、実力ともにナンバーワンのたまだが、過酷な“ノルマ”が課せられているわけではなく、仕事ぶりはいたってのんびりだ。

 広さ約1・8平方メートルの「駅長室」には、専用トイレも付いている。普段のたまは制帽も制服も身につけず、この駅長室で寝そべりながら利用客を見守るのが日課だ。勤務時間は午前9時から午後5時までで、休日もきちんと設けられている。気になる休日の過ごし方は「プライベートなので秘密です」(同社担当者)と、ベールに包まれている。

 一方、ファンも駅長室前ではフラッシュを控えて撮影するなど、たま駅長に配慮する姿勢が随所でみられる。利用客の男性は「執務にあたらなくても、いてくれるだけでうれしい。そんな存在です」と話す。

 ■海外メディアも注目

 同社スタッフやファンの温かなまなざしや思いやりは、海外からの観光客やメディアからも注目を集めている。

 24年11月には、テレビCMに出演した縁でアメリカンファミリー生命保険会社アフラック)の米国本社の取材を受けた。アメリカ人スタッフは「猫が駅長を務めているなんて、とてもユニーク。たまは、この駅に幸福をもたらせていると思う。本社やアメリカの顧客も関心を持ってくれるはず」と笑顔を見せた。

 ローカル線の小さな駅まで遠路はるばる足を運ぶ外国人観光客も多い。社長代理の発表があった日にも、外国人観光客の姿が目についた。盛んにたまの写真を撮っていた一人は、オーストラリアからの旅行客。「日本全国を旅する中で、観光ガイドを見てぜひここに来たいと思った」と流暢(りゅうちょう)な日本語でたまへの熱い思いを語り、「猫が駅長なんて、オーストラリアでは聞いたことがない。のんびりしている姿に癒されました。日本人の懐の深さを感じます」と感慨深げ。たまは“友好親善大使”でもある。

 ■高齢も体調は絶好調

 国内外から人気を集めるたまも13歳で、人間でたとえると70歳近い。

 同社によると、毛並みは良く、エサもよく食べ、体調は「すこぶる健康」といい、「引退」という言葉は縁遠そうだ。むしろ社長代理としての活躍とともに、昨年1月から直属の部下となった伊太祈曽(いだきそ)駅(和歌山市)のニタマ駅長の“指導”にも期待がかかる。

 ただ無理は禁物だけに、1月の記念式典で小嶋社長は「たまに負担はかけられない。社長業は任せて」と強調。当のたまは、いつもの調子で「にゃあ」…。これからも駅長室で寝そべりながら、利用客を見守っていく。


「たま」(左)と部下の「ニタマ」=平成24年1月、和歌山県紀の川市貴志駅

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130120/dms1301201031007-n1.htm

こちらの動画で見えるのは旧駅舎ですね。

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