正直、笑えない。これ、翻訳仕事の発注もしてなければ(機械翻訳にかける「だけ」なら誰でもできる)、出てきたもののチェックもしてない(固有名詞の直訳とか、見てれば誰でも変だとわかるレベル)ってことでしょう?
金もろくにかけてなければ、人手もまともに出してない。質さえ問わなければ(=英語ページがあるという「だけ」でいいのなら)、「これを出して開き直る」というのも一つの選択かもしれません。が、それにしても、利用者としては訳わからな過ぎて「ない方がまし」なこんなサイトの存在意義はゼロ、どころかマイナスです。
このレベルだと、一から作り直しってことになるでしょう(翻訳だかネイティブチェックだかのための予算もさすがにつくでしょう)。「作業の効率化」に失敗した、というこの顛末、何と言うかもう「貧すれば鈍する」に「安物買いの銭失い」の典型ですね。
堺筋を「サカイマッスル」と誤訳
大阪メトロの公式サイト
2019/3/18 21:43 ©一般社団法人共同通信社大阪市の地下鉄を運行する大阪メトロの公式サイトの外国語ページで、路線名の「堺筋」を「Sakai muscle」(堺 筋肉)と誤って英訳していたことが18日、分かった。自動翻訳ソフトの利用が原因で、利用者からは複数の誤りが指摘されていた。大阪メトロはページを閉鎖して確認を進めている。
大阪メトロによると、16日に利用者から、堺筋の他に「3両目」を「3 Eyes」、駅名の「天下茶屋」を「World Teahouse」などと誤って表記していると指摘があった。
公式サイトでは、作業の効率化のために米マイクロソフトの自動翻訳ソフトを利用していた。
とは言え、機械翻訳をノーチェックで使って恥ずかしい思いをするってのは、よくある話なので、大阪のこれが飛びぬけて恥ずかしいケースってわけでもないです。
blue-black-osaka.hatenablog.com
ただ、私が思うに、こんなもんは現場の混乱を招くだけで有害無益だという認識と、その解決に必要な能力を起用してそれに見合うコストをかけることへの理解は、やっぱり社会のコンセンサスとして必要なんではないですかね。コストカットとの兼ね合いはあるんでしょうが、必要なお金はちゃんとかけないと、ちゃんとしたものは出てきません。